ホンダのコンパクトSUVの「ヴェゼル」をもとに、内外装や足まわりに手をくわえたコンプリートカー「Modulo X(モデューロX)」のコンセプト・モデルが発表された。
Modulo Xとは?
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新型「ヴェゼル」をもとに、ホンダ・アクセスがチューニングを施したコンプリート・カーが「ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプト」だ。
“コンセプト”があらわすように、まだ開発途中である。ホンダ・アクセスの担当者によれば「2022年度内の市販化を目指しています」とのこと。
Modulo Xというのは、アルミホイールやエアロ、ショックアブソーバー、コイルなど、ホンダのアフターパーツ用品の子会社であるホンダ・アクセスが展開しているコンプリートカーのブランドで、専用のカスタマイズパーツは量産過程で装着している。
ホンダの報道資料では「さまざまな路面環境で『思い描いたラインへ、クルマが反応してくれる』運転本来の楽しさを幅広いお客様に感じていただけることを目指し、熟練のエンジニアが人の感覚にこだわり、チューニングを施したコンプリートモデルです」と謳う。
先代ヴェゼルにもModulo Xはあったが、登場から約6年後の2019年11月に追加された。それもあってあまり目立たないモデルだった。「我々が目論んでいたよりは、売れませんでした」と、ホンダ・アクセスの担当者は言う。
先代の反省を踏まえ、新型は開発されたというが、やるべきことは先代も新型も変わらないそうで、“基本に忠実”をモットーに取り組んだという。テーマは「全輪接地」。資料には「“実行空力”+専用足回りで接地荷重を4輪に均等配分し、前後バランスを最適化」と、書かれている。なるほど、いつもModulo Xの手法だ。
具体的には、専用チューニングを施したサスペンション・システムや、前後エアロバンパーなどといった外装パーツが装着されている。空力の部分はSUPER GTで得られた知見も取り入れられている。
ちなみに、開発ではライバル・モデルをあまり意識しないという。トヨタのGRスポーツ・モデルなどには乗らないそうで、あくまで、ホンダ・アクセス開発陣の“こだわり”で仕立てているという。
ノーマルモデルとどれほどの差があるのかはわからないけれど、違いがあるのは間違いなさそう。発表されたのはハイブリッド・モデルのみだったが、ガソリン仕様が設定される可能性もゼロではないらしい。営業側からの要望があるようだ。
カスタマイズの詳細
東京・四谷にあるスタジオで見た実車はなかなかカッコイイ。専用のフロントグリルやLEDを使った灯火類、テールゲートスポイラー、ダーククロームエンブレム、18インチ・ホイールがノーマル・モデルとは異なるスポーティな雰囲気を醸し出す。
もう少し、車高が低ければさらにカッコイイのに……と、思ったが、それは無理だった。
「ホンダ・センシングが搭載されているため、車高を下げることは出来ません。もし下げてしまったらメーカー保証の対象外になります」
ホンダ・センシングとは先進安全装備群の総称で、フロントに設置されたレーダーやカメラなどによって機能する。車高が下がるとそれらの検知範囲に“ズレ”が生じ、正常な作動が出来なくなるのだ。
搭載するパワーユニットには手をくわえていない。これはほかのModulo Xにも共通する。コストを考えると難しいようだ。開発は新型ヴェゼルとほぼ同時期にスタートしているものの、Modulo Xはあくまでホンダ・アクセスの独自企画で、ホンダ本体との協業はしていないという。
インテリアは、まだ開発途中のためCG画像でしか見られなかった。専用デザインのシートやステアリング・ホイール、シフトブーツなどによってノーマルとの差別化を図る。
新型ホンダ・ヴェゼルe:HEV Modulo X コンセプトは、スポーティなコンパクトSUVを求める向きにぴったりな1台になりそうだ。大量のバックオーダーを抱える超人気の新型ヴェゼルだから、少々価格の高くなるModulo Xもそれなりに売れそうな気がする。そうなれば、Modulo Xブランドの認知アップにも一役買うかもしれない。
というのも、「新型フィット Modulo Xに乗っている人がウチのマンションにもいるみたいなんですよ」とホンダ・アクセスの人に伝えたら、「それはすごいですね!」と驚かれたからだ。その驚きぶりからして、フィットModulo Xのセールスはあまり芳しくないのかもしれない。いいクルマなのに……。
「実効空力」や、公道での運転の楽しさの追求など、マニアックなこだわりを貫き通しているModulo Xの新作に期待したい。
文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
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