現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 人気コンパクトカーのハイブリッド車を味比べ

ここから本文です

人気コンパクトカーのハイブリッド車を味比べ

掲載 更新 6
人気コンパクトカーのハイブリッド車を味比べ

2021年2月に日産ノートがフルモデルチェンジを迎えたことで、トヨタ・ヤリス、ホンダ・フィットという国産コンパクトカーの中でも屈指の人気を3車種が、ついに新世代として足並みが揃った。ここでは各車がセールスポイントとして挙げているハイブリッドに着目して、それぞれの特徴を浮き彫りにしていこう。

エンジンとモーターの役割に注目

ダイハツ・ハイゼット | 1960年から継承されるユーザーに寄り添うクルマづくり

2019年12月に行なわれたトヨタ・ヤリスのフルモデルチェンジを皮切りに、2020年2月にはホンダ・フィットが、2021年2月には日産ノートがそれぞれ新世代へと切り替わった。各車とも全方位で進化しており、室内の広さや快適装備、安全装備の違いなどはカタログなどで比べることができる。もちろん、燃費も以下のように比較できる。

トヨタ・ヤリス:36.0km/L(WLTCモード:最良値)
日産ノート:29.5km/L(WLTCモード:最良値)
ホンダ・フィット:29.4km/L(WLTCモード:最良値)

上記の数値はいずれもハイブリッドのグレードが達成する数値で、ヤリスが最も優れているように見える。しかし、ひと口に“ハイブリッド”と言っても、実は3車種ともそれぞれ異なるシステムを搭載しており、クルマ選びでは各システムの特徴まで踏み込む必要がある。

まず、燃費の数値が最も優れている「トヨタ・ヤリス」のハイブリッドシステムである「THS-II」は1.5L直3エンジンにモーターを組み合わせているのだが、このエンジンの最大熱効率は40%に達している。また、駆動用バッテリーをニッケル水素式からリチウムイオン式へと変更したことで出力が約1.5倍高まっているほか、パワーコントロールユニットの冷却性も高めたことで、より電気で走れる領域が拡大したという。

そのヤリスの走りで特徴的なのが力強さで、アクセルを踏んだ瞬間をはじめ、ドライバーの意図通りにスムーズな加速をこなしていく。その一方で、50km/hを超えたあたりでモーターの出番は徐々に減るが、日常的に使う速度域ではモーターの旨みを効率良く引き出しているという。

次に「ホンダ・フィット」の「e:HEV」は、1.5L直4エンジンに駆動用と発電用それぞれ2種類のモーターを組み合わせている。エンジンは基本的に発電に徹し、発進や街中走行はモーターが担う。ただし、高速走行時にエンジンでの走行の方が効率的と判断した場合、エンジンと車輪をクラッチで繋げることで電力変換のロスを避ける。

そのフィットの走りで特徴となるのが質感だという。唯一4気筒エンジンを搭載するほか、サスペンションの支持部の強化など、先代から踏襲したプラットフォームの課題点を着実に克服したことでモーターによるレスポンスの良さに加えて、操舵に対する反応の正確さや一体感も魅力だという。

残る「日産ノート」の「e-POWER」は、1.2L直3エンジンにモーターを組み合わせ、エンジンは発電のみを行なうのがポイントで、街中から高速道路まで100%のモーター駆動を達成している。先代で追加された「e-POWER」だが、新型ノートでは走行用モーターを新設計し最高出力と最大トルクはともに向上している。また、車輪のわずかな回転変動からロードノイズを判定してノイズが大きい瞬間にエンジンによる発電を行なうことでエンジンの作動音を目立たせない工夫も凝らされている。

そのノートの走りで特徴となるのが瞬発力だという。走行を担うモーターは0~2900rpmの領域で28.6kgmを発揮し、同じくモーターでの走行がメインとなるフィット(25.0kgm/0~3000rpm)を上回る。ヤリスよりもアクセルを踏み込んだ瞬間から加速までのラグも少ないという。

ひと口にハイブリッドと言ってもシステムによって持ち味は変わる。数値や機能も大切だが、実際に乗って感じるフィーリングも忘れてはならない。

こんな記事も読まれています

ホンモノもあれば雰囲気だけの「なんちゃって」もあったなぁ……一時期プチブームになった「和製ユーロ仕様」の国産車5選
ホンモノもあれば雰囲気だけの「なんちゃって」もあったなぁ……一時期プチブームになった「和製ユーロ仕様」の国産車5選
WEB CARTOP
「し」はイメージ悪い? 車のナンバープレートで使われない「ひらがな」がある理由とは
「し」はイメージ悪い? 車のナンバープレートで使われない「ひらがな」がある理由とは
乗りものニュース
まもなく日本上陸! 650馬力のAWD高性能スポーツモデル 新型「アイオニック5 N」ってどんなクルマ?
まもなく日本上陸! 650馬力のAWD高性能スポーツモデル 新型「アイオニック5 N」ってどんなクルマ?
VAGUE
マイアミ勝利で疑い払拭! ノリス「自分が勝つ瞬間が来ることを心配したことはなかった」
マイアミ勝利で疑い払拭! ノリス「自分が勝つ瞬間が来ることを心配したことはなかった」
motorsport.com 日本版
零戦スタイルをまとったスカイライン! 地上の戦闘機には鹿児島育ちのオーナーの平和への願いが込められていた!! 【大阪オートメッセ2024】
零戦スタイルをまとったスカイライン! 地上の戦闘機には鹿児島育ちのオーナーの平和への願いが込められていた!! 【大阪オートメッセ2024】
WEB CARTOP
ノリスが悲願のF1初優勝「『ランド・ノーウイン』と呼んでいた人たちが間違っていたと、ついに証明できた」F1第6戦
ノリスが悲願のF1初優勝「『ランド・ノーウイン』と呼んでいた人たちが間違っていたと、ついに証明できた」F1第6戦
AUTOSPORT web
ボルボXC40が仕様変更。特別限定車として「プラスB3セレクション」も発売
ボルボXC40が仕様変更。特別限定車として「プラスB3セレクション」も発売
カー・アンド・ドライバー
出場停止近づくマグヌッセン、僅か5戦でペナルティポイント10加算「コメントしない方がいいかな」
出場停止近づくマグヌッセン、僅か5戦でペナルティポイント10加算「コメントしない方がいいかな」
motorsport.com 日本版
ついにグリルが光る!BMW『iX』初の大幅改良へ、パワーも飛距離も大刷新
ついにグリルが光る!BMW『iX』初の大幅改良へ、パワーも飛距離も大刷新
レスポンス
【ブレイズ】警察署主催の「電動キックボードの外観を有する車両の実車講習会」に体験車両を提供
【ブレイズ】警察署主催の「電動キックボードの外観を有する車両の実車講習会」に体験車両を提供
バイクブロス
スカイラインの意欲作!! GT-Rじゃないけど超魅力的な[スカイラインRS]誕生の理由が衝撃的だった
スカイラインの意欲作!! GT-Rじゃないけど超魅力的な[スカイラインRS]誕生の理由が衝撃的だった
ベストカーWeb
【読み物】実はこんなにある! 魅力的な日本メーカーの海外仕様SUV&ピックアップ【パート1】
【読み物】実はこんなにある! 魅力的な日本メーカーの海外仕様SUV&ピックアップ【パート1】
Webモーターマガジン
レッドブルのホーナー代表「ペレスがフェルスタッペンと追突しなくてラッキーだった」|F1マイアミGP
レッドブルのホーナー代表「ペレスがフェルスタッペンと追突しなくてラッキーだった」|F1マイアミGP
motorsport.com 日本版
ついにGクラスにも完全電動化モデルが登場! メルセデス・ベンツ「G 580 with EQ テクノロジー」で高級オフローダー界に殴り込み
ついにGクラスにも完全電動化モデルが登場! メルセデス・ベンツ「G 580 with EQ テクノロジー」で高級オフローダー界に殴り込み
THE EV TIMES
3号車Niterra、富士3時間で&圧勝も実はタイヤタイヤマネジメントに苦戦「まず昨年のパフォーマンスに追いつかないと」
3号車Niterra、富士3時間で&圧勝も実はタイヤタイヤマネジメントに苦戦「まず昨年のパフォーマンスに追いつかないと」
motorsport.com 日本版
メーカーと販売店が野球で対決、トヨタ自動車 VS 茨城トヨペット 5月27日
メーカーと販売店が野球で対決、トヨタ自動車 VS 茨城トヨペット 5月27日
レスポンス
ポルシェ、新しい車両機能のキャリブレーション用AIエージェント開発
ポルシェ、新しい車両機能のキャリブレーション用AIエージェント開発
LE VOLANT CARSMEET WEB
高速の陸橋越えたら「え、終わり!?」32年ぶり解消!埼玉の“不思議な道路”なぜいま全線開通? やっぱり不思議な風景
高速の陸橋越えたら「え、終わり!?」32年ぶり解消!埼玉の“不思議な道路”なぜいま全線開通? やっぱり不思議な風景
乗りものニュース

みんなのコメント

6件
  • 味比べといいつつ各社から提供された情報の羅列で、内容の殆どが伝聞調。
    看板に偽りありの記事。
  • とにかく好燃費→ヤリス
    モータートルク派→ノート
    燃費と広さの両立→フィット
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

94.8274.8万円

中古車を検索
ヤリスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

94.8274.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村