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ロールス・ロイスから幻想的な「ルナフレア」が登場! 世界に1台の「スペクター」は塗料の開発に1年以上…「月暈」から着想を得た幻想的なカラーに注目!

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ロールス・ロイスから幻想的な「ルナフレア」が登場! 世界に1台の「スペクター」は塗料の開発に1年以上…「月暈」から着想を得た幻想的なカラーに注目!

世界に1台の幻想的なビスポークモデルが完成

ロールス・ロイスが世界に1台のビスポークモデル「スペクター ルナフレア」を発表しました。この車両は月の光が巻雲の氷の粒子に反射して生じる月暈(げつうん/つきがさ)から着想を得たボディカラーを採用。オーダーメイドのホログラム塗装によって、幽玄な虹色の輪が現れる仕上がりになっています。特殊な塗装をまとった1台を紹介します。

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色とりどりの光の輪が月を囲む現象から着想を得て製作

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、米国の顧客のために製作されたビスポークモデル「スペクター ルナフレア」を発表した。そのインスピレーションと名称は、色とりどりの光の輪が月を囲む月暈(げつうん/つきがさ)という光学現象に由来している。これは月の光が高度の高い巻層雲を通るときに氷の粒が微小なプリズムとなって、光を透過させるダイヤモンドのように月光を屈折させ、心奪われるような鮮やかな色彩の輪を生み出す現象のことだ。

この月暈を再現するのに1年以上かけて開発が行われた。最終的には、特別配合の真珠光沢のコーティングを含む7層のラッカー塗装を施し、フレーク状のフッ化マグネシウムとアルミニウムを注入することにより完成した。ほの暗い環境では深いメタリック効果を演出し、明るい日光の下では虹色の万華鏡のような輝きを放つ。

インテリアも幻想的な世界観を表現

スペクター ルナフレアのコンセプトの一部は、世界に1台のビスポークモデル「ファントム シントピア」からインスピレーションを得ている。

2023年に発表されたこのモデルの塗装仕上げには、色を変化させる効果のある鏡面顔料を使用したダークな色調の「リキッド・ノワール」が採用されている。ファントム シントピアに魅了された顧客は、このコンセプトを明るく光り輝かせ、心奪われる月暈の現象を表現したモデルをビスポーク・コレクティブに依頼した。以前のビスポークモデルがまったく新しいコンセプトとストーリーに反映され、インスピレーションを与えるというアイデアの相互作用は、ビスポークの力を物語っている。

スペクター ルナフレアのドラマチックなコーチワークは、ビスポークのインテリアによって引き立てられている。ネイビーブルー、ホワイト、ピオニーピンクの色調は月暈で見られる色のスペクトルを思い起こさせ、シート、ドア、スターライト・ヘッドライナーに施されている。このテーマはツートーンカラーのステアリングホイールにも採用され、外側はネイビーブルー、内側はアークティックホワイトとなっている。

AMWノミカタ

先日、ロールス・ロイスはニューヨークに顧客からの特別注文を受けるプライベートオフィスを開設したと発表した。まさにこのような思いもよらない奇抜なリクエストを具体化してゆく場所となるのであろう。今回のスペクター ルナフレアの塗料を完成するのに1年の歳月が必要だったと聞くと、それがロールス・ロイスにとってもいかに難しい要求だったのかがわかる。しかし最終的にこれほどまでに美しいモデルを完成させられることが、このブランドの力なのだろう。

ビスポーク注文と謳いながらも、ビスポークカタログの中から仕様を選ぶケースがほとんどのなか、このようなモデルは真のビスポークモデルと呼べるのではないだろうか。ロールス・ロイスのビスポークレベルが飛び抜けているのは、今回のような要求レベルの高い顧客を多く持ち、そんな顧客に鍛えられ、育てられてきたからであろう。

プライベートオフィスが活用されれば活用されるほど、他ブランドとのビスポークの実力差は開くことになるだろう。

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