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若者はマニュアル変速機とつきあうべき──もし僕が20代だったらこの1台に乗りたい(小川フミオ編)

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若者はマニュアル変速機とつきあうべき──もし僕が20代だったらこの1台に乗りたい(小川フミオ編)

財布が軽くて、でもおしゃれはしたくて、運転も生活も楽しみたい──。自動車ライターの小川フミオは、いまじぶんが20代だったとしたら、マツダの新型「マツダ2 15MB」を選ぶという。はたして、その理由は?

私がいま20代だったら乗りたいクルマは、「マツダ2 15MB」。1.5リッターエンジンと、6段マニュアル変速機を組み合わせた前輪駆動モデルだ。ポイントは明快。いいものを楽しみたいからだ。

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「イチゴー・エムビー」は、MBが「モータースポーツベース」の頭文字であるように、基本的にモータースポーツを楽しむひとのためのクルマだ。もちろん街中で乗るのもよい。運転が楽しい。

マツダが”さすが”なのはマニュアルギアボックス搭載モデルが多いこと。マツダ2のラインナップでも、多くのグレードで6MT車が選べる。

20代のうちにやるべきこととして、トーマス・マンの「魔の山」を読んでおくとか、音楽フェスにできるだけ出かけるとか(いまはちょっと無理か……)などいろいろ思いつく。クルマだったら、マニュアル変速機とつきあいたい。

マニュアル変速機はいいものだけれど、どのクルマでもすばらしいとはいえない。なかには、シフトアップとシフトダウンを繰り返すうちに“これならオートマチックのほうがなんぼいいか”と思わせられるクルマもある。しかし、たとえば、まもなく発売されるGRヤリスは最高のマニュアル変速機を載せている。世界ラリー選手権ですばらしい成績を残しているモデルをベースに市販車に仕立てたGRヤリスのマニュアルは、短いストロークで吸い込まれるようにシフターがゲートへとスポッと入っていく。知らすにすませてしまってはもったいないぐらいの、シフトする快感が、そこにはある。

マツダ2 MB15は?

15MBも負けていない。クロースレシオのギアボックスは、短いトラベルでもって、コクコクッと気持よくゲートに入る。加えて、しっかりした足まわりを持ち、ハッチバックボディの全長は4065mmとコンパクト。スポーツシューズのようにからだにフィットした感覚で走るのだ。

パワープラントは「SKYACTIV-G」とよばれる「新世代高効率直噴エンジン」(マツダ)だ。1496cc4気筒の自然吸気式(これも魅力的)で、85kWの最高出力を6000rpmで、149Nmの最大トルクを4000rpmで発生する。

ものすごく太いトルクではないので、一定のペースをキープするには、ギアシフトをさぼれない。でもそれを楽しみと思うこともできる。ギア操作して、つねにに3000rpmの上の維持するのは、スポーティな設定のギアボックスの魅力を知ることになる。

私のクルマの記憶は、マニュアル変速機とかなり強く結びついている。1980年代初頭、初代いすゞ・ジェミニの初期型のギアボックス直結型のシフターに驚いたこととか(アルファスパイダーもこのタイプ)、トヨタのカリーナGTのシフターがやたら操作が硬かったこととか、A112アバルトのシフターはどこにギアが入っているかわからなかったとか……。

いっぽうで、初めてマニュアルでポルシェ944を操縦したときは、自分でギアを選んで加速する感覚のすばらしさに驚愕したのをおぼえている。確実なゲート感と、手首の動きだけで操作できる気持よさも見事だった。

マニュアル変速機はドライバーとクルマとの格好のコミュニケーションの道具なのだ。15MBに乗って、メーカーが主催しているサーキット走行会に参加することもできる。そこも若いひとに勧めたい楽しみなのだ。

4ドアなのは、ドアの開口部をなるべく小さくしてボディの剛性を上げるためだろう。車重は1トンしかない。これもすばらしい点だ。足まわりは軽量アルミホイールが標準で備わる。ハンドリングを追求したいひとのために15から16へとインチアップしたホイールもオプションで用意されている。

装備はやや簡略化されていて、インフォテインメントといえばラジオだけ。エアコンはマニュアル調節式。でも、車線逸脱警報システムやリアパーキングセンサーなど、安全や運転支援システムはしっかり備わる。むしろ、ここまでの装備は要らないのでは、と思うほど。が、まあ、ことは安全にかかわるので、甘受しよう。

価格が165万円というのも魅力的だ。20代のひとの財布にもやさしい。私だって、いまでも、このクルマ、欲しい。

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みんなのコメント

2件
  • マツダはどうせボロだから安い中古買って乗り潰すべきだろw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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