現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「乗れない」どころか「降りられない」クルマも! ドアの開け方が「独特すぎる」モデル4選

ここから本文です

「乗れない」どころか「降りられない」クルマも! ドアの開け方が「独特すぎる」モデル4選

掲載 更新 25
「乗れない」どころか「降りられない」クルマも! ドアの開け方が「独特すぎる」モデル4選

 初見ではどのように開ければ良いか迷うモデルも!

 クルマに乗り込むときに、ドアを開けないという人は少数派だろう。40代以上の方なら思い浮かぶであろう、故・石原裕次郎氏が出演していたドラマのワンシーンのごとく、オープンカーに飛び乗っている人もいるかもしれないが……。

優雅に「見せてるだけ」で意外と面倒くさい! 超高級車乗りの知られざる「苦労」とは

 それはさておき、ドアを開けるにしても一見ではどのように操作すればいいのかわからないクルマも世のなかにはあったりする。そこで、現行車種から過去のモデルまで「知っていないと開けられない」、「ドアの開け方からして個性たっぷり」、そんなユニークなクルマ4台を紹介しよう。

 1)DS3クロスバック

 まずは現行販売モデルからDS3クロスバックを選んでみた。DSブランドのスタイリッシュなコンパクトSUVであるDS3クロスバックのドアハンドルは、通常時は完全にドアに埋まっていて、なめらかな面を実現している。そして、メッキのアクセントとしてドア面と完全に一体化しているハンドルは押しても引いても飛び出してこない。初見では、どのように開ければいいのかわからないと混乱してしまうかもしれない。

 もっとも、オーナーとなってスマートキーを身につけていれば、クルマに近づくだけでドアハンドルは、まさに「スッ」と飛び出してくる。また、離れた場所からリモコンでロック解除したときも同様で、実際にはまったく違和感なく利用できるのはアバンギャルドに見えて、実用面での我慢は不要という嬉しい仕様だったりするのだ。

 2)レクサスLFA

 専用開発のV10エンジン、CFRP製の高剛性&軽量ボディと国産車の歴史に残るプレミアムスポーツカーといえるのがレクサスLFA。世界限定500台という生産台数から希少性もあり、めったに見ることはないクルマだ。そんなLFAの姿を写真で見ていると、ドアハンドルがついていないことに気付くだろう。では、LFAのドアを開けるにはどのようにしたらいいのか。

 じつは、ドアの上の部分にあるエアインテークに向かうくぼみのなかにドアを開けるためのプッシュボタンが隠されているのだった。登場当時、トピックスが多すぎてあまり話題にならなかったような気もするが、こうしたディテールまで非日常にこだわっていたのがレクサスLFAなのである。

 ドアハンドルを持たないのは空力面でのメリットもある

 3)TVR

 さて、ドアを開けるところから非日常が始まるといえば、忘れられないブランドがある。それがイギリスの「TVR」だ。2000年代に経営破綻してからは存在感を失っているが、日本市場においては1990年代後半から経営破綻するまでの10年ほどは、独特なスタイリングで多くのクルマ好きに知られる存在となっていた。そして、TVRの特徴だったのがドアハンドルのないスタイリング。

 当時のモデルではドアミラーの下にあるボタンでドアを開けるというパターンが多く、また室内から出るときにも車種ごとによって異なる場所に置かれたボタンを押してドアを開けるという仕組みだった。たとえば、日本でも人気だったタスカン・スピードシックスの場合、1DINオーディオの脇にある小さなスイッチでドアを開けるようになっていた。つまり、コクピットドリルを受けなければ、乗ることもできないばかりか、降りることもできないクルマだったのだ。

 4)BMW・Z1

 ドアの開け方どころか、あけ方さえ初見ではわからないであろう伝説的モデルがBMW Z1。1989年から1991年の短い期間しか生産されなかった2.5リッターエンジンを積む2シーターオープンカーだ。その流れは現在のZ4につながるものだが、奇をてらいすぎたスタイリングが短命に終わった理由のひとつだろう。そして、ユニークなスタイリングを象徴するのが左右のドアで、いわゆるヒンジによって開くのではなく、サイドシルにドアパネルが格納されることで乗降スペースを生み出すというものだった。

 ドア後方のボディパネルに見えるキーシリンダーがスイッチとなっており、ロック解除した状態でキーシリンダーを押し込むとウインドウを収納しながら、ドアがサイドシルに格納されるといった具合。動作自体はスムースで速いので、乗り降りのたびに待ち時間があると感じるほどではないが、ドアを収めるだけの幅があるサイドシルを乗り越える必要があるため、乗降性に優れているとはいいがたいだろう。

 最近では、冒頭で紹介したDS3クロスバックのようなドアハンドルを埋め込むように処理するデザインが流行っているが、ドアハンドルを持たないということはスタイリッシュに見せるだけでなく、空力面からもメリットがある。ドアハンドル周りの処理については、まだまだ進化の余地が多いだけに、これからもユニークな提案を見ることができそうだ。

こんな記事も読まれています

メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
AUTOCAR JAPAN
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
Auto Messe Web
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
AUTOCAR JAPAN
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
AUTOCAR JAPAN
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
乗りものニュース

みんなのコメント

25件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

425.0429.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.8398.0万円

中古車を検索
C4の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

425.0429.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.8398.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村