「寒さも緩んできました。そろそろオープンカーが気持ちいい季節ですね」……そんな時候の挨拶が交わされる機会が増えてきた。屋根を開け放って風を感じながら走るオープンドライブは、空気が暖かくなれば快適である……と、誰もが直感するからだ。
だけど、個人的にオープンカーを所有している僕からすれば「でもねぇ……」となる。照りつける太陽、爽快な青い空。防寒の衣服を脱ぎ捨ててのドライブ。オープンカーからそんなシーンを思い描くのであろう。
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たしかに夏のカリフォルニアを走るカマロコンバーチブルや、常夏のノースショアをクルーズするフェアレディZカブリオレは絵になる。だけどあれは、観光客だから気持ちいいのであって、ロコが実際に気持ちよく感じているのかどうかは、はなはだ怪しい。
真夏のオープンドライバーでは苦痛を感じることも少なくない。テレビ番組で熱中症の警戒を報じている真夏に頭頂部を太陽に晒すのもどうなのよ、である。シミが気になるオヤジが紫外線を浴びるのもどうなのよ……と。オープンカーのベストシーズンは常夏ではないのだ。
ではいつなのか? と言えば、それは冬だろう。最近のオープンカーの暖房性能はすこぶる高い。ヒーター調整を最強にセットしようものなら、火傷しそうになるほど暖かい、イヤ熱い。シートヒーターを備えるだけでなく、ステアリングだってホットだ。首元から温風を吹き出すシステムが組み込まれているモデルも少なくない。
そもそも、走行風が車内に巻き込んでこないよう、空力デザインもされている。先日のこと、オープンドライブ中に雨が降ってきたが、信号待ちで停車するまで、雨粒が顔に当たることはなかった。それほど走行風を遮断してくれるのだ。
つまり真冬のオープンドライブは、真冬の草津温泉で露天風呂に浸かっているような快感なのである。
「寒さも緩んできました。そろそろオープンカーが気持ちいい季節ですね」
その言葉はライダーにこそ告げるに相応しい。銀行強盗だってここまで顔を隠しやしないという完全武装で寒さに耐えてきたのは、オープンカー乗りではなくライダーなのだから。
とは言うものの、バイクが炎天下で快適であるはずもないから、真夏もヤバい。そう考えると、バイクのベストシーズンはいつなのか? 春と秋? 季節に敏感なのも、バイクの楽しみだろう。
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