2018年上半期に登場する新型車の中でも最も注目度が高いスバルの新型フォレスター。いよいよ世界初披露までカウントダウンとなった。
3月29日未明(日本時間)にアメリカでデザインが公開され、日本発売は今年6月頃と判明。今回はエンジンラインアップも掴んだので、同時に紹介したい。キープコンセプトながら屈強なデザインで、発売が楽しみです!
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文:ベストカー編集部、ベストカーWeb編集部
ベストカー2018年4月10日号「SCOOP! ニッポンの大物たち」より
■ひと目で「スバル車だ」とわかるデザイン
ベストカースクープ班が新型フォレスターの全容を入手した。すでにディーラーにも一部情報が配信されているようだが、まずは発表、発売日から。
新型フォレスターは2018年3月28日(日本時間3月29日午前3時)、米ニューヨークショーで(北米仕様が)ワールドプレミアされたのち、日本では6月末に発表、7月に発売されるスケジュールだ。
現行型フォレスターのキープコンセプトながら、現代流のスバルのデザインイメージも盛り込まれた新型フォレスター。北米で流行っている「無骨さ」も織り込まれており、またスバルらしさも充分に感じられる。新型にはハイブリッド仕様も用意される(現行XVにも年次改良でマイルドハイブリッドが追加予定)
新型フォレスターはインプレッサ、XVに続き、「スバルグローバルプラットフォーム」を採用。これにスバルのデザイン言語=ダイナミック(躍動感)×ソリッド(塊感)を取り入れた、ひと目でフォレスターとわかる躍動感溢れるボディと組み合わせている。
実車の写真はまだ未発表で、どこにも流出していない。
今回掲載したのは、ベストカーが最終デザイン情報を元に制作したものだが、ほぼ確定したデザインといっていい。
注目のパワートレーンはどうか。新型フォレスターのパワートレーンは(現行フォレスターのFB20型2L、NAとFA20型2Lターボから)、FB20型2LのマイルドハイブリッドとFB25型2.5L、NAに切り替わる。ターボ(XT)とMT仕様が廃止されるのだ。MTの廃止は、現時点ではMTが「アイサイト」に対応していないので理解できるが、ターボ廃止は古くからのフォレスターオーナーやスバリストはきっと嘆くことだろう。
最大のニュースはMT仕様とターボ仕様の廃止。両仕様がほしい人は現行型を狙いましょう(まだ各販売店には在庫あり)
■ハイブリッド仕様もスバルオリジナル
4WDシステムは、MTに設定されていたビスカスLSD付きセンターデフ方式AWDが消滅し、すべてXモード付きのアクティブトルクスプリット式AWDになるはずだ。
2L、NAのマイルドハイブリッドはこれまで一部情報から「トヨタのTHS-2を搭載する」という情報が流れていたが、それは誤りであった(当サイトも一時そう掲載していました。申し訳ない)。新型フォレスターに搭載されるのはスバル独自のハイブリッド。先代XV、インプレッサスポーツHVに搭載されていたシステムの発展形ということになる。ちなみにマイルドハイブリッドは、電気モーターだけで走行せず、始動や加速する時にだけモーターがエンジンをアシストする方式。
かつて用意されていたXVハイブリッド(2013年6月~2017年1月)は150ps/20.0kgmのFB20型2Lエンジンに、10kW/65Nm、5.5Ahの容量を持つバッテリーを備えていたが、新型フォレスターに搭載されるマイルドハイブリッドシステムのバッテリー容量およびスペックは、それからさにブラッシュアップしてくるのは間違いないところ。
システム的にはXVハイブリッドから大きな変更を受けない。1基のモーターが駆動力の発生と発電を兼ねるタイプで、モーターはリニアトロニック(CVT)のプライマリープーリーの後方に搭載。低速走行時にはモーターとエンジンを切り離すことで、EV走行も可能となる。エンジンの始動時にはスターターモーターを、EVモードやアイドリングストップからのリスタート時には、通常は発電機として使用されるインテグレーテッドスタータージェネレーターを使用する。
いっぽう2.5L、NA仕様はレガシィB4やアウトバックに搭載されているFB25型(175ps/24.0kgm)となる。これにリニアトロニックCVTを組み合わせている。
最後にPHV情報を。スバルの新中期経営計画「際立とう2020」では2018年中にPHVを発売する、と書かれており、この新型フォレスターにPHVが搭載されるのでは……と予想されていたが、今回の発表ではそういった話はない。
しかしPHV仕様発売計画は進んでおり、ただし日本ではなく北米の発売のみ。しかもフォレスターではなく、XVが有力だ。
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