この記事をまとめると
■6台のポルシェ911とそれを一度に運べるMANトラックがセットでオークションされた
市販モデルは世界でたった15台! ル・マンから生まれた「ポルシェ924カレラGTR」の衝撃的な中身
■ポルシェ911はいずれも新車同然のコンディションのレアなモデルばかり
■トラックはMAN TGX18.640と6台積載のROLFO AURIGAの組み合わせ
トランスポーターもセットになったオークション
抱き合わせ販売、などというと公取委が目くじらを立てそうですが、911のGTモデル6台と、それを一気に運搬できるトレーラーをセット販売となったらどうでしょう。ひとりのコレクターが夢を実現した究極のポルシェコレクションは、ほとんど新車のようなコンディション。しかも、6台をセットで運べるようにトレーラーもまた新車で購入という徹底ぶり。ポルシェファンならずとも、驚きと垂涎のストーリーをご紹介しましょう。
まるでシュツットガルトの工場から出てきたばかりのMANトラックと6台のポルシェ。これはオーストリアのさるコレクターが若いころの夢を実現したもので、991世代のなかでも珠玉と呼ばれるモデルばかりを揃えています。さらに驚くべきことは、6台いずれもが新車、あるいはほぼ新車に近い走行距離、コンディション(なかには工場出荷時ともいえるオドメーターが20kmというモデルも)を保っていること。トレーラーに積まれた911軍団を見ただけでは「どこかのディーラーが運搬してる?」と思われても仕方ありませんが、あくまで一介のコレクターが実現したというのが心動かされるポイント。そして、コレクションに加えられた911は、いずれも胸アツなモデルばかりです。
2016 ポルシェ 911 R(991.1)
コレクションのなかで唯一の991.1世代の911となる911 Rは、991台の限定生産モデル。そのうち698番目のこちらはグランプリヴァイスにレッドのダブルフラッシュというレーシング911の伝統的なカラーリングが施された1台。シングルマスフライホイール、カーボンセラミックブレーキといったサーキット向けオプションのほか、918スパイダースタイルのバケットシート、ボーズ製スピーカー付きナビといった普段使いも難なくこなすパッケージとなっています。
走行距離は50kmほどながら、2023年にはウィーンのポルシェディーラーでオイルとブレーキフルードの交換、新しいバッテリーと6つの新しいスパークプラグの装着がなされるなど、コンディションは万全。すぐさまサーキットだろうと、ワインディングだろうと駆け抜けられること請け合いです。
2018 ポルシェ 911 GT3 (991.2)
インディアンレッドのGT3は人気のクラブスポーツパッケージ。すなわち、セラミックブレーキを筆頭にバイキセノンヘッドライト、90リッタータンク、ヘッドライトクリーニングシステム、ガーズレッドのシートベルト、ホワイトのインストルメントダイヤルといった内容で、ガチなレーサーよりは扱いやすそうな印象。
こちらも走行距離は50km未満ながら、オイルとブレーキフルードの交換、新しいスパークプラグの取り付け、新しいバッテリーの装着といったメンテナンスが施されています。どんだけ神経質なんだ、というほどの内容ですが、ポルシェマニアにとってはあるあるかもしれませんね。
2018 ポルシェ 911 GT3 ツーリング (991.2)
こちらは走行距離20km未満というガチな新車で、ややソフトなパッケージのGT3。とはいえGTの名にふさわしく、カーボンセラミックブレーキ、エクステンデッドレザーインテリア、90リッタータンク、スポーツクロノパッケージ、918スパイダースタイルのバケットシート、そしてボーズサウンドシステムとほぼほぼ全部載せ! また、ソリッドのブラックボディに、ブラックのインテリアというのは、911の役物ではお約束のコーディネートに違いありません。
新車状態に近いとはいえ、こちらも2023年にはオイル、ブレーキフルード、そしてプラグまでが新品に交換され、すぐさま乗り出せる状態にされています。
単体でも高額落札必至な役物911のオンパレード
2018 ポルシェ911 GT3 カップ(991.2)
GT3のカップカーはコレクションのなかでも白眉と呼べるもの。走行距離32kmを刻んではいますが、ポルシェのコード上は「エンジン使用0時間」にあたり(組上げ時の起動テストのみ)、まさに火入れの儀式前といったコンディション。
ボディ、インテリアともに保護フィルムが残った状態で保管されており、このあたりもコレクターのこだわりが感じられるポイントかと。もっとも、ここまで状態がいいとなるとレースに使うのはもったいないかもしれません(笑)。
2018 ポルシェ911 GT3 カップ R (991.2)
2018年のGTレースを席巻した911といえば、こちらのGT3 カップRでしょう。その名のとおり、クラブマンレーサー向けのカップに対し、プロフェッショナルチーム向けにバイザッハのレース部門がコツコツ手作りしているもの。
先のカップカーと同じく、エンジン使用0時間の新車でいうまでもなくレース用フルスペックの装備となっています。ちなみに、レースカウンターでの購入価格は51万1000ユーロ(約6947万円)だったとのこと。
2019 ポルシェ 911 GT3 RS バイザッハ (991.2)
バイザッハパッケージは、GT3を軽量化およびチューンした内容で、前述の911 Rにほど近い車重に加えてGT3のなかでもより精緻なエンジンチューンが施されたモデル。つまりは、カップカー並みのパフォーマンスながら、最低限GT3のユーティリティを保っている、といったポジションでしょうか。
ロールケージやレーシングハーネス、助手席足もとには消火器といったサーキット向け装備をしつつ、サウンドシステムやナビはオミット。また、車体の内外にはカーボンパーツを多用するなど、バイザッハの名に恥じないリッチなチューンが特徴です。これまた、走行距離は27kmと工場出荷時に等しいもの。もっとも、これだけ991があったら乗る時間も取りづらいのかと(笑)。
2019 MAN TGX 18.640 と ロルフォ AURIGAトレーラー
オーストリアのコレクターは6台の911を一気に運べるよう、新車のMANトラックヘッドTGX18.640と、6台積載のROLFO AURIGAまで購入しています。トラックは、4×2ホイール構成、エアサスペンション、およびXXLサイズのキャブ、6気筒ディーゼルエンジンの出力は640馬力でZF製12速ミッションを搭載。
なお、ロルフォは1815年にイタリアで創立された車両輸送装置の世界的ブランド。さまざまなトランスポーター(一般車、スポーツカー、ロードトラクター、クルーザー、オフロード車、SUV、あらゆる種類の商用車)を製造しており、F1をはじめとしたレース業界でも知らない者はいないというほどのハイエンドなトランスポーターです。
で、6台のお宝ポルシェと、このトラックがセットでオークションに出品されたものの落札価格は非公表。ですが、ポルシェ6台の市場価格を計算しただけでも、優に億超え。いったいいくらで落札されたのかが非常に気になります。コレクターの夢としてはコンプリートしたはずですが、次のコレクションにも期待が募るというもの。まったく、世の中には凄まじいクルマ好きがいるものです。
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