現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 約300万円の鮮烈レッド「農道のポルシェ」現る! 超極上軽トラが凄かった!27年前の個体を米で発見

ここから本文です

約300万円の鮮烈レッド「農道のポルシェ」現る! 超極上軽トラが凄かった!27年前の個体を米で発見

掲載 9
約300万円の鮮烈レッド「農道のポルシェ」現る! 超極上軽トラが凄かった!27年前の個体を米で発見

■真っ赤な「サンバー」が約300万円で取引!

 2023年9月27日、アメリカのカーオークションサイト「Bring a Trailer」において、スバルの軽トラック「サンバー」が2万ドル(当日レートで約295万円)で落札されました。
 
 どのような個体なのでしょうか。

【画像】「えっ…!」 これが「300万円の“軽トラック”」です! 画像で見る(43枚)

 Bring a Trailerはアメリカのオークショニアで、2007年に開設。日本をはじめ、ヨーロッパや米国などのクルマを取り扱っており、戦前から現行のクルマまで幅広くオークションが開催されています。

 今回、オークション出品されたサンバーは、1961年に登場した軽商用車です。

 現在新車販売中のモデルは8代目で、ダイハツ「ハイゼット」「アトレー」のOEM供給を受けるモデルとなりましたが、6代目まではスバル独自開発のモデルとなっていました。

 積載時や空荷状態でも駆動力がかかりやすいというメリットから、初代から一貫してリアにエンジン搭載するRRレイアウトを採用したほか、軽自動車としてはまれな直列4気筒エンジンを搭載するなど、人気の高いモデルとなっていました。

 現在でも高い支持を受けており、中古車としては比較的高値を維持し、RRレイアウトかつ水平対向エンジンの得意なスバルが手掛けたという点で、一部では「農道のポルシェ」などとも評されています。

 今回2万ドルで落札された個体は1997年式の5代目で、トラックのボディに5速MTと4WDモデルを搭載するモデルとなっていますが、極めて珍しい消防車仕様であることが特徴です。

 走行距離はわずか4900キロで、2023年12月に米国へ渡ったとされています。

 特徴的な朱色のボディは27年が経過したとは思えないほど綺麗な状態を保っており、緊急車両であったことからメンテナンスも隅々まで行き届いているようです。

 フロントフェイス中央には消防章エンブレムが装着され、白化していない樹脂バンパー上部には赤色灯が設けられています。

 ルーフの赤色灯やサイレンアンプ、荷台のスポットライトやはしごといった消防車両特有の装備はそのままですが、消火ホースやノズルといった装備は取り外されています。

 インテリアは質素なビニールシートですが、走行距離走行でスレやヘタリなどはほとんどなく、インパネやドアトリム、シフトノブなどの各所に劣化は見られません。

 サイレンアンプとマイクを除いてほとんどが純正状態で残されており、スバル純正AMラジオやゴム製マットなどは貴重な品物といえます。

 なお、ドアの内側やインパネ下部のボディ露出部が白色であるため、ホワイトのサンバーをベースに朱色に塗装されたことがわかります。

 リアバンパー内部のエンジンルームの状態はかなりよく、金属部はサビや汚れなどがほとんどないうえ、プラスチックやゴムパーツ類が黒々としており、緊急車両としていつでも使用できるように念入りに整備されていたことがうかがえます。

 車両の出自を示す消防署名や日本語の整備手帳、取扱説明書などは残念ながら残っていませんが、エンジン調整ステッカーや消防用はしごのプレートなどはそのままの状態であり、現地のマニアにはたまらない一品ともいえます。

 入札は1月10日に1500ドルでスタートし、34件もの激しい入札合戦を繰り広げた後、2万ドルで落札。

 貴重なモデルであることや極めて良い状態などが評価されたのか、軽トラックとしては異例の高値で取り引きされ、次のオーナーへと引き継がれていきます。

※ ※ ※

 近年は映画やマンガ、アニメなどの影響から日本車の人気が高まっており、その影響を受けて1980年代から90年代のスポーツカーが輸出され、高値で取り引きされています。

 一方で、北米では軽トラの人気も近年著しく高まっており、現地では全長5mを超える大型乗用車が少なくないなか、コンパクトなボディや愛らしい見た目、丈夫で燃費もよく、荷物もたくさん積める点などが評価され、「JDM kei truck」として親しまれています。

 北米では「25年ルール」という、クラシックカーとして登録できる決まりがあり、通常走行ができない軽トラックでも、製造から25年が経過すれば一部の州で登録可能になっており、軽トラックの輸出も多く行われるようになりました。

 なかには、こうした「極上」とも呼べる個体が輸出されることもあり、今回の個体のように異例の高値で落札されることも少なくありません。

こんな記事も読まれています

最近のホンダ勢いヤバくね? 新型投入で勝負に出る! 新型WR-Vに人気のヴェゼルまで注目車4選
最近のホンダ勢いヤバくね? 新型投入で勝負に出る! 新型WR-Vに人気のヴェゼルまで注目車4選
ベストカーWeb
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」3
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」3
グーネット
初代からコスパめっちゃよかったのよ!!  「最強のオールマイティカー」電撃見参!!! 三菱初代アウトランダーPHEVの魅力
初代からコスパめっちゃよかったのよ!! 「最強のオールマイティカー」電撃見参!!! 三菱初代アウトランダーPHEVの魅力
ベストカーWeb
迷彩カラーは4タイプ! 12台限定のランボルギーニ「ウラカン ステラート」が登場。「オールテレイン アド・ペルソナム」の気になるカラーは?
迷彩カラーは4タイプ! 12台限定のランボルギーニ「ウラカン ステラート」が登場。「オールテレイン アド・ペルソナム」の気になるカラーは?
Auto Messe Web
F1アカデミー、アメリカン・エキスプレスをオフィシャルパートナーに迎える
F1アカデミー、アメリカン・エキスプレスをオフィシャルパートナーに迎える
AUTOSPORT web
ミニ・カントリーマン 詳細データテスト ミニらしく活発 SUVらしからぬタイトな挙動 車体は大柄
ミニ・カントリーマン 詳細データテスト ミニらしく活発 SUVらしからぬタイトな挙動 車体は大柄
AUTOCAR JAPAN
[ヤリスクロス]より爆安!! [初代アウトランダー]みたいなクルマを今こそ!!  230万円台で3列シートって!!  しかも三菱渾身の4WD技術でバカ安だった
[ヤリスクロス]より爆安!! [初代アウトランダー]みたいなクルマを今こそ!!  230万円台で3列シートって!!  しかも三菱渾身の4WD技術でバカ安だった
ベストカーWeb
「レンジローバー スポーツSV」はBMW M製V8ツインターボを搭載! エンジン屋「X5M/X6M」「M5」の強心臓とのマッチングはいかに
「レンジローバー スポーツSV」はBMW M製V8ツインターボを搭載! エンジン屋「X5M/X6M」「M5」の強心臓とのマッチングはいかに
Auto Messe Web
9年目の大アプデで一層楽しい! マツダ・ロードスターへ英国試乗 新LSDとトラック・モード獲得
9年目の大アプデで一層楽しい! マツダ・ロードスターへ英国試乗 新LSDとトラック・モード獲得
AUTOCAR JAPAN
幻の「ケンメリGT-Rレーシング」を「スカイライン」で再現! メインステージは「もちろん富士スピードウェイです」
幻の「ケンメリGT-Rレーシング」を「スカイライン」で再現! メインステージは「もちろん富士スピードウェイです」
Auto Messe Web
バニャイヤ、王者同士の激戦制し今季2勝目! マルケスがドゥカティ陣営移籍後初の表彰台獲得|MotoGPスペインGP決勝
バニャイヤ、王者同士の激戦制し今季2勝目! マルケスがドゥカティ陣営移籍後初の表彰台獲得|MotoGPスペインGP決勝
motorsport.com 日本版
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」2
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」2
グーネット
【動画】マツダが開くレーシングドライバーへの道! 「MAZDA SPIRIT RACING」筑波サーキットのドライバー選考会に潜入した
【動画】マツダが開くレーシングドライバーへの道! 「MAZDA SPIRIT RACING」筑波サーキットのドライバー選考会に潜入した
WEB CARTOP
平川亮が驚いたF1マシンの速さとブレーキ。マクラーレンでのテストにはWECやSFの経験が活きる部分も
平川亮が驚いたF1マシンの速さとブレーキ。マクラーレンでのテストにはWECやSFの経験が活きる部分も
AUTOSPORT web
2024年版 「速い+快適」な高級スーパースポーツカー 10選 日常使いもできる高性能モデル
2024年版 「速い+快適」な高級スーパースポーツカー 10選 日常使いもできる高性能モデル
AUTOCAR JAPAN
美しすぎるホイール「アンテラ」が復活!「ミラノデザインウィーク2024」でロベルト・バッジョ氏がブランド・アンバサダーに就任
美しすぎるホイール「アンテラ」が復活!「ミラノデザインウィーク2024」でロベルト・バッジョ氏がブランド・アンバサダーに就任
Auto Messe Web
もとはV12エンジンのGPマシン! ドライエ・タイプ145 シャプロン・ボディのスーパークーペ(2)
もとはV12エンジンのGPマシン! ドライエ・タイプ145 シャプロン・ボディのスーパークーペ(2)
AUTOCAR JAPAN
フェラーリに8年先行したロードカー ドライエ・タイプ145 シャプロン・ボディのスーパークーペ(1)
フェラーリに8年先行したロードカー ドライエ・タイプ145 シャプロン・ボディのスーパークーペ(1)
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

9件
  • HCR32
    こういうのがきっかけでまったくノーマークの
    軽トラが盗難されたりするから気をつけた方がいい。
  • rwr********
    アクティが1番だと思っていたがサンバーに乗るとアクティが色褪せちゃった!
    それなりのオイルで早目の交換をすれば軽く20万キロは走りますねぇ。
    1台目は27万キロで外人に売って車検が切れるまで1年半乗りきってました!
    クラッチ交換も必要無かった!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

104.5188.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2.0530.0万円

中古車を検索
サンバーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

104.5188.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2.0530.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村