静岡県の富士スピードウェイにて開催されている2024年全日本スーパーフォーミュラ(SF)選手権第4戦、7月20日(土)のフリー走行のトップは牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイムをマークし、約2週間前に行われた直前の公式テストからの好調を維持している形となった。
SF第4戦は三笠宮家の瑶子女王殿下の賜杯を頂戴し、「第1回瑶子女王杯 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦富士大会」として開催されている今大会。TGM Grand Prixの55号車は松下信治に代わり大津弘樹が参戦、2日にわたって行われた富士公式合同テストに引き続きステアリングを握っている。
【タイム結果】2024スーパーフォーミュラ第4戦富士 土曜フリー走行
午前9時20分から始まった90分間のセッションは雲は多いものの夏の日差しが照り付け、気温30度/路面温度35度というコンディション。
太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、Juju(TGM Grand Prix)、大津弘樹(TGM Grand Prix)がセッション開始から積極的に周回し、多くのマシンが最初の周回を終えたセッション開始から10分後には、まずは太田が1分24秒809でタイムシートの最上位を奪った。
その後、セッション中頃には坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分24秒291、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分24秒183を記録してトップタイムを塗り替え、残り20分となるまで山本がトップタイムをキープする展開に。
残り時間20分を切ってからは牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分24秒036を記録、そして残り6分を切ってから、多くのマシンが予選シミュレーションに突入。
そこからトップは岩佐歩夢(TEAM MUGEN)の1分23秒908、坪井の1分23秒800、大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)の1分23秒723と、チェッカー後も目まぐるしく順位が変わって行き、最後に牧野が1分23秒582で再びトップに浮上し、このセッションのトップタイムとなった。
上位の顔ぶれは約2週間前の富士公式テストで好調だったドライバーの姿が見られた。その富士テストでの総合トップタイムは、山下健太(KONDO RACING)の1分23秒009。
土曜の午前ということもあり、今回のフリー走行ではテスト時の気温33度、路面温度44度と比べるとまだ低いが、予選の時にはどこまで上昇するか。
また、今回の第4戦では併催のスーパーフォーミュラ・ライツ(クムホ)、ポルシェカップジャパン(ミシュラン)、KYOJO CUP(ダンロップ)と、SFのヨコハマと合わせて4メーカーのタイヤメーカーが同日に走行することになり、路面コンディションの変化は予想がつきにくい。
直前の公式テストの好調組に、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)、大湯が上位に加わることになったフリー走行。予選、そして決勝も含めて、気温と天候、そして路面コンディションと順位争いは予想の難しい複雑な週末となりそうだ。
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