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お台場旧車天国2017 特別展示はマツダ・ロータリー

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お台場旧車天国2017 特別展示はマツダ・ロータリー

旧車ファンに定着 天国/地獄エリア

お台場で開催されるクラシックカー・イベント「お台場旧車天国」が11月19日に、ゆりかもめ「船の科学館駅」前の臨海副都心青海地区お台場特設会場で開催された。今年で5回目の開催とまだ新しいイベントながら、8時のオープン前からゲートには多くの来場者が集結する盛況ぶり。来場者総数は2万578人にも上った。彼らのお目当ては、685台ものクラシックカーたちだ。

「お台場旧車天国2017」をスライドショー形式でみる

旧車天国の参加車両は、「天国エリア」と「地獄エリア」の大きくふたつに分かれる。「天国エリア」は、1985年(昭和60年)までの国産車、1995年までに生産された輸入車/バイクで、同一形式のクルマも含まれる。一方、「地獄エリア」は、1986年(昭和61年)以降に生産された国産車、1996年以降に生産された輸入車/バイクと比較的新しいものが対象だが、珍しいことやマニアックであることが条件に加えられている。このため、新しいクルマには、ホンダNSXやスパイカーなどのスーパーカーを始めに、日産レパードや光岡ラセードなどの熱狂的なファンを持つ珍しいネオヒストリックたちが並んでいた。

特別展示 マツダ・ロータリー

今年の特別展示として、マツダ・ロータリー・エンジン誕生50周年を記念し、数々のマツダのクラシック・ロータリーモデルが並ぶ「マツダ・ロータリー天国」エリアを設けた。マツダが初めてロータリー・エンジンを搭載した「コスモ・スポーツ」をはじめ、ロータリーの普及に貢献した「ファミリア・ロータリー・クーペ」や「サバンナ」、希少車である「ルーチェ・ロータリー・クーペ」や「ロードペーサ」など、マツダが普及に取り組んだ「ロータリーゼーション」を語る上で欠かせない初期のモデルたちが顔を揃える。その中には、北米向けモデルであった世界で唯一ロータリーを搭載した小型トラック「ロータリー・ピックアップ」の姿も見られるなど、見ごたえある展示となっており、多くの人が足を止め、マツダが社運を賭けて挑んだ歴史を振り返っていた。

救急車 トラック 働くクルマ集結

ユニークな展示車が多いのも、旧車天国の魅力のひとつ。特に退役するとほとんどが処分されてしまう働くクルマたちは貴重だ。今回はタクシーや救急車、トラックなどの姿を楽しむことができた。それらはオーナーによって大切にされているものだけでなく、発掘されたままの姿のものもあり、現オーナーと出会わなければ、そのまま土に返っていたかと思うと考え深い。また「大都会」や「西部警察」など映画並みのカースタント/アクションで活躍したセドリックなどのスタンダード仕様のものも見られ、そのルーフには、着脱式の回転灯を備えるなど、ドラマのワンシーンを彷彿させる演出も……。かつての刑事ドラマは、クルマ好きを育んでいたことを思い出させてくれた。

参加車両が多いだけでなく、バリエーションも豊かなので、1台1台を丁寧に見てしまうのは、やはりクルマ好きの性だろう。オープン時より始めた取材も、気が付けばクローズ時間目前となっていた。来年の開催も予定されているので、もし初めて足を運ぶなら、早めに出向くことをお勧めしたい。それだけの時間をかける価値はある。またオーナーとの交流も楽しめるアットホームな雰囲気なので、これから旧車デビューを考えている、もしくは同じクルマの仲間を増やしたい、と考えている人にも絶好のイベントといえよう。

全45枚 「お台場旧車天国2017」詳細レポ

全日本ダットサン会は、ダッドサンやオースチンなど貴重な東京シングルナンバー車などを多数を展示。

ネオヒストリックを中心にスーパーカーも多数登場。日本車ではホンダNSXが複数台展示されていた。

シックな佇まいのメルセデス・ベンツ280CEとBMW520i。白のボディは、プレーンな美しさが魅力的。

ガレージセールでは、貴重なパーツを探し求め、熱心にブースをまわる来場者たちを多く見受けた。

トヨタ車のオーナーズクラブ「カローラ店80’s」。まるで当時のディーラーの出張展示会のようで面白い。

27と86レビンで参加の大塚さん親子。ハチロクのバトンを渡すべく、娘さんを特訓中とか。

1964年式日産U690ボンネットバス。ボディは富士重工製だ。当日は同乗試乗体験もできた。

ボンネットバスに乗り込めば、そこは昭和。展示中も乗車することができ、車内の雰囲気を楽しめた。

日産U690のシンプルな運転席。フロアから斜めに伸びるシフトレバーも今となっては新鮮に映る。

レーシング・モディファイのロータス・ヨーロッパたち。ロードモデルとは異なるレーシーな姿もまた魅力的。

テクニカルショップ・ハッピーのロータス47GT。キャンギャルとの2ショットはレースシーンを思い起こさせる。

ロータスは特に人気の高いエラン、ヨーロッパ、エスプリの様々なモデルが揃っていたのも見どころだった。

2モデルしか存在しないロータリー・ワゴンのうち、こちらは2代目ルーチェ・ロータリー・ワゴン。12Bを搭載する前期型。

北米向けだったマツダ・ロータリー・ピックアップ。世界で唯一のロータリー・エンジン搭載のトラックだった。13Bを搭載。

マツダ・ロードペーサー。オーストラリアのホールデン製の車体にロータリー・エンジンを搭載。豪華なフラッグシップモデルだ。

ロードペーサは、13Bエンジンと3速ATの組み合わせが特徴。内外装は、ほぼベースのHJプレミアのまま。

スポーティなキャラクターで一世を風靡したマツダ・サバンナ。今や貴重な前期型だ。10Aまたは12Aを搭載。

縦型4灯式ヘッドライトが特徴の前期型ルーチェ・レガート。後期型は角型2灯式に……。12Aまたは13Bを搭載。

今年50周年を迎えたトヨタ・ハイエースのレストア車も展示。1976年にデビューした初代ハイエース。

1977年デビューの2代目は、スーパーロング仕様、ハイルーフ仕様、ディーゼル、ATなどを初採用した。

1982年登場の3代目。ワゴンとバンの差別化が図られ、4WDも初設定。人気のスーパーGLもここから。

1989年デビューの4代目。ワゴン仕様はかなり豪華に。高級ミニバンのご先祖といえる存在だ。

愛嬌たっぷりのホンダ・ライフ・ピックアップ。幌付きは荷台に席が追加された4名乗車仕様だった。

1951年ウィリスM38。かつて米軍で活躍し払い下げられた車両。国内登録された当時の貴重なナンバーにも注目。

1968年式トヨタ・メトロポリタン型救急車。1975年まで現役で、その後数回だけ劇中車としても活躍したという。

今はなき、ホープスターのSU型3輪トラック。時の流れを感じさせる姿だが、今でも走れると聞きびっくり。

今年はプリンスの小型トラック、マイラーの60周年。“発掘” されたままの姿の個体で1962年製。

1969年ダイハツ・オート3輪

1981年ダイハツ・ハイゼット

1967年ホンダLM800

1967年ダイハツ・フェロー

1971年ホンダZ360 GS

1970年ホンダLN360

1969年三菱ミニカ

1966年ダットサン・ブルーバード・エステートワゴン

1977年ニッサン・スカイライン1800GL

ダットサン・フェアレディ1500

1971年スバルff-1 スーパーツーリング

カロッツェリア・ワタナベ・グリフォン(ホンダS600ベースのカスタム)

ニッサン・シルビアLSEタイプG

1979年トヨタ・クラウン・ロイヤルサルーン

1977年トヨタ・セリカLB 2000GTブラックリミテッド

1970年トヨタ2000GT

1964年トヨペット・クラウン

1968年三菱デボネア

デ・トマゾ・パンテーラ

1969年アルファロメオ・ジュニア・ザガート

デ・トマゾ・マングスタ

1970年ポンティアックGTO ザ ジャッジ

1957年式ロールス・ロイス・シルバークラウド・シューティングブレーク

スパイカーC8ラヴィオレット

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