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【特別なロードスター M2編03】ノーマル比で50kgもウエイトを削ぎ落とした最後のM2「1028」

掲載 更新 2
【特別なロードスター M2編03】ノーマル比で50kgもウエイトを削ぎ落とした最後のM2「1028」

1994年3月、M2のロードスターシリーズ第3弾として登場した最後のコンプリートモデルが「1028」だ。ロードスターが持つ優れたスポーツ性能を厳選したスペシャルパーツで磨き上げ、「ユーザーがスポーツカーとの生活を楽しむための素材」として限定300台で発売された。M2ロードスターシリーズのラストを飾る1028の開発テーマは「ストリートコンペティション」だった。

純正ハードトップ仕様から50kgも軽くなったスペシャルボディ
1028のことをわざわざ「素材」と謳っているように、メーカー直系だからこそできる大幅改良が行われた。それを象徴する代表的な専用パーツが「アルミ製ロールケージ」と「軽量ハードトップ」だろう。この軽量ハードトップだけでも標準モデルのソフトトップに比べて17.1kgも軽量化している。このようにアフターパーツでカスタムしにくいベース部分をしっかりと磨き上げ、比較的簡単に変更できるエクステリアやインテリアの装飾部分は、あえてあまり手を入れていないのが1028の特徴だ。

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実際、レザーやクロームパーツなどを多用した1001や1002と比べると、1028のドア内側の取っ手はナイロンベルトを採用し、さらにセンターコンソールやメーターフードもプラスティック感の強いデザインだったので、1028を質素に感じた人も多かった。それでも12.1kgも軽くなった新開発のバケットシートやモモ製専用ステアリング、革巻きアルミ製シフトノブ/パーキングブレーキレバーなど、コンプリート車らしい専用パーツも標準装備されている。このことを考えると、先に発売された1001(340万円)や1002(300万円)のように300万円を超えるプライスではなく、280万円という1028の価格は非常に魅力的だったともいえる。

改良後に搭載された1.8LエンジンをM2がスペシャルチューン
また価格が低いからといって1028が先達よりも格下にあるわけではない。外装や内装に費用をかけない分、走りの本質にかかわる足回りやボディ剛性、エンジンには贅沢なチューニングが施されている。注目はロードスターの大幅改良後に搭載された1.8L直4DOHCエンジンのピストン、カム、エキマニ、コンピュータを変更することで、ノーマルの最高出力を10psも上回る140psを絞り出している。それが生み出すパンチのある走りは、確実にワンランク上のパフォーマンスを発揮した。

さらにアルミ製ストラットタワーバーをはじめ、1.2kgも軽くなった新設計アルミ製ブレースバー、25mmダウンの専用サスペンション、4本で10.4kgも軽量化した高圧鋳造アルミホイールなどが、ハイパフォーマンスエンジンのパワーをガッチリと受け止め、開発テーマの「ストリートコンペティション」に相応しい領域に押し上げている。

素材に徹するということは、さらなるチューニングで速さを磨くことも可能という意味も示唆する。雰囲気ではなく、本物のスポーツカーを指向するのが1028であり、それがこのクルマの魅力なのだ。

新車価格(当時・税別)
280万円:5速MT 

M2 1028装備リスト
アルミ製リップ付きトランクリッド
軽量ハードトップ
アルミ製ロールケージ
アルミ製ストラットタワーバー
アルミ製ブレースバー
軽量バケットシート
モモ社製専用ステアリング
革巻きアルミ製シフトノブ/パーキングブレーキレバー
専用チューニングエンジン(ベース比+10ps)
専用サスペンション
専用ハイグリップタイヤ&アルミホイール

マツダ ユーノスロードスター(NA型) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:990kg
●エンジン型式・種類:BP-ZE・直4 DOHC
●排気量:1839cc
●最高出力:130ps/6500rpm
●最大トルク:16.0kgm/4500rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:195/50R15



[ アルバム : M2 1028 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

2件
  • 1028の諸元ぐらい載せられないのかよ
  • この軽量ハードトップだけでも標準モデルのソフトトップに比べて17.1kgも軽量化している。
    ↑んな訳ねーだろ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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