もくじ
ー イースター・ジープ・サファリ
ー ジープ・サンドストーム
ー ジープ4スピード
ー ジープB-Ute
ー ジープ・ワゴニア
ー ジープ・ナチョ
ー ジープJ-ワゴン
ー ジープ・ジープスター
イースター・ジープ・サファリ
ジープは新型JLラングラーの販売を後押しするため、この本格オフローダーをベースとした5つのデザインコンセプトを発表した。これらのコンセプトモデルはモアブでイースターに合わせて開かれるイースタン・サファリで公開の予定だ。
オーバーンヒルズにある「デザイン・ドーム」でジープのデザイン責任者、マーク・アレンにより創り出されたデザインをまとう4台のラングラー・コンセプト。4✕4の新たな方向性を示す存在であり、レネゲード、ワゴニアとその他のラングラーのコンセプトには、ジープとFCAの純正パーツブランドであるMOPARによるチューニングが施されている。
「われわれにとって、ラングラーとはジープの中核をなすものです。すべてがラングラーから始まっているのです」とアレンはいう。
何千人ものジープオーナーが、有名なトレイルを求めて毎年集まるモアブで、ジープはそのデザインコンセプトを示すためのイースター・ミートを開催している。
きらびやかなモーターショーではなく、モアブでのコンセプト展示によって、ジープオーナーやオーナー予備軍の好みを探るというこのやり方は、FCA総帥のセルジオ・マルキオンネにも支持されているようだ。
ジープ・サンドストーム
ジープのモアブ・コンセプトのなかで、最も過激なモデルであるサンドストームは、短縮されたボディに小さなリアドアをもつバハ・スタイルのデザートレーサー。オフロード用にストロークを延ばしたサスペンションは、フロントで14インチ、リアでは18インチのトラベル量を確保している。392キュービック・インチ(6.4ℓ)の排気量をもつヘミV8エンジンのパワーは、外径39インチのサンドグリップタイヤによって地面へと伝達。「サンドストームは街乗りもできる、真のハイパフォーマンス・オフロード・ラングラーです」というのはジープCEOのマイケル・マンリーだ。
ジープ4スピード
430kgの軽量化をほどこされた4スピードは、以前に登場したコンセプトモデルのスティッチ(2013年)とポークチョップ(2011年)にインスパイアされた、スピーディで機敏なラングラーだ。HVAC(ヒーティング、ベンチレーションとエアコン)とラジオは取り去られ、カーボンファイバー製ボンネットとホイールアーチが採用される一方で、ロールケージは薄肉のクロモリチューブ製となる。エンジンルームには48Vマイルド・ハイブリッドシステムをもつラングラーの新型2.0ℓターボが搭載され、軽量化されたボディにさらなるパフォーマンスを与えている。
ジープB-Ute
レネゲードをベースとしたB-Uteの名は、社内コード「BU」の言葉遊びだ。オフロード性能を高めたトレイルホークをベースにするモデルで、サスペンションを1.5インチ延長。ガレ場での走破性を高めるためにフロント・スタビライザーを途中で切断している。「これは現代的なミリタリールックです」とデザイン責任者のアレンは話している。後席のシートバックには、MOLLE(モジュラー・ライトウェイト・ロードキャリーイング・エクイップメント)と呼ばれるミリタリー・スタイルの万能ハンガーが設置される。
ジープ・ワゴニア
新型ワゴニアの発売はそう遠い話ではない。ジープは、1965年式ワゴニアのスタイリングとブランドを再構築して、現代版の「アメリカン・ロードトリップ・スタイル」として復活させた。
カリフォルニアで発見された全く錆の無いベース車両は、一旦ボディシェルの状態にまで解体され、そのシャシーの強化を行った。オリジナルのリーフ・サスペンションに代わってコイル・スプリングが取付けられ、新たなステアリング・システムと現代的なディスクブレーキを搭載。ボンネットには、RAMトラックで使用されている5.7ℓヘミ「クレート」エンジンが収まっている。
ジープ・ナチョ
ジープ・モアブ・コンセプトのなかで最も現実的なモデル。ナチョで使用され全てのパーツは、ジープのMOPARディーラーで購入することができるのだ。この2ドアのルビコンに取り付けられた全キットパーツの価格は、およそ1万4000ドル(148万4千円)からとなっている。
2インチのリフト・キットと外径37インチのオフロードタイヤ、2.5インチのFoxオフロードショックによってナチョの悪路走破性は引き上げられており、チューブ式ドア、フューエルリッドとオールウェザー・マットがスタイリングを引き締めている。広範囲を照らし出すスポットライト・システムはマニエッティ・マレリによるプロトタイプだ。
ジープJ-ワゴン
ラングラー・サハラをベースとしたJ-ワゴンは、オフロード・パフォーマンスを維持したまま、都会的なスタイリングを与えることを意図したモデルだ。
大径オフロードタイヤによって車高が高められ、高い位置に設置されたエアインテークは、J-ワゴンの3.6ℓV6エンジンへのダストの侵入を防止し、ルビコンと同じフロントフェンダーによってトレイルでのパフォーマンスを向上。その塗装色は「ブラス・モンキー」として知られたものだ。
「このペイントはアーバン・スタイル向けに、オレンジでアクセントを付けたウォーム・グレイです」とMOPARトップのジョー・ダナハーは説明している。
ジープ・ジープスター
モアブで公開されたラングラーのなかでは2番目に過激なモデルであるジープスター。1966年式ジープスターの「スピーディ」なスタイリングを再構築するため、ルーフを2インチ切り詰められたボディと、2.5度傾斜を強めたフロントスクリーンが与えられている。赤と白に塗り分けられたペイントも1966年のオリジナルモデルへのオマージュである。
また、アフターマーケット市場でのトレンドを受けて、ジープスターではスペアホイールをキャビン内へと移すことで、外側のホイールキャリアをアクセサリー用に変更させている。
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