Vol.105 吉田由美のピンポイント&チャームポイント
三菱自動車の国内4年ぶりの新型車、新型コンパクトSUV「エクリプス クロス」。ボディタイプは今、最も旬なクーペスタイルのスタイリッシュなSUV。
三菱エクリプス・クロス試乗レポート 伝家の宝刀S-AWCがライバルに差をつける
三菱といえば、「パジェロ」と「アウトランダー」という2つの代表的なSUVがあります。一方、1936年に四輪駆動車を開発して以降、進化し続けて現在は走行条件から後輪に伝達するトルクを適切に配分する電子制御システムにブレーキ制御を追加した「S-AWC」となり進化しています。それらを搭載し、走行性能とスタイリッシュクーペの世界観を融合させたのが「エクリプス クロス」。
新開発の1.5L直噴ガソリンターボエンジンを搭載。しかし、2.4LのNAエンジンをしのぐ中低速トルクで上り坂や加速も楽々。8速スポーツモード付きINVECS-III(Intelligent & Innovative Vehicle Electronic Control System) CVTのトランスミッションとのマッチングもよさそう。
しかしなんだかんだ言っても、やっぱり最初に見るのはエクステリアデザイン。フロントマスクではフロントヘッドライトやデイライトはLEDならではの細くてシャープ。そこから下方向に大胆に入った太めのクロームが実は直線をつなげたもので、直線とマッスルボディの合体といった感じ。
そして「エクリプス クロス」に4年分の強い思いが感じられるのがボディカラー。エクリプス クロスのコミニュケーションカラーは赤。「レッドダイヤモンド」という新色で、大人っぽい深みと艶やかな赤。
「赤は頑張りたいときに選ぶ色」というのは私の持論でもありますが、マツダはCX-5のソウルレッドでブレイク。そのマツダとトヨタが資本提携したときの記者会見では双方の社長及び役員の方々は赤のネクタイで臨んでいました。後で聞いたところによると、赤はマツダの赤とトヨタのコーポレートカラーが赤なので、敬意を表してとのこと。
三菱自動車のコーポレートカラーは赤とシルバー。そして三菱のマークは「スリーダイヤ」。三菱が元サッカーチームのオーナーだった「浦和レッドダイヤモンド」にも「ダイヤモンド」がついていますが、三菱にとって「ダイヤモンド」は特別な名前。それが赤のボディカラーについているということは、この「エクリプス クロス」が三菱にとって特別なモデルだということでしょう。
そしてこのボディカラーとエクステリアデザインの「エクリプス クロス」のお陰で、これまで三菱のショールームには男性が主導で訪れていたのが、最近は女性のほうが積極的に来てくれようようになったそうです。これもほとんどの女性が大好きだと思われる‘ダイヤモンドの輝き’のお陰!?
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