現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 夏暑すぎて車終わったわ…秋冬にガタが出てくる「酷暑でくたびれた車」の影響とは?

ここから本文です

夏暑すぎて車終わったわ…秋冬にガタが出てくる「酷暑でくたびれた車」の影響とは?

掲載 6
夏暑すぎて車終わったわ…秋冬にガタが出てくる「酷暑でくたびれた車」の影響とは?

夏場に酷使したクルマ 秋冬ヤバイ?

 今年(2023年)の夏は、「過去126年で最も暑い」と気象庁が発表したように、記録的な暑さが続きました。さらに度重なる線状降水帯の発生で、道路が冠水するほどの豪雨が各地を襲いました。
 
 このような苛酷な気候で“夏バテ”してしまうことがあるのは人もクルマも実は同様です。厳しい気候によるダメージが愛車に蓄積し、秋冬に影響が現れてくることもあります。

「世界一黒い」BMWを実見! 脳が混乱するほどの「黒を超える黒」、公道は走れるの?

まず考えられるのは「バッテリー」

 クルマが猛暑でくたびれ果てるといえば、バッテリーがまず思い浮かぶでしょう。夏場、エアコンを全開で長時間使っていたという人も少なくないはずです。特に、エンジンOFFやアイドリング状態などで酷使していれば、バッテリーから電力が持ち出される状態になります。この夏は多くのクルマがそのような状態に例年よりも長く置かれたのではないでしょうか。

 まずはバッテリーのくたびれ具合をチェックしましょう。簡単に目視でできるのは液量の状態です。バッテリーケースの側面などにある下限の目盛以下になっていたら整備工場に持ち込みましょう。この時、比重や電圧の点検も忘れずに依頼しておきます。

 秋そして冬と、だんだん気温が下がってくるにつれ、弱ったバッテリーは始動性に影響し、「エンジンがかからない」ということにもなりかねません。10月から1月にかけ、JAF(日本自動車連盟)でバッテリー上がりの救援が急増する傾向があります。バッテリーメーカーのGSユアサによると、冬のエンジン始動に必要な電気は夏場の約1.5倍だそう。また、低温下ではバッテリーが充電されにくくなり、上がりやすくなるそうです。

そのスタッドレスタイヤに換えていいの?

 高温が続いた気候の影響はバッテリーだけでなくタイヤにも及ぶことがあります。今夏は、あまりの暑さと空気圧不足などが複合的に重なり、バーストが起こった事例も。年数が経っていたり走行距離がかさんでいるタイヤを装着している場合は、一度タイヤショップなどで点検を受けましょう。

 装着しているタイヤだけでなく、今夏は屋外で保管していたスタッドレスタイヤがバーストしたということもあったそうです。これから冬に向けスタッドレスタイヤへの交換が進みますが、屋外保管の人は、装着する前にタイヤショップなどで点検を受けておくのが安全かもしれません。接地面の溝が深いスタッドレスタイヤは一見くたびれていないように見えても、気温や紫外線でゴムが劣化して、雪道でのグリップ性能が大きくダウンしていることもあります。

ゲリラ豪雨のなかで運転しませんでした?

 今夏に冠水路を走行した場合、そのダメージがクルマに残っている可能性があります。豪雨で生じた深い水溜りや冠水路の水は、泥や砂利などの不純物が混じった泥水です。そんな水に浸って、洗浄せず放置していれば、サビなどの劣化を招くことになります。また、クルマに当たる水の勢いが強ければ、バンパーなどの樹脂製の外装品を変形させ、内部を破損させることもあります。

 豪雨などで雨音が激しい時に深い水溜りの中を走行していると、タイヤや車体下面に異物が衝突したり引っかかったりした音に気づかず、不具合を放置していることもあります。また、もし冠水路の走行で室内へ浸水していた場合は最悪。走行後、時間が経って室内の臭いに変化があったなら、危険な状態になっているかもしれません。臭いが消えるまで放っておくと安易に考えがちですが、放置すればカーペットの下からジワジワとサビが発生するという重大なダメージに発展する可能性もあります。

 本来は、冠水路を走行したあとは速やかに、タイヤの内側や車体下面などを点検・洗浄しておくのがよいとされます。これはジャッキアップなどでクルマを持ち上げる必要があり、ドライバー一人では難しい場合が多いです。また車体下面には高圧洗浄に弱い部品もあるので、下面が見えないまま洗車をするかえってクルマをくたびれさせることになりかねません。

 近年のクルマは冠水路などの走行を考慮して設計されており、豪雨の中で立ち往生したりする確率が低くなっていますが、細かなサビや部品の変形・破損、微量な浸水までを完璧に防ぐことは実は難しいのです。冠水路の走行後は、なるべく早めに整備工場などで車体下面の点検と洗浄を依頼しましょう。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
モーサイ
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
バイクブロス
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」  理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
くるまのニュース
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
レスポンス
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
レスポンス
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
Auto Messe Web
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
motorsport.com 日本版
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
AutoBild Japan
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
AUTOCAR JAPAN
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
くるくら
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
くるまのニュース

みんなのコメント

6件
  • mis********
    はっきり言ってクルマをダメにする暑さでも寒さでもない
    持ち主がダメにするんですよ
  • tak********
    油脂類の交換や動く部分の点検、整備をきっちりやっておけば不意の故障を予防出来る。壊れてから交換するとなると場合によっては高くつく可能性がある。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

588.8800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.0528.0万円

中古車を検索
GSの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

588.8800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.0528.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村