電気自動車専用プラットフォームを使った初のSUV
メルセデス・ベンツ日本は、電気自動車シリーズ「メルセデスEQ」の最新モデルとして「EQS SUV」を日本市場にて発売すると発表した。EQS 450 4MATIC SUV(1542万円/消費税込)、EQS 580 4MATIC SUV Sports(1999万円/消費税込)というラインナップとなる。
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電気自動車ならではのレスポンスの良さを生かした悪路走破性が自慢
EQS SUVは、メルセデスEQシリーズの6番目としてラインナップに追加された。EQSセダンの先進性はそのままに、3列目シートをプラスした7人乗り次世代ラグジュアリーモデルである。
メルセデスEQシリーズに与えられる先進性と、SUVの伝統的な力強いデザインを融合した、存在感あるスタイリングが特徴。セダンと同様の3210mmというロングホイールベースを採用しながら、全高は約200mmほど高くなっているため、堂々たるプロポーションに加えて広々としたゆとりある室内空間を可能とした。
徹底した空力性能の追求により、SUVながらCd値は0.26というエアロダイナミクスを実現。ゆとりある航続可能距離と電気自動車らしい高い静粛性を両立している。EQS 450 4MATIC SUVが360ps/800Nm、EQS 580 4MATIC SUV Sportsは544ps/858Nmというスペックを誇る。
足まわりはフロント:4リンク、リア:マルチリンクのAIRMATICサスペンション。路面状況に応じて車高を変化させ、走破性を向上させることも可能だ。全長は5130mmというラージサイズSUVではあるが、後輪がフロントとは逆位相に10度操舵するリアアクスルステアリングによって、最小回転半径はスモールSUVと同等の5.1mを実現する。
トルクシフト機能によって前後モーターへ理想的なトルク配分を行う4MATICは、従来の機械式4輪駆動システムに対してレスポンスと効率に優れ、さまざまなシーンにおいて走行安定性や走破性を高めてくれる。走行モードを変更できるダイナミックセレクトは、荒れた路面で本領を発揮するオフロードモードも搭載。勾配や傾斜、サスペンションの状態など走行状況を把握できるオフロードスクリーンも相まって、安心かつ確実に悪路を走破可能だ。
高い悪路走破性を持ちながら上質な室内空間
本格的な悪路走破性を持ちながら、車内はラグジュアリーの極み。EQSセダンに対して約50mmほど高くなったヘッドクリアランスにより、広々とした空間が広がる。シートはダイヤモンドステッチをあしらったナッパレザー。MBUXハイパースクリーン(EQS 450 4MATICはオプション設定)装着車は、幅1410mmのワイドなガラススクリーンに内包される3つのディスプレイが先進性を強調する。センターのメディアディスプレイと助手席は有機ELモニターを採用し、美しい映像を楽しめる。
ラゲッジスペースは、3列目を起こしたままの7人乗り状態で195L。3列目を倒せばゴルフバッグ4つが積載可能となり、2列目まで倒すことで最大2020Lもの大容量スペースが広がる。
ラグジュアリーでありながら本格的な悪路走破性をもち、それでいて最大593km走行可能な電気自動車が、EQS SUVなのである。
メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は、以下のようにコメントしている。
「メルセデス・ベンツの電気自動車は、2022年にグローバルで約15万台を販売。2021年は約9万台ですので、約1.6倍強となっています。日本市場は、2021年の約1000台に対し、2022年は約2000台と約2倍の販売台数を記録しました。日本の電気自動車市場にはまだまだ可能性が残されていると考えており、より多くの方にメルセデス・ベンツの電気自動車について知っていただき、安心して乗っていただけたらと思っております」
そのための取り組みのひとつとして、多くの著名人にメルセデスEQシリーズを体験してもらい、その魅力を伝えてもらうための「EQカタリスト」を設定する。第1弾はプロサッカー選手の三笘 薫選手とシュミット・ダニエル選手の2名。今後、メルセデスEQシリーズの魅力をSNSなどで発信していく予定である。
* * *
報道陣にEQS SUVが披露されたのは、世界初のメルセデスEQ専売拠点である「メルセデスEQ横浜」。2022年12月にオープンした際、参考展示としてEQS SUVを披露したところ、たくさんの反響があったそう。メルセデス・ベンツの電気自動車を牽引するフラッグシップとして、注目を集める1台となること間違いなしだ。
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