現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタが全長5m級の新型「クラウンエステート」を発売へ 17年ぶり復活の「エステート」とはどんな意味? 24年発売に期待が高まる

ここから本文です

トヨタが全長5m級の新型「クラウンエステート」を発売へ 17年ぶり復活の「エステート」とはどんな意味? 24年発売に期待が高まる

掲載 10
トヨタが全長5m級の新型「クラウンエステート」を発売へ 17年ぶり復活の「エステート」とはどんな意味? 24年発売に期待が高まる

■「エステート」は「ステーションワゴン」?その言葉の本質的な意味とは

トヨタの新型「クラウン」シリーズにラインナップされている「クラウンエステート」は、かつて11代目クラウンに設定されていた同名のステーションワゴンとはボディタイプが異なります。

一般的にはイギリスにおける「ステーションワゴン」の呼び名とされる「エステート」ですが、本質的にはどのような意味がある言葉なのでしょうか。

【画像】これはすげぇ…広い! 17年ぶり復活の「エステート」実車の写真を見る!(66枚)

2022年7月に16代目となるトヨタ「クラウン」が発表されたとき、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」という4つのバリエーションを持つモデルへと生まれ変わったことが、多くの人に衝撃を与えました。

一方、「エステート」という名前にかつてのクラウンの面影を感じるユーザーもいたようです。

というのも、1999年に発売された11代目クラウンには、「クラウンエステート」というモデルがラインナップされていたからです。

当時のクラウンエステートは、セダンをベースとした5ドアのステーションワゴンでした。

歴代のクラウンのなかにはステーションワゴンが設定されているものもいくつか存在していましたが、11代目クラウンのみ「エステート」という名称が与えられています。

実際、当時のクラウンエステートについて、トヨタの公式ウェブサイトには「『エステート(Estate)』は、イギリス英語の『ステーションワゴン』という意味」という記述が見られます。

一方新型クラウンエステートについて、トヨタは「機能的なSUVとしてアクティブライフを楽しめる、ワゴンとSUVの融合」と説明。果たして、「エステート」とは本質的にはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

エステート(estate)の意味を辞書で引くと、「地所」「邸宅」といった説明が見られ、つまり、不動産のなかでも比較的資産としての価値があるものを指していることがわかります。

語源をさかのぼると、1200年代には「階級」や「地位」、「状態」という意味合いで用いられていたようです。

現代における「ステータス(status)」という言葉が意味するものと似ていますが、実際、「エステート」と「ステータス」は同じラテン語に由来していると言われています。

エステートという言葉がクルマに対して用いられているのは、1937年のイギリスの新聞に掲載されたルノーの広告が最も古い例のひとつのようです。

ステーションワゴンという表現は、1920年代のアメリカですでに見られていたことを考えるとエステートのほうが後発と考えられます。

ステーションワゴンは、その名の通り「駅」に由来しています。

かつてのアメリカでは、駅に降り立つ人と荷物を目的地へと送り届ける「駅馬車」というものが存在しており、時代が進むにつれて馬車からクルマへと変化しました。

多くの人や荷物を乗せる必要があることから、「駅馬車」に用いられるクルマは必然的に荷室の大きいものが好まれるようになり、現代のステーションワゴンが形成されていきました。

かつてのイギリスでも同様の流れがあったようですが、イギリスの場合、その発着地となるのは貴族の邸宅、つまり「エステート」でした。

ただ、多くの人や荷物を乗せるという点はステーションワゴンと変わらないため、同じく荷室の大きいスタイルとなっていったようです。

一方、貴族階級の人を乗せることが想定されていたため、一般的なステーションワゴンに比べて、より上質な内外装が与えられることが多かったようです。

■新型クラウンエステートは「エステート」なのか?

クルマにおける「エステート」という名称の成り立ちを考えると、「多くの人や荷物を運ぶことのできる上質な内外装を持つクルマ」であれば、それがステーションワゴンであるかSUVであるかはあまり関係がなさそうです。

では、そういった視点であらためて新型クラウンエステートを見てみましょう。

2023年4月に明らかにされた情報によると、新型クラウンエステートは、後席にフルフラットデッキが備わっていることが大きな特徴のようです。

全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mmという堂々たるボディに後席フルフラットデッキが組み合わされば、「エステート」の必要条件のひとつである「多くの荷物を運ぶことができる」は十分に満たされそうです。

具体的な荷室寸法などは明かされていないものの、公式ウェブサイトにはロングサイズのサーフボードを持つ男性のイメージが掲載されていることから、3000mm近い室内長を持っていることは間違いなさそうです。

もちろん、「クラウン」の名を冠するモデルであるだけに、内外装の上質さは必要十分なものであることが予想され、実際に部分的な内装画像が公開されています。

新型クラウンエステートのこうした特徴を見ると、「エステート」という名称が与えられることは自然なことであるように思われます。

ただ、新型クラウンエステートの最大乗車人数は5人であるため、「多くの人を運ぶ」という点については、クラウンシリーズのそのほかのモデルと変わりません。

一方、「アルファード」に匹敵する3000mmという長大なホイールベースを持つ新型クラウンエステートは、3列シートを持たせたとしても一定以上の快適性を担保することができると見られます。

このように考えると、将来的には3列シート仕様がクラウンエステートに加わる可能性もあると言えそうです。

※ ※ ※

新型クラウンエステートは、ボディタイプこそかつてのクラウンエステートのようなステーションワゴンではありませんが、どちらも「エステート」という言葉の本質に沿っているという点においては、やはり共通点は多いと言えるかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【MotoGP】2025年のマルケスは「モンスター」で「無敵」。アレイシ・エスパルガロが驚嘆&脱帽
【MotoGP】2025年のマルケスは「モンスター」で「無敵」。アレイシ・エスパルガロが驚嘆&脱帽
motorsport.com 日本版
Moto2スペイン予選|ゴンザレス、今季4度目のポールポジションを獲得! 日本勢はQ1敗退に終わる
Moto2スペイン予選|ゴンザレス、今季4度目のポールポジションを獲得! 日本勢はQ1敗退に終わる
motorsport.com 日本版
チタン外装だから軽い! G-SHOCK最上位シリーズから「世界最大のカエル」をモチーフにしたフロッグマン新作の実力とは
チタン外装だから軽い! G-SHOCK最上位シリーズから「世界最大のカエル」をモチーフにしたフロッグマン新作の実力とは
VAGUE

みんなのコメント

10件
  • ただのSUVじゃんって思ってたけど、ハッチバックで5mは長いな、実際見たらすごそう。
  • エステート、ステーションワゴン解説ためになった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

372 . 8万円 441 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 0万円 748 . 0万円

中古車を検索
トヨタ クラウンエステートの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

372 . 8万円 441 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 0万円 748 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村

ガソリン軽油割引中