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スズキ スペーシアが6年ぶりのフルモデルチェンジ。後席にオットマンが付いて、まるで高級ミニバン!?

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スズキ スペーシアが6年ぶりのフルモデルチェンジ。後席にオットマンが付いて、まるで高級ミニバン!?

スズキは2023年11月9日、軽スーパーハイトワゴンのスペーシアを約6年ぶりにフルモデルチェンジし、11月22日から発売する。価格は153万100~219万3400円。

新型スペーシアはジャパンモビリティショー2023で市販型に近いコンセプトカーがすでにお披露目されていたが、今回一新したのはスペーシアの標準系とカスタムの2シリーズ。SUVライクでアクティブな内外装の「スペーシア ギア」も開発中。追ってラインアップに加わるようだ。ちなみに商用バンのスペーシア ベースは現行モデルを継続販売する。 

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スペーシアは、室内の広さやスライドドアの利便性に加え、機能・燃費・価格のバランスのよさで好評を得ており、2023年1月~9月の合計届出台数はモデル末期ながらN-BOX(16万7664台)、タント(11万5817台)に次ぐ3位(9万340台)となっている。

3代目となる新型の開発にあたっては、「もっと自分らしく、もっと楽しく、もっと快適に」をコンセプトに、ユーザーの細かいニーズを探すことからスタート。スペーシアらしいユニークさとユーザーの豊かな生活を実現できるクルマとは何かについて、もう一度、原点に立ち返って突き詰めることで、あらゆる領域で大幅な進化を遂げた。

進化ポイントは次の5つ。

■進化ポイント1:デザイン

スペーシアらしい「ワクワク感」はそのままに、さらに楽しさが感じられるデザインに進化した。先代はスーツケースをモチーフにしていたが、新型はもっとたくさんのものを積み込める、頑丈で大容量のコンテナをモチーフにした点が特徴。先代に対して、ルーフ幅が広がったことで大きくがっしり見える造形としている。また、歴代スペーシアで初めてDピラーをボディと同色にし、キャビンの大きさが一目で感じられるスタイリングにした。

カスタムはホテルのラウンジのようなゆったりとくつろげる上質さ、華やかさをイメージしてデザイン。メッキと艶のあるブラックを組み合わせた大型のフロントグリルやメッキフロントバンパーガーニッシュ、メッキバックドアガーニッシュなどによって、上質感と存在感をアピール。ハイブリッドXS系にはスタイリッシュなデザインの15インチ切削アルミホイールを採用している。

■進化ポイント2:後席快適性と使い勝手

最大の特徴は上級グレードの後席にスズキ初となるマルチユースフラップを採用した点。これは後席座面前方のシートフラップの位置や角度を調整するだけで日常づかいに最適な3つのモードを使い分けることができるアイテム。

レッグサポートモードでは、フラップを手前に引き出すことで座面が長くなるため、着座時に姿勢が安定する。フラップの伸出量と角度を調整すればリラックス感が味わえるオットマンモードに。また、フラップを反転させれば、走行中の荷物の落下を抑制する荷物ストッパーモードとしても使えるスズキらしいアイディア機構だ。

新形状のパーソナルテーブルは使用できるスペースを拡大し、タブレットやスマートフォンが立てかけやすいようにストッパーを設置。ドリンクホルダーは500mlの紙パックや取手付き幼児用マグ、細い紙パックが入る形状とした。

スリムサーキュレーターはフラップの形状を見直し、風速感を確保しながら静粛性を高めた。さらに後席USB電源ソケット(後席右側)、後席アームレスト、LEDルームランプを初採用するなど、後席の快適性ナンバー1を目指したという。

また、インパネ助手席側にはビッグオープントレーを採用。車内での飲食やUSB電源ソケットを近くに配置し、充電中のスマートフォンも置けるようにこだわったとのことである。

■進化ポイント3:安全性能

単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせて、検知対象を車両や歩行者、自転車、自動二輪車とした新予防安全システムをスズキ軽で初めて採用し、新しい衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を搭載。現行のステレオカメラに比べ、画角、検知エリアが拡大し、広い範囲で対象物を検知することが可能となった。さらにリヤだけではなく、フロントにも超音波センサーを追加し、低速時ブレーキサポート(前進・後退)を全車に標準装備した。

検知性能の向上によって、運転支援機能もさらに充実。アダプティブクルーズコントロールは先行車の追従走行や定速走行に加えて、カーブ進入時の減速や車線変更時の加減速を補助する機能などを新たに追加。また、車線維持支援機能との連動によって先行車の軌跡検知による追従走行も可能となった。

■進化ポイント4:快適装備

ドライバーの利便性・快適性を高める電動パーキングブレーキとステアリングヒーターをスズキ軽で初めて採用した。先代はアダプティブクルーズコントロール使用時に、先行車に続いて停車した際、停車維持は約2秒間と短かった。だた新型では電動パーキングブレーキの採用により停止保持ができるようになり、この点でN-BOXやタントなどのライバルに追いついた。

新形状のステアリングにはオーディオに加えてマルチインフォメーションディスプレイ操作ができるステアリングスイッチを新設定し、各種機能の操作を集約。メーターは速度表示をデジタル化して視認性を高めた。マルチインフォメーションディスプレイは4.2インチカラーTFTだ。先代から採用しているメーカーオプションの9インチメモリーナビゲーションには、ドライブレコーダー連動、HDMI入力対応、スズキコネクト連携の新機能が追加されている。

■進化ポイント5:低燃費・走行性能

NA車にはR06D型エンジンと軽量で高効率な新CVTを採用。また、全車マイルドハイブリッドの搭載や低転がり抵抗タイヤの採用により、ハイブリッドGのFF車では軽スーパーハイトワゴンクラストップとなる25.1km/Lの低燃費を実現した。

プラットフォームは先代のHEARTECT(ハーテクト)の改良版。スズキ軽初となるさまざまな防音アイテムを採用し、静粛性と乗り心地を追求。アンダーボディでの減衰接着剤の採用や遮音バッフルの採用により室内の静粛性を高め、より快適な移動空間へと進化した。

以上、5つのポイントで進化を果たした。月間販売目標台数はスペーシア標準系とカスタムの合計で1万2000台。後席の快適性アップに重点を置きながら、全方位で改良を加えた新型。後に追加されるスペーシア ギアも加えれば、好調なタントの強敵になることは間違いないだろう。

■豊富なボディカラー一覧

ボディカラーは、スペーシア標準車12種類、スペーシアカスタム11種類を用意。

<スペーシア標準車>
●ソフトベージュルーフ2トーン(ハイブリッドX ※6万500円高)
・ミモザイエローパールメタリック ソフトベージュ2トーンルーフ
・トーニーブラウンメタリック ソフトベージュ2トーンルーフ
・オフブルーメタリック ソフトベージュ2トーンルーフ
・コーラルオレンジメタリック ソフトベージュ2トーンルーフ
●モノトーンカラー
・ミモザイエローパールメタリック
・トーニーブラウンメタリック
・オフブルーメタリック
・コーラルオレンジメタリック
・モスグレーメタリック
・シフォンアイボリーメタリック
・ブルーイッシュブラックパール3
・ピュアホワイトパール

<スペーシア カスタム>
●ブラックルーフ2トーン(ハイブリッドXS、ハイブリッドXSターボ ※6万500円高)
・ピュアホワイトパール ブラック2トーンルーフ
・スチールシルバーメタリック ブラック2トーンルーフ
・インディゴブルーメタリック2 ブラック2トーンルーフ
・フェニックスレッドパール ブラック2トーンルーフ
●モノトーンカラー
・ピュアホワイトパール
・スチールシルバーメタリック
・インディゴブルーメタリック2
・フェニックスレッドパール
・ブルーイッシュブラックパール3
・アーバンブラウンパールメタリック
・クールカーキパールメタリック

新型スペーシアのスペックをチェック!

■新型スペーシア「ハイブリッドX」グレードの主要諸元
全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1785mm
ホイールベース:2460mm
トレッド:前1295mm/後1300mm
最低地上高:150mm
車両重量:880kg
エンジン型式:R06D
エンジン種類:直列 3気筒
ボア×ストローク:61.5mm×73.8mm
総排気量:657cc
圧縮比:12.0
エンジン最高出力:36kW(49ps)/6500rpm
エンジン最大トルク:58Nm(5.9kgm)/5000rpm
燃料タンク容量:27L
モーター型式:WA04C
モーター種類:直流同期電動機
モーター最高出力:1.9kW(2.6ps)/1500rpm
モーター最大トルク:40Nm(4.1kgm)/100rpm
駆動用バッテリー:リチウムイオン電池
トランスミッション:CVT
駆動方式:FF(前輪駆動)
サスペンション形式:前ストラット/後トーションビーム
ブレーキ:前ディスク/後L&Tドラム
ホイール:14インチフルホイールキャップ
タイヤサイズ:155/65R14

[バリエーションと価格]

〈FF・660cc直3ターボエンジン+モーター・7速CVT〉
カスタム ハイブリッドXSターボ…207万3500円

〈FF・660cc直3エンジン+モーター・CVT〉
カスタム ハイブリッドXS…199万5400円
カスタム ハイブリッドGS…180万1800円
ハイブリッドX…170万5000円
ハイブリッドG…153万100円

〈4WD・660cc直3ターボエンジン+モーター・7速CVT〉
カスタム ハイブリッドXSターボ…219万3400円

〈4WD・660cc直3エンジン+モーター・CVT〉
カスタム ハイブリッドXS…211万5300円
カスタム ハイブリッドGS…192万5000円
ハイブリッドX…182万4900円
ハイブリッドG…165万6600円

〈文=ドライバーWeb編集部〉

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みんなのコメント

7件
  • おじおじ
    カスタムに白屋根ツートンが無いのが残念。でも欲しい。
  • ssss
    今の車は高性能で一昔前の10年で引退、、はもう夢の話で。
    良いもの、高い、。
    アイフォンもそうですが、手が出せなくなりつつありますね。笑
    中古市場が活性化して安くて良い物が増えるといいな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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