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トヨタ新型「ヤリス」とスズキ「スイフト」よりスポーティなのはどっち? 徹底比較

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トヨタ新型「ヤリス」とスズキ「スイフト」よりスポーティなのはどっち? 徹底比較

■スポーティコンパクトの新型ヤリスとスイフトを比較

 トヨタは同社のコンパクトカー「ヴィッツ」の車名を海外名に変更し、そのうえでフルモデルチェンジをおこなった新型「ヤリス」を2019年10月16日に世界初公開しました。ボディの基本骨格から見直し、気持ちの良い走りが特徴のひとつに挙げられます。

【画像】新型「ヤリス」と「スイフト」! 外観がカッコいいのはどっち? (33枚)

 一方、スポーティさが特徴となっているコンパクトカーのひとつとして、スズキ「スイフト」が現行モデルのなかで挙げられますが、2台のコンパクトカーは具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

 今回のフルモデルチェンジで4代目となる新型ヤリス(前日本名:ヴィッツ)は、1999年に初代モデルが発売されたコンパクトカーです。国内市場においては、1999年の登場以降ヴィッツとして20年の歴史を持っていましたが、今回のフルモデルチェンジで海外名に統一されることになりました。

 一方、スイフトは2000年に初代モデルが発売されたコンパクトカーです。じつは、ヤリスと同じくスイフトも、海外では日本と違う車名「イグニス」で販売されていた時期がありましたが、現在は欧州市場をはじめとした海外でも、基本的には「スイフト」へ統一されて販売されています。ちなみに「イグニス」は、同社の小型クロスオーバーモデルの車名に再利用されました。

 車名に関しては似た歴史を持つ2台の、内外装やスペックの違いを比較します。

 新型ヤリスのボディサイズは、全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mmです。現行型3代目ヴィッツとの差異は全長が5mmほど短くなった程度で、ほぼ同じボディサイズといえます。

 スイフトのボディサイズを新型ヤリスと比較すると、全長3840mm×全幅1695mm×全高1500mm(2WD)と、全長の短さが際立っていて、ボディの縦横比を単純に比較するとスイフトの方がよりワイド感が強調されているといえます。

 また、スイフトの派生スポーツモデル「スイフトスポーツ」では、全長3890mm×全幅1735mm×全高1500mmの3ナンバーサイズとなったボディを採用。よりスポーティさに磨きがかかっています。

 2台のデザインコンセプトを比べると、新型ヤリスの外装は大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)、弾丸のようにダッシュするというイメージの「B-Dash!」というテーマが掲げられて、凝縮感のあるエクステリアとなりました。

 ボディ前面は大開口のフロントグリルが特徴的で、リアフェンダーの張り出しは、踏ん張り感と走りの良さを予感させます。

 一方、スズキはスイフトの外装を手掛けるにあたり、重心の低いプロポーションと躍動的なフォルムを意識したデザインとしたと説明します。リアドアハンドルがCピラーガーニッシュに配置されたことで、クーペルックなスタイリングとなっている点も特徴的です。

 内装に目を向けると、新型ヤリスはムダがなく、運転に集中できるデザインとなっています。また、従来より小径のハンドルが採用されたことで、スポーティさの演出も欠かしません。

 スイフトの内装も、新型ヤリスと同様、スポーティさを意識したデザインが採用されました。操作性、乗降性に配慮されたD型ステアリングホイールや、操作パネル系を運転席側に5度傾けて配置するなど、ドライバーが運転操作をしやすい内装デザインが採用されています。

■パワートレインの豊富さがスイフトの特徴のひとつ

 新型ヤリスとスイフトの共通点のひとつに、パワートレインの多様さが挙げられます。

 新型ヤリスに搭載されるパワートレインは、1リッター直列3気筒ガソリンと、1.5リッター直列3気筒ガソリン、そして1.5リッター直列3気筒ガソリンにモーターが組み合わされるハイブリッド仕様の3種類です。トランスミッションはCVT(ハイブリッドは電気式無段変速)と6速MT(1.5リッターエンジン仕様のみ)が設定されます。

 なかでもハイブリッド仕様は、世界最高レベルの低燃費を実現すべく開発をおこなったとトヨタは説明していることから、同社のハイブリッド専用コンパクトカー「アクア」の燃費も超えることが予想されます。

 スイフトに搭載されるパワートレインも、極めてバリエーションが豊かです。

 ベースとして用意される1.2リッター直列4気筒ガソリンと、それにマイルドハイブリッドおよびフルハイブリッドが組み合わされる仕様があり、それとは別にエンジンの異なる1リッター直列3気筒ガソリン直噴ターボがあります。派生モデルのスイフトスポーツに用意される1.4リッター直列4気筒ガソリン直噴ターボも入れると、全5種類です。

 スイフトスポーツに搭載されるエンジンは、最高出力140馬力/最大トルク230Nmを発揮する、国産コンパクトカーのなかでもとくにハイパワーなユニットです。

 現在、新型ヤリスではスポーティグレードの設定は予告されていませんが、今後、トヨタが同社のいくつかのモデルに設定しているスポーティグレード「GR」がヤリスにも設定されるのか、そして搭載されるエンジンがどんなスペックとなるのか、注目されます。

 なお、スイフト/スイフトスポーツのトランスミッションは、CVT/5速MT/5速AGS(自動MT)/6速AT/6速MTの5種類が、各エンジンごとにそれぞれ設定されています。

 運転支援装備を比較すると、最新設計のモデルということもあり、新型ヤリスの優位が目立ちます。

 新型ヤリスに搭載される予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」はトヨタ最高レベルの安全性能を発揮する最新型が搭載されています(一部グレード除く)。歩行者(昼夜間)や自転車(昼間)はもちろん、トヨタ初となる右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者の検知も可能としました。

 スイフトに搭載される予防安全装備は「スズキセーフティサポート」と呼ばれ、歩行者の検知には対応しています。

※ ※ ※

 新型ヤリスとスイフトを比較すると、先進装備については新型モデルのヤリスが優位となっているものの、内外装のスポーティさやパワートレインの幅広さではスイフトも現状互角です。

 スイフトは国産コンパクトカーのなかでもスポーティな走りで評価が高いことから、これから走り始める新型ヤリスがどのような走りを見せるのか、期待が高まります。

 ちなみに、現行型3代目ヤリス(日本名:ヴィッツ)は、現在世界ラリー選手権に参戦するWRカー「ヤリスWRC」のベース車となっていますが、スイフトも、かつてジュニア世界ラリー選手権に参戦するラリーマシンのベース車でした。

 世界の道を駆けるラリーマシンのベース車の経験を持つという共通点がある両車が、今後ユーザーから改めてどのような評価を受けるのか、注目されます。

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