■大ヒット作「ハスラー」、期待高まる次期モデルこそが難しい
2013年に開催された東京モーターショーのスズキブースで、「ハスラー」がお披露目されたときは大きな注目を集めました。クロスオーバーのトールワゴンという新しいコンセプトもさることながら、丸めヘッドライトを採用して、レトロ感を演出したというのは業界にとっても斬新でした。
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その後の驀進ぶりはご周知の通りですが、驚きなのは、その人気が未だ衰えないこと。全軽自協がまとめた2019年5月の新車販売速報によると、ハスラーは2位のスペーシア、7位のワゴンRについで、なんと9位にランクイン。わずか5か月で2万5887台もの販売実績があるのは、デビューから6年も経ったモデルとしては驚異的です。
スズキ広報部は、この好調の要因を「毎年の特別仕様車発売と、新色の追加」としていますが、やはりユーザーを惹きつけているのは、他モデルにはない独特の雰囲気とスタイリングにあることは間違いありません。
そんなハスラーですが、やはり6年前のクルマ。いくら色褪せないとはいっても、性能的には前時代的になりつつあります。そのひとつがプラットフォームです。スイフトから採用されたこの新世代プラットフォームは、剛性や安全性をしっかり確保しながらも、驚異的な軽量化を実現したことで話題になりました。
すでに軽自動車でも、ワゴンRを筆頭にスペーシアやアルトシリーズで採用し、スズキ軽自動車のスタンダードとなりつつあります。このプラットフォームをハスラーが次期モデルで使えば、現行型以上の安全性とドライブフィール、そして低燃費を実現できることは間違いありません。
現行型ですでに、マイルドハイブリッドと全くメカニズムが同じであるS-エネチャージを採用しているハスラーですが、車重が大幅に軽量化できれば、ワゴンR以上の高燃費が期待できるのではないでしょうか。
第二のポイントが、安全システムです。現行型ハスラーには「デュアルカメラブレーキサポート」が付いていますが、ワゴンRやスペーシアなどの新世代車は「デュアルセンサーブレーキサポート」に変わっています。
ステレオカメラで、前方のみを検知するデュアルカメラブレーキサポートに対して、デュアルセンサーブレーキサポートはカメラ+レーザーレーダー+超音波センサー併用で、周囲のさまざまな危険を察知。
現行ハスラーには、このシステムの機能の一部である、ハイビームアシストや後退時ブレーキサポート、標識認識機能などが付いていません。ハスラーでも新型にスイッチする段階で、デュアルセンサーブレーキサポートが採用されるのは必至です。
■東京モーターショー2019でお披露目あるか?
新型ハスラーの商品力を上げるために、4WDシステムの充実も考えられます。現行型と同じスタンバイ式フルタイム4WDでは、やはりユーザー訴求力が下がります。
クロスビーに採用されている、スノーモードやグリップコントロールが付いた電子制御4WDを採用することもありえます。ただし、軽自動車は価格とコストのバランスがシビアなゆえに、大ヒット車のハスラーとはいえ、どこまでやれるのかは、会社の英断にかかっているといえます。
デザインの核になっている、丸形ヘッドライトはまず間違いないでしょう。ただ、リアコンビネーションランプと合わせてLED化されるかもしれません。これはハイビームアシストの実現、省電力化には必然です。現行型ハスラーはクリッとした丸目ですが、なかは爬虫類の眼のように二重になったヘッドライトデザインになることが予想されます。
巷には大きくなるという予想もありますが、デザインが大きく変わるほどのサイズアップはないと思われます。その分、各部収納の見直しや使い勝手の向上はおこなわれるでしょう。たとえばフルフラットシートですが、現行型では後席のシートバックが完全に倒せません。
しかし、ジムニーのような後席ダブルフォールディング+前席フラットを採用すれば、快適で広い就寝スペースを作ることができます。ライバルであるダイハツ「キャスト アクティバ」に付いているラゲージアンダーボックスなども、当然考えているのではないでしょうか。
気になる発売日ですが、都内のスズキ系販売店に問い合わせたところ「まだ、全く情報は入っていません」とのこと。現行型が東京モーターショーで発表されたことを考えれば、やはり今秋の東京モーターショーにおいてワールドプレミアということになりそうです。
ハスラーは、車体色のバリエーションやCMなどで過去にアニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」や、歌手の「ももいろクローバーZ」とコラボをするなど多方面で話題となっていました。
未だ人気が衰えず、ユーザーの期待が高まっている次期型ハスラー。スズキがどんな答えを新型モデルに込めているのか、とても楽しみなところです。
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