トヨタの最上級ミニバンでありながら、大ヒットを続けるアルファード。2021年1~6月の累計販売台数は驚異の56,778台。車名別販売台数(登録車)ランキングで3位に入るという売れっぷりを見せている。これは2020年5月からトヨタの販売系列統合にともない全店全車種扱いとなったことでヴェルファイアの販売を飲みこんだことが大きいが、それにしても売れている。
そんなアルファードを買いに行く前に、ぜひ読んでおきたいのが本企画。いまどんなグレードがあって、どのモデルがお買い得なのか。最新の値引き事情、次期アルファード登場タイミング予想も合わせて、整理してお伝えします。
次期型は前輪駆動の噂あり!! クラウンはFFになっても今のオーナーたちは納得できるか?
文/諸星陽一
写真/TOYOTA
【画像ギャラリー】大型ミニバンのなかでダントツに売れているアルファードをじっくり見る
■現行型登場の年月と次期型(新型)登場時期予想
2021年4月の一部改良で新設された特別仕様車「S “タイプゴールドII”」
初代アルファードは2002年にレジアス、ツーリングハイエース、グランビア、グランドハイエースを統合する形で登場しました。初代は販売系列よってアルファードG、アルファードVの2車種が用意されました。
2008年に最初のフルモデルチェンジを受け、アルファードGがアルファードに、アルファードVがヴェルファイアと名前を変えます。
現行モデルは2015年1月にフルモデルチェンジされたもので、このタイミングでヴェルファイアも同時にフルモデルチェンジされました。直近の変更は2021年4月。この際ヴェルファイアは2.5リットルガソリンのゴールデンアイズIIとハイブリッドゴールデンアイズIIの2種に整理されました。
前述のように現行モデルの登場が2015年1月で、すでに6年半を経過していることもあり、2022年ころにはフルモデルチェンジがウワサされていますが、毎月のようにベスト10入りしている大ヒットモデルです。
2021年4月の一部改良により、ヴェルファイアのグレードはZ“ゴールデンアイズII”のみに絞られた
パワーユニットと駆動方式の関係は次のようになります。
・2.5リットルガソリン/FF、4WD
・3.5リットルガソリン/FF、4WD
・2.5リットルハイブリッド/4WDのみ
シート配列は前から2-3-3の8名定員と2-2-3の7名定員の2タイプで、ガソリンエンジンモデルの2.5S、2.5X、3.5GFとハイブリッドのSR、Xには福祉車両となるサイドリフトアップシートが設定されています。
ガソリン車の4WDはプロペラシャフトを介してリヤに駆動を伝達する機械式4WDですが、ハイブリッド車の場合はリヤにモーターを配置したE-Fourとなります。
■スペックと安全装備
各パワーユニットと駆動方式のスペックは以下のとおりとなります。
●2.5リットルガソリン
エンジン:直列4気筒、182馬力/235Nm
ミッション:CVT
使用燃料:レギュラーガソリン
●3.5リットルガソリン
エンジン:V型6気筒、301馬力/361Nm
ミッション:8速AT
使用燃料:プレミアムガソリン
●2.5リットルハイブリッド
エンジン:直列4気筒、152馬力/206Nm
ミッション:CVT
使用燃料:レギュラーガソリン
モーター(前):143馬力/270Nm
モーター(後):68馬力/139Nm
アルファード グレードと価格
●安全装備
安全装備は全車に以下のものが全車に標準装備されます。
・プリクラッシュセーフティ(昼夜歩行者、昼間自転車運転者の検知機能付きの衝突回避支援タイプ)
・レーントレーシングアシスト
・全車速痛銃機能付きレーダークルーズコントロール(ACC)
・ロードサインアシスト
・アダプティブハイビームシステム(2.5S、2.5X、ハイブリッドXはオートハイビーム)
以上のように基本的な安全装備はどのグレードでも備えていますので、買ってはいけないグレードというものはありません。安全装備についてはブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックオートブレーキ(駐車場などでバック出庫する際に側方からクルマが接近した際に自動的にブレーキが作動する)などは、エグゼクティブラウンジSとエグゼクティブラウンジに標準装備、ほかのグレードにオプション設定されます。
衝突回避支援システム、プリクラッシュセーフティを全車に標準装備。車道を横断する自転車や夜間の歩行者も検知する
■インチアップと快適装備
アルファード S(2.5Lガソリン)は18インチの大径タイヤを装着する。迫力で選ぶなら18インチタイヤ搭載車がおすすめ
●タイヤ&ホイール
ガソリンモデル
・2.5S、2.5S・Cパッケージ、3.5SC、ヴェルファイア2.5:235/50R18
・3.5エグゼクティブラウンジS、エグゼクティブラウンジ、3.5GF:225/60R17
・2.5X:215/65R16
ハイブリッドモデルはXハイブリッドが215/65R16でそのほかのハイブリッドモデルはすべて225/60R17となります。
アルファードはインチアップして乗られるクルマも多く見かけます。インチアップしたアルファードはなかなか迫力のあるスタリングになるので、あこがれをもつ方も多いと思います。しかし、インチアップをするとタイヤの性格がガラッと変わってしまうので、せっかくのレーントレーシングアシストが正確に作動しない可能性があります。
少しでも大径のホイールを装着したい方は、235/50R18サイズを履いている2.5S、2.5S・Cパッケージ、3.5SC、ヴェルファイア2.5あたりを選ぶのがいいでしょう。そしてできればホイールサイズ、タイヤサイズは変更しないでドレスアップすることをおすすめします。もちろんレーントレーシングアシストよりもスタイリング重視というなら、それはそれでありでしょう。
●ヘッドライト&リヤコンビランプ
ヘッドライトとリヤコンビランプは全車がLEDタイプとなります。基本的にヘッドライトは3眼式オートレベリングでウインカーはシーケンシャルタイプが標準となりますが、ガソリンモデル、ハイブリッドモデルともにXグレードは2眼式オートレベリングでウインカーがシーケンシャルではないタイプとなります。
3眼式LEDヘッドランプ
●加飾パネル
メインの加飾パネルは4種が用意されます。グレードによって組み合わされるパーツの差異があります。
ブラウンオリーブ・アッシュパール木目調:エグゼクティブラウンジ系
メタルブラウンウッド木目調:3.5GF、2.5X、3.5S、ハイブリッドG・Fパッケージ、ハイブリッドX
メタルウッド木目調:3.5SC、2.5S、ハイブリッドSR・Cパッケージ
サンバーストゴールドウッド木目調:ヴェルファイア
ヴェルファイア Z“ゴールデンアイズII”のインテリア
■シート配列と走行性能
基本は前から2名-2名-3名の7名定員配置ですが、2.5Xは2名-3名-3名の8名定員配置のみ、2.5SとハイブリッドXは7名定員、8名定員の選択が可能です。
●フロントシート
エグゼクティブラウンジ系(ハイブリッドを含む)、3.5GF、3.5SC、2.5S・Cパッケージ、ハイブリッドG・Fパッケージ、ハイブリッドSR・Cパッケージ、ハイブリッドSRは以下の装備が標準です
・運転席8ウェイパワーシート、助手席4ウェイパワーシート、助手席パワーオットマン、快適温熱シート&ベンチレーションシート
残りのグレードは、運転席6ウェイパワー&助手席4ウェイマニュアルシートとなります。
●セカンドシート
セカンドシートは5タイプが用意されます。
・エグゼクティブラウンジ系:7人乗り専用エグゼクティブラウンジシート(ロングスライド、パワーリクライニング[リセット機能付き]、パワーオットマン[伸縮機能付き]、角度調整式大型ヘッドレスト、大型アームレストなど)
・3.5GF、3.5SC、2.5S・Cパッケージ、ハイブリッドG・Fパッケージ、ハイブリッドSR・Cパッケージ:7人乗り専用エグゼクティブパワーシート(ロングスライド、パワーリクライニング、パワーオットマン、角度調整式大型ヘッドレスト、大型アームレストなど)
・2.5S・7人乗り、ハイブリッドX、ヴェルファイア、サイドリフトアップシート右席:7人乗り専用リラックスキャプテンシート(超ロングスライド、横スライド、リクライニング、マニュアルオットマンなど)
・8人乗りモデル:8人乗り専用6対4分割リラックスキャプテンシート(チップアップ機構、リクライニングなど)
・福祉車両:左席サイドリフトアップシート
廉価グレードの2.5Xを除き、シート配置は2名-2名-3名の7人乗りが基本
サードシートは全車種で5対5分割スペースアップ式で、2.5X以外のグレードには回転式センターアームレストが装備されます。アルファードを選ぶ際にパワートレインとともにもっとも気になる部分がシートの仕様でしょう。ゲストを乗せる機会などが多く、セカンドシートを重視したいという方はエグゼクティブラウンジ系を選ぶことになるでしょう。
セカンドシートに凝る必要はなく、フロントシートを重視したいという方は3.5リットルモデルか、2.5S・Cパッケージ、ハイブリッドG・Fパッケージ、ハイブリッドSR・Cパッケージ、ハイブリッドSRを選ぶとエグゼクティブラウンジ系と同様のフロントシートが装着されます。荷物を積みたいという方は8名定員、もしくはセカンドシートに超ロングスライド機構が付く2.5S、ハイブリッドXがいいでしょう。
ドライブフィールで余裕感があるのは3.5リットルとハイブリッドで、多人数乗車でロング勾配のある高速道路などを使用する際はこの2モデルが気持ちいいでしょう。ただし、3.5リットルモデルは燃料がプレミアムとなるため、燃料費はそれなりの負担があります。
2.5リットルは力不足かというと、それほどのこともなく普通に走る分には不満はないでしょう。山道などの勾配のキツいところで多人数乗車だとそれなりにエンジンの負担を感じることがありますが、この手の背の高いクルマでワインディングを走る際には速度を抑えがちにしないと乗員が不快になることも多く、抑えたペースで走ることを考えれば十分なスペックといえるでしょう。
■ライバル車種は?
Lサイズミニバンの販売台数はアルファードがトップを独走。2020年4月~2021年3月の販売台数は11万2777台と日産エルグランドの30倍以上売れている
最大のライバルは日産エルグランドということになりますが、その人気差は歴然。2020年4月~2021年3月の販売台数はアルファードが11万2777台で、そこにヴェルファイアの1万4749台を足すと12万7526台、対するエルグランドの販売台数は3600台程度で30倍以上もの差があります。
これはもはや独壇場です。
とはいえモデル末期ということもあり、値引きは35万円程度期待できるとのこと。場合によっては60万円程度の値引きが行われたという話も聞きます。
このクラスになると下取り時の査定も考慮して購入するのが常識で、ボディカラーは3万3000円のオプションとなるホワイトパールクリスタルシャインかブラックを選ばないと査定ダウンが予想されるほか、12万1000円のツインムーンルーフを装着しておくことで査定時の査定額アップ(場合によっては装着費用を超える額が提示されることもある)が期待できるとのことです。
*文中わかりやすいようにピュアエンジンモデルを2.5ガソリンもしくは3.5ガソリンと表記しています。また、ハイブリッド車もガソリンを燃料としています
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黒のアルファード、モヒカン頭の解体屋社長が乗ってますw