現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【長期レポート】ホンダZR-Vのエントリーグレードを1カ月テストしたら、「こういうのでいいんだよ」と言いたくなるSUVだった<第2回 X(FF)編>

ここから本文です

【長期レポート】ホンダZR-Vのエントリーグレードを1カ月テストしたら、「こういうのでいいんだよ」と言いたくなるSUVだった<第2回 X(FF)編>

掲載 34
【長期レポート】ホンダZR-Vのエントリーグレードを1カ月テストしたら、「こういうのでいいんだよ」と言いたくなるSUVだった<第2回 X(FF)編>

クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。今回はMotor Magazine誌で掲載した長期レポート「ホンダZR-V」を紹介していこう。ZR-Vの4モデルを1カ月ごとに1台ずつ試乗し、その乗り味や魅力を確認した。その第2回はX(FF)を送る。(Motor Magazine 2023年10月号より)

エントリーグレードのX FFをレポート
ロングドライブが快適なZR-Vのハイブリッドモデルe:HEV Z(FF)に続き、今回は1.5L直4ターボを搭載するX(FF)をテストした。このモデルは293万2600円という価格設定で、ZR-Vの最廉価モデルとなる。Xグレードには、Zと同様にe:HEVも用意され、駆動方式はFFと4WDが選べる。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

上級グレードのZと比べれば、ナビ機能付きのホンダコネクトディスプレイやBOSEプレミアムサウンドシステム、本革シート&ハンドルといった豪華な装備は省かれているが、ソフトパッドに包まれた上質なインテリアや特徴的なハイデッキセンターコンソールは共通で、リアベンチレーション、後席用USBチャージャー、パワーテールゲートといった便利なアイテムも標準装備されるからあまり不足は感じない。

もちろん、フロントカメラと前後8つのセンサー、レーダーによるさまざまな安全運転支援機能「ホンダセンシング」も変わらず搭載される(アダプティブドライビングビームはZのみ装備)。

そんな今回のテスト車であるXグレードと初めて対面した時、ボディカラーはもちろんだが、これまで乗っていたZグレードとは見た目が少し違うことに気が付いた。それはフロントバンパーの下側からフェンダーへと続くモールがブラックの樹脂タイプ(Zはカラードタイプ)となっていることだ。

こちらの方がこれまで乗っていたZよりも引き締まった印象で、SUVらしいワイルドさも感じられる。このあたりは好みの部分であるが、個人的にはこのモデルにはルーフレールを設定し、Zともう少しキャラクターを変えても良いのでは? とも思った。

純エンジン車ならではのサウンドや走りが魅力
さて乗り味だが、搭載しているL15C型1.5L直4VTECターボは、1700rpmから4500rpmと広い領域で最大トルクを発生しながら、6000rpmのトップエンドまで気持ちよく回るエンジンだ。

e:HEVモデルより車両重量は100kgも軽いので、その走りは想像していた以上に軽快。純エンジン車ならではの自然なエンジンサウンドや反応が味わえるのも魅力である。

第1回でも書いたが、乗り心地がいいのもこのクルマの特徴。それはターボモデルでも変わらず。最低地上高190mmを確保し、しっかりとストロークする足は、重心もそれなりに高いはずだが、ハンドルを切った際にふらつくことや高速走行時に不安を感じることはない。

もっとも車両重量が軽いこのXはとくにフットワークが軽いようだ。だからワインディングロードを走って楽しいのはこちらの方になるかもしれない。SUVでありながら、基本的に乗り味はスポーティな傾向で、ハンドルを握って運転が楽しめるのはZR-Vのどのモデルにも共通しているところなのである。

ボディサイズのわりに運転しやすいのもポイント
これまで気づかなかったのだが、今回の試乗期間中、助手席に知人を乗せた時のこと。その人は走行中アシストグリップに掴まるくせのある人(運転が怖いわけではない)で、ZR-Vの前席にアシストグリップが付いていないことを指摘された。ただし、代わりにドアトリムに掴まるのに最適なくびれがあるので、そこで代用ができることもお伝えしよう。

e:HEVモデルからガソリンモデルに乗り換えてZR-V歴は2カ月目となる。ここまで乗ってきて共通して感じたことは、とにかく運転がしやすいことだ。それはなぜか? 少し高めのアイポイントと低く水平のダッシュボード、細身のAピラーによる視界の広さにある。

さらに前方だけでなく、後退時や車線変更時などルームミラー越しの後方視界も良い。これは日常のドライブでの運転のしやすさに繋がる大切な部分なので、ZR-Vは運転しやすいクルマと言って間違いないだろう。

上級グレードに用意される豪華装備やe:HEVのスムーズな走りも魅力的だが、どうしてもその分車両価格は高くなってしまう。しかし、ZR-VはベースモデルのXでも十分な装備を備えていて、純ガソリン車としての走りの質も高いので、それが300万円を切る価格で……と考えると、装備に不足を感じない人であれば、思わず「こういうのでいいんだよ」と言ってしまうSUVである。

[ アルバム : ホンダZR-V X(FF) はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ベストカーWeb
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
ベストカーWeb
ホンダが激カッコいいSUV発表! [アキュラADX]みたいなクルマが日本にも必要だろ!
ホンダが激カッコいいSUV発表! [アキュラADX]みたいなクルマが日本にも必要だろ!
ベストカーWeb
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
ベストカーWeb
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

34件
  • xwf********
    ガソリンモデルを購入しました(Zですが)。
    時代に逆行しているように思えますが、敢えてハイブリッドではなく、ガソリンターボを買いました。
    実際に2週間程乗る機会がありましたが、燃費以外は(トータル15。街乗りは一桁になる事も)素晴らしい完成度で、走行性能と乗り心地はハイブリッドより上です。
    静粛性も高く(ハイブリッドのが静か)満足度は非常に高い車です。
    購入時は乗り比べてみて下さい。
  • cam********
    運転して見るとホンダの良さは分かる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

320.9450.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

235.0435.0万円

中古車を検索
ZR-Vの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

320.9450.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

235.0435.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村