’20国産新車バイク完全アルバム
一時はラインナップを減らしたが、近年すっかり勢いを取り戻した400ccスポーツ。250よりパワフルで600より扱いやすい、国内ではジャストサイズのクラスと言えるだろう。前ページのホンダ車に引き続き、ヤマハ車の3台、クラス唯一の倒立フォークYZF-R3、リニューアルされたMT-03、長い歴史を持つSR400を紹介する。
Early’20ヤマハ ミドル車検レスクラス〈150~250cc〉新車ラインナップ
●文:沼尾宏明、宮田健一
YZF-R3:クラス唯一の倒立+M1風エアロ外装
YZF-R25の車体に、42psの321ccユニットを搭載することで、軽量ハイパワーを狙った野心作「YZF-R3」。’15年にグローバル展開され人気を博した。’19で兄弟車R25とともに、KYB製のφ37mm倒立フォークを獲得。国産勢でクラス唯一のアイテムで、よりスポーティな走りが可能になった。MotoGPマシン・YZR-M1をイメージした顔とワイドスクリーンは、風洞実験によって開発され、外観だけでなく、従来から最高速8km/hアップに貢献する。’20モデルは新色マットシルバーを含む3色展開となった。
―― 【’20 YAMAHA YZF-R3】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 320cc 42ps 3.0kg-m ■170kg(装備) シート高780mm 14L ●価格:68万7500円 ●販売中
―― カラーバリエーションは3色。
―― モノクロのフル液晶メーターと肉抜きしたアルミトップブリッジを採用し、YZR-M1風のコクピットに。ハンドルはトップブリッジ下で、’18から22mmダウンしたが、上体の前傾度は緩めだ。
【’19 YAMAHA YZF-R3 MonsterEnergy Moto GP Edition】
―― ワークスモトGP マシンのグラフィックを再現。金色の音叉エンブレムや前後キャリパー、黄色のリヤスプリングも専用品だ。520台限定で’19年10月発売。
MT-03 ABS:アグレッシブ顔で変身
YZF-R3/R25のネイキッド版にあたるMT-03/25が’20でモデルチェンジ。その姿は、アイブロウ(眉)形状のポジションランプの下にプロジェクタータイプのLEDヘッドライトを備えたアグレッシブなフロントフェイスで、イメージ一新。エンジンやメインフレームについては従来型を踏襲するが、足まわりは新型R3/25と同じく倒立フロントフォークが採用され、スポーツ性が大きく高まっている。さらにメーターも従来の指針式回転計+液晶からフル液晶ディスプレイへと変更。前後ウインカーもLED化されて質感の面でもグレードアップしたのが特徴だ。
―― 【’20 YAMAHA YZF-R3】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 320cc 42ps/10750rpm 3.0kg-m/9000rpm ■168kg(装備) シート高780mm 14L ■タイヤF=110/70-17 R=140/70-17 ●価格:65万4500円 ●発売日:’20年3月28日
―― カラーバリエーションは3色。
SR400:ヤマハのレジェンド空冷単気筒
’17で一旦生産終了したが、姿を変えずキック始動にこだわりながら平成28年度排ガス規制に対応して’19に蘇った空冷単気筒「SR400」。音響解析技術を駆使し、マフラーは低音と歯切れの良さが向上している。ブラックとブルーの標準色のほかに、ブラウンのサンバースト塗装が施された40thアニバーサリーも500台限定で発売された。
―― 【’19 YAMAHA SR400】空冷4スト単気筒SOHC2バルブ 399cc 24ps/6500rpm 2.9kg-m/3000rpm ■175kg(装備) シート高790mm 12L ■タイヤF=90/100-18 R=110/90-18 ●価格:58万3000円 ●販売中
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