現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【ボクらの時代録】2006年の日本カー・オブ・ザ・イヤー。4代目レクサスLS460(USF40型)が目指したプレミアム世界

ここから本文です

【ボクらの時代録】2006年の日本カー・オブ・ザ・イヤー。4代目レクサスLS460(USF40型)が目指したプレミアム世界

掲載 更新 2
【ボクらの時代録】2006年の日本カー・オブ・ザ・イヤー。4代目レクサスLS460(USF40型)が目指したプレミアム世界

ドライバーズカーとしても進化した4代目

 精緻さにさらに磨きがかかり、上質な塗装をまとったLS460は、レクサスのフラッグシップらしいクオリティと存在感、そして華やかさをまず印象づけてくれた。

【復刻版カタログ】2006年の日本カー・オブ・ザ・イヤー/4代目レクサスLSの肖像

 エンジンは4.6リッターのV8。385ps/51.0kgmを発揮し、世界初の8速ATを組み合わせている。ショートストロークのV8は、軽快に回る。エンジンを含めたパワートレーン全体の滑らかさと洗練度は、超一級。静粛性も申し分ない。

 動力性能は素晴らしい。0→100km/h加速を5.7秒で走り抜け、250km/h(で制御される)の最高速度をマークする。その走りは「豪快」とか「力づく」といった表現が馴染む印象ではない。あくまでも、静かに滑らかに、そしてジェントルに、一級の速さを発揮する。

 LS460は、高度な電子制御システムを備えたエアサスペンションを組み込んでいる。18㌅タイヤを履くバージョンUの乗り味と走り味は、かなり高いレベルに仕上がっていた。まず乗り心地がいい。とくにNモードでは、ほとんど文句なし。不整な路面もしなやかにパスし、うねりなども巧みにいなす。強い段差などのタイヤショック感にしても、十分納得できるレベルに達している。

 ギア比可変ステアリング(VGRS)のチューニングも進化していた。ステアリングの初期応答ゲインは抑えぎみだが、それはリラックスした運転につながりこそすれ、退屈な運転を招くものではない。街からハイウェイ、そしてワインディングロードまで、軽快に、ほぼイメージしたとおりの身のこなしで駆け抜けてくれた。
 量産型LS460の完成度は非常に高い。アメリカはもちろん、世界の各マーケットで成功するだろう。
(岡崎宏司/2006年11月26日号)

4代目レクサスLS460・プロフィール

 4代目のレクサスLSは2005年10月の東京モーターショーでプロトタイプ(LF-Sh)を公開、翌年4月に正式デビューした。日本でもレクサスの販売がスタートした関係から、このモデルから車名は「セルシオ」から「LS」にスイッチ。世界統一ネームで販売されることになった。開発コンセプトは「高級の本質を追求する、これからのプレミアム」。すでに世界的にポジショニングを確立したLSの本質をゼロから再構築し、地球の未来を見つめた最先端の技術と日本らしい繊細さを積極投入。時代をリードする高い性能を実現した。

 プラットフォームやパワートレーンなどクルマを構成する要素はすべてが新設計。460は4.6リッター・V8ユニットを搭載し、ドライバーズカーとしても優れたパフォーマンスを発揮する。LSならではの特質である静粛性と乗り心地も一段とレベルアップしていた。2007年には、ハイブリッド仕様のLS600hと、ロングホイールベース版のLS600hロングを追加。先進プレミアムというキャラクターをいっそう鮮明にする。4代目のLSは、立派で作りがよく、圧倒的に快適。フラッグシップの定番がセダンだった時代のひとつの完成形といえた。

2006年の時代録/第1回WBCで日本が優勝

【出来事】改正道路交通法が施行され、駐車違反の取り締まりが民間委託に/ナンバープレートにご当地ナンバー登場/第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催され、日本が優勝/夏の甲子園で優勝した早稲田実業の斎藤佑樹投手がハンカチ王子として話題に/sトリノ五輪、女子フィギュアスケートで荒川静香が金メダル獲得。イナバウアーが流行語に【音楽】オリコンシングル年間1位KAT-TUN『Real Face』【映画】邦画配給収入1位『ゲド戦記』洋画興行成績1位『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

2006年レクサスLC460主要諸元

グレード=LS460バージョンU・Iパッケージ
新車時価格=8SAT 965万円
全長×全幅×全高=5030×1875×1465mm
車重=2060kg
エンジン=4608cc・V8DOHC32V(385ps/51.0kgm)
サスペンション=前後マルチリンク

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
レスポンス
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
カー・アンド・ドライバー
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
日刊自動車新聞
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
motorsport.com 日本版
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
AutoBild Japan
「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
VAGUE
ミツオカ「M55」発売決定! 2025年生産販売台数は100台で、2024年11月22日から受付開始
ミツオカ「M55」発売決定! 2025年生産販売台数は100台で、2024年11月22日から受付開始
Webモーターマガジン
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
WEB CARTOP
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
くるまのニュース
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
バイクのニュース
ホンダ 全固体リチウムイオン電池のパイロット生産ラインを公開
ホンダ 全固体リチウムイオン電池のパイロット生産ラインを公開
Auto Prove
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
カー・アンド・ドライバー
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
くるまのニュース
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
GQ JAPAN
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
くるまのニュース
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

2件
  • a27********
    この時期のLSは本当にすごい車だった。
    セルシオじゃないLS。すごかった
  • *******
    どう足掻いてもベンツやBMWといった本物の高級外車に遠く及ばないねw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1094.01612.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.01580.0万円

中古車を検索
LSの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1094.01612.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.01580.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村