テスタロッサからの最終進化形
トミーテックが手掛ける1/64スケール・ミニカー、トミカリミテッド ヴィンテージNEOの、8月の新製品情報が届いたので、気になるアイテムをピックアップしてお伝えしよう。フェラーリF512 Mが新登場となるのである。
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F512 Mは1994年から1996年にかけて生産された、フェラーリのフラッグシップたるV12エンジン搭載ミッドシップ車だが、1984年に登場したテスタロッサの最終進化形であると言えば、より分かりやすいだろう。テスタロッサは1992年の大規模マイナーチェンジで512 TRへと改称され、その2年後に各部に変更を受けて登場したのがこのF512 Mというわけである。
何よりも大きな変化はそのスタイリングで、それまでのリトラクタブルライトをやめてヘッドライトは固定式となり、テールランプも丸型2灯タイプへとチェンジ。テスタロッサ以来の5L V12エンジンや前後ダブルウィッシュボーンのサスペンションなどにも徹底した改良が施されており、エンジンの最高出力は440hpとなる(512 TRは428hp、テスタロッサは390hp)。こうした熟成の内容と、生産台数501台という希少さもあって、F512 Mへの注目度は今なお高い。
トミーテックではすでにテスタロッサと512 TRを製品化しており、このF512 Mのリリースを以て、その系譜の再現が完成することになる。前述の通り特徴的なスタイリングを、新規部品を多数追加することによって正確に再現。これまでのフェラーリ同様、このF512 Mでもエンジンフードの開閉とエンジンの再現がなされており、1/64というスケールを超越した仕上がりを堪能できる。
同社の1/64ミニカーではテスタロッサと512 TRのみならず、デイトナやBBもラインナップされているので、それらと併せれば12気筒フェラーリの歴史をさらに楽しむことができるだろう。ボディカラーは赤、予価7,920円(税込)、2025年8月発売予定となる。なお、写真は試作品のため実際の製品とは異なる部分もありうる点、ご注意を。
※黄色はタカラトミーモール専用品
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