現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ジャガーの電気自動車「I-PACE」がワールド・カー・アワードで三冠達成

ここから本文です

ジャガーの電気自動車「I-PACE」がワールド・カー・アワードで三冠達成

掲載 更新
ジャガーの電気自動車「I-PACE」がワールド・カー・アワードで三冠達成

電気自動車は2011年の日産リーフ以来

 ジャガー初の100%電気自動車(BEV)、「I-PACE」が「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2019」、「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー2019」、「ワールド・グリーンカー2019」の栄誉ある3つの賞を同時受賞というニュースがアメリカから届きました。「カー・オブ・ザ・イヤー」と名がつく賞は日本のみならず世界中にありますが、はたして「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」とはどのようなアワードなのでしょうか。

グッドイヤー製タイヤで滑らかな走りを実現するスーツケース

 例年4月に開催されるニューヨークオートショーにて発表されることが習わしの「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」。主催団体WCA(ワールド・カー・アワード)の発足は2003年で2004年よりイヤーカーを選んでいます。ワールドの冠を掲げているため世界一を決める最上位のカー・オブ・ザ・イヤーにも見えますが、けっして各国・地域で開催されているカー・オブ・ザ・イヤーの上位にあるわけではありません。あくまでも世界中のカー・オブ・ザ・イヤーを補完する立場に立っています。

 運営委員会は、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどの著名ジャーナリストによって構成。アジア代表といえるのは日本の自動車メディアでもおなじみのピーター・ライオンさんです。審査員は世界24か国86名。日本から選ばれた審査員はピーター・ライオンさんを含めて8名となり、桂 伸一さん、河村康彦さん、松田秀士さん、岡崎五郎さん、小沢コージさん、佐藤久美さん、山崎元裕さんらが名を連ねています。

 まさにワールドの名にふさわしい権威のあるカーアワードなのです。

イヤーカーのほか環境とデザイン部門で受賞

 ワールド・カー・アワードでは「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を頂点に、ワールド・アーバンカー、ワールド・ラグジュアリーカー、ワールドパフォーマンスカー、ワールド・グリーンカー、ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーと6つの賞を選定。2019年の各賞受賞車は次のようになりました。

ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー:ジャガー I-PACE

ワールド・アーバンカー:スズキ・ジムニーワールド・ラグジュアリーカー:アウディ A7ワールドパフォーマンスカー:マクラーレン 720Sワールド・グリーンカー:ジャガー I-PACEワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー:ジャガー I-PACE

 なんと半分をジャガー I-PACEが占めるという結果になりました。これは史上初の偉業で、世界中のモータージャーナリストらにジャガー I-PACEが評価されたということです。なお、電気自動車としてワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは2011年の日産リーフ以来となります。

 こうした高い評価に対して、ジャガー・ランドローバーの最高経営責任者(CEO)、ラルフ・スペッツ博士は次のようにコメントを発表。少々長くなりますが引用します。

「『I-PACE』が、権威ある審査員の皆様より3つの名誉ある賞に選出していただきましたことを、とても誇りに思います。私たちは、ゼロ・エミッション、事故ゼロ、渋滞ゼロというビジョン『Destination Zero』の実現にむけて、アイデアを描くことからはじめました。『I-PACE』はこれを達成するための最初のステップであり、電気自動車がニッチな選択以上のものになってきたタイミングと重なりました。

 そこで私たちは、新たなベンチマークとなるべく、世界で最もプレミアムな電気自動車でありながら、真のドライバーズカーを開発することを目指して、全くの白紙からプロジェクトを始動したのです。

『ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2019』、『ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー2019』、『ワールド・グリーンカー・オブ・ザ・イヤー2019』を受賞したことで、『I-PACE』はジャガー初のBEVとして最高の評価をいただくことができました。情熱を持って『I-PACE』を魅力的なモデルとして開発に取り組んでくれたチームに、感謝の意を表したいと思います。

 英国で設計、開発された『I-PACE』は人々を魅了し、ジャガー・ブランドに新たな顧客を呼び込んでくれています。そして、その多くのお客様にとって初めての電気自動車となるでしょう。世界60カ国以上で11,000台の『I-PACE』が既にデリバリーされています(2019年3月31日時点)。スポーツカーのパフォーマンスとゼロ・エミッション、そして他に類を見ない洗練されたデザイン、SUVの実用性、それらすべてを兼ね備えた『I-PACE』は、あらゆる選択肢のなかでも、傑出した存在であると自負しております」とコメント。

世界一と評価されたジャガーI-PACEとは

 今回、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたジャガー「I-PACE」は、なにひとつ我慢をせずに済むハイパフォーマンスなBEVです。バッテリー総電力量は90kWh、WLTCモードでの航続距離は438kmを達成。駆動モーターは前後に配置、トータルパフォーマンスは最高出力400馬力、最大トルク696Nmとなっています。

 959万円~というメーカー希望小売価格はオーナーを選ぶかもしれませんが、これほどのパフォーマンスを有するBEVが市販されていることは貴重です。いま日本で買える最強のセロエミッションビークルといえるかもしれません。

 また、BEVながらエコ一辺倒のデザインとなっているのもI-PACEの美点。そもそもジャガーの最新クロスオーバーSUVである「F-PACE」の兄弟車なのです。F-PACEは2017年に「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を同時受賞。世界的に評価されたデザインを持つBEVなのですから、今回の三冠受賞も当然のことであり、驚くことではないのかもしれません。

こんな記事も読まれています

レクサスLMに3列シート6名乗り仕様を追加設定
レクサスLMに3列シート6名乗り仕様を追加設定
カー・アンド・ドライバー
「ゲレンデ」にも電気の時代が来た! メルセデス・ベンツGクラス G 580へ試乗 破壊的に速い4モーター
「ゲレンデ」にも電気の時代が来た! メルセデス・ベンツGクラス G 580へ試乗 破壊的に速い4モーター
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニとテクニクスがコラボした「ターンテーブル」が登場! V12サウンドを収録したレコードが付いてきます
ランボルギーニとテクニクスがコラボした「ターンテーブル」が登場! V12サウンドを収録したレコードが付いてきます
Auto Messe Web
三菱軽「eKクロスEV」最新モデル発売! 新色加わり10色展開 安全機能と「使い勝手」もアップ!
三菱軽「eKクロスEV」最新モデル発売! 新色加わり10色展開 安全機能と「使い勝手」もアップ!
乗りものニュース
F1イモラとニュル24時間に同時参戦!? フェルスタッペン、リアルとゲームを両立「2~4時間はシムに乗れるはず」
F1イモラとニュル24時間に同時参戦!? フェルスタッペン、リアルとゲームを両立「2~4時間はシムに乗れるはず」
motorsport.com 日本版
アルボンとの契約延長は大きな後押しに。2025年以降のドライバー選択にも余裕が生まれたウイリアムズF1
アルボンとの契約延長は大きな後押しに。2025年以降のドライバー選択にも余裕が生まれたウイリアムズF1
AUTOSPORT web
FIAとF1が歩み寄り。“新しい戦略計画”を策定し「スポーツ全体に最高の結果をもたらす」ために協力
FIAとF1が歩み寄り。“新しい戦略計画”を策定し「スポーツ全体に最高の結果をもたらす」ために協力
AUTOSPORT web
DSの主力ハッチバック『DS4』に“ひなげし”の花をイメージした特別仕様車が登場。ChatGPTも搭載
DSの主力ハッチバック『DS4』に“ひなげし”の花をイメージした特別仕様車が登場。ChatGPTも搭載
AUTOSPORT web
中国EVアイウェイズ、国内市場から「撤退」 価格競争で経営難 欧州へ軸足移す
中国EVアイウェイズ、国内市場から「撤退」 価格競争で経営難 欧州へ軸足移す
AUTOCAR JAPAN
アストンマーティンが英国で最も権威ある「キングスアワード」を受賞! 特注インテリアの特許技術により3度目の受賞となりました
アストンマーティンが英国で最も権威ある「キングスアワード」を受賞! 特注インテリアの特許技術により3度目の受賞となりました
Auto Messe Web
ルクレールFP1最速! フェラーリ母国で幸先良いスタート。角田裕毅6番手……フェルスタッペン精彩欠く|F1エミリア・ロマーニャGP
ルクレールFP1最速! フェラーリ母国で幸先良いスタート。角田裕毅6番手……フェルスタッペン精彩欠く|F1エミリア・ロマーニャGP
motorsport.com 日本版
走りを楽しみたい人へ──新型レンジローバースポーツ試乗記
走りを楽しみたい人へ──新型レンジローバースポーツ試乗記
GQ JAPAN
F1エミリア・ロマーニャFP1速報|ルクレールがトップ。RB角田裕毅は6番手
F1エミリア・ロマーニャFP1速報|ルクレールがトップ。RB角田裕毅は6番手
motorsport.com 日本版
スーパーフォーミュラ2戦目を迎えるJuju。チームとの連携向上のため、開幕戦途中から父・野田英樹氏のサポートも拡大傾向
スーパーフォーミュラ2戦目を迎えるJuju。チームとの連携向上のため、開幕戦途中から父・野田英樹氏のサポートも拡大傾向
motorsport.com 日本版
スズキ『ジムニー 5ドア』に500台限定の「ヘリテージ」仕様…オーストラリアで発表
スズキ『ジムニー 5ドア』に500台限定の「ヘリテージ」仕様…オーストラリアで発表
レスポンス
「白・緑・黒・黄色」があるけど何が違う? トラックのナンバープレートの「色」の意味を深掘り解説!
「白・緑・黒・黄色」があるけど何が違う? トラックのナンバープレートの「色」の意味を深掘り解説!
WEB CARTOP
【人とくるまののテクノロジー展2024】スズキ カーボンニュートラルへの取り組みやアイディアあふれる小型モビリティを展示
【人とくるまののテクノロジー展2024】スズキ カーボンニュートラルへの取り組みやアイディアあふれる小型モビリティを展示
Auto Prove
ロータス 電動SUV「エレトレ」最新仕様と新価格を発表 デリバリーは2024年秋以降に
ロータス 電動SUV「エレトレ」最新仕様と新価格を発表 デリバリーは2024年秋以降に
グーネット

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1517.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

345.01050.0万円

中古車を検索
I-PACEの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1517.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

345.01050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村