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最新最強のゲレンデに乗る【メルセデスAMG G 63 ローンチ エディション】【九島辰也】

掲載 更新 16
最新最強のゲレンデに乗る【メルセデスAMG G 63 ローンチ エディション】【九島辰也】

新車試乗レポート [2024.09.14 UP]


最新最強のゲレンデに乗る【メルセデスAMG G 63 ローンチ エディション】【九島辰也】
文●九島辰也 写真●メルセデス・ベンツ

2024年最新!あの輸入車はなぜ人気!? 新車・中古車の売れ筋からヒミツを紐解く

 メルセデスAMG G 63 ローンチ エディションに乗りました。ある自動車雑誌の企画です。「みんなが憧れるSUVを特集しよう!」でスタートしましたが、結果全体の半分以上のページをGクラスが占めます。そりゃそうなりますわ。言い出しっぺはゲレンデ好きのワタクシですから。

 と言うことで久しぶりにそのステアリングを握りました。2、3年ぶりかな。以前所有していたこともありますし、これまでも何度も試乗してきました。何よりワタクシの周りにゲレンデオーナーは多い。フェラーリと同じくらいいるかな。ざっと30人以上。

 新型は基本設計をそのままにメルセデスの最新技術が搭載されます。つまり、「ラダーフレーム+リアリジッドアクスル」はそのままにパワーソースやダンピングシステム、ディストロニックを含む運転支援システムなど、他のメルセデスに搭載されているものがこのクルマにも採用されるようになりました。わかりやすいのはカギ。初めてキーレスゴーができるようになったんです。キーを持って近づくだけでロックが解除されるアレ。ドアごと新デザインに交換しちゃえば簡単ですが、あのグリップ、ボタン、手応え、閉めた時の音などゲレンデの個性そのままで機能を追加したのですから立派です。変えられない部分の多いクルマはそこが大変ですよね。1970年代に設計されたんですから。

 そしてインターフェイス。メータークラスターとセンターモニターを一体化したそれはまさに最新のメルセデス。ほぼ全ての機能がここに集約されます。長くゲレンデを知る者にとって、デジタル化は逆におもしろい。ただ、変わらないものもある。それはダッシュボードセンターに鎮座するデフロックボタン。これはかなり昔からここにあります。不思議なのはそのピクトグラムに1,2,3と番号がふってあること。もしかしたら、センター、リア、フロントの順番を知らずに、ガンガン押している人がいるのかもしれません。もちろん、いきなりフロントを押しても電子式なのでメカニカル的な作動は起きないはずですが、きっと不具合となるのでしょう。ファッションアイテムとしてゲレンデに乗る海外セレブたちにとってはデフロックの順番など関係ありませんから。

 新型G 63のパワーソースは4リッターV8ツインターボ+ISGとなります。48Vのリチウムイオン電池を搭載したいわゆるマイルドハイブリッドと呼ばれるもので、電動ブーストを効かせます。最高出力はガソリンユニットが585psで、そこに20psが追加される感じ。0-100km/h加速が4.4秒ですから、これまでゲレンデを見てきた立場からすると頭がバグります。もっと遅くていいんですが。

 この他ではトランスミッションにAMGスピードシフトTCT 9速が、サスペンションに油圧式スタビライザーを稼働させるAMGアクティブライドコントロールが、またドライブモードの切り替えで各部を統合制御するAMGダイナミックセレクトが採用されています。これらの資料を読んでいると、なんとなくAMG GTが頭に浮かんできました。直近でテストドライブしたAMGモデルです。M177型エンジンを筆頭にAMG技術のオンパレードですね。もちろん、これまでもそうではありましたが、やはり背が高く重いボディのこのクルマにはデチューンして搭載する傾向がありました。でも、新型はそうでもないような気がします。走らせてみると、AMGモデルとして破綻することなくパフォーマンスを発揮します。

 具体的にはコーナリング性能と高速道路の安定性の向上を強く感じました。そもそもラダーフレームでリアがリジッドと言う構造で、ボディとフレームが異なる動きをしていた印象でしたが、それが今回一体化しています。ステアリング操作に対して後から上物がついてくるのではなく、ピタッと鼻先を合わせます。

 ドライブモードはデフォルトのComfortにしておけば快適。乗り心地はものすごく良くなっていて、ゴツゴツ感はなく常に滑らかでした。まぁ、ゲレンデと言う特殊な範疇での話ですけど。でもって高速道路で追い抜きをかけるときはSportやSport+にします。これが思った以上にスムーズ。エンジン特徴は低回転から高回転まで全領域でタービンを回すことですが、それが見事にできていると言えます。モーターの力と相まって品良く、力強く加速しました。そのときエキゾーストだけは爆音モードに切り替えたいですね。ステアリング上の左手親指の位置でその辺の操作は可能です。

 そんなG 63 ローンチ エディションの価格は3080万円。昔のAMGでいえば、6リッター12気筒自然吸気エンジン車です。つまり、そこにスイッチしたと言うことでしょう。「ゲレンデ×AMG」では歴代一番良い仕上がりなので、わからなくもありませんが。なかなか手が届かない代物です。

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みんなのコメント

16件
  • 寝ドラ
    試乗しただけだろう
  • ルーニー
    別に見栄で乗る車じゃないよ。
    一晩1メートル降る雪国じゃ必需品実用品
    仕事に行けない。目の前の新雪をラッセル
    しながら進む。
    ランクルでも大丈夫かと思うけど試した事ない。
    ジムニーも雪道強いけどボンネットより高い
    朝イチ新雪はなかなか難しい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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