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新型「マツダ3」から始まる「魂動デザイン・フェーズ2」 目指したのはアート!?

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新型「マツダ3」から始まる「魂動デザイン・フェーズ2」 目指したのはアート!?

■次のフェーズへ 新「魂動デザイン」はどう進化?

 2018年11月下旬、マツダは新型「マツダ3」をロサンゼルスオートショー(以下:LAショー)で発表しました。マツダは、このモデルからデザインコンセプトが新しいものに切り替わると言います。それはいったいどのようなものなのか? 「マツダ3」のチーフデザイナーに話を聞くことができました。

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 マツダは2012年に発売開始した「CX-5」以降、全ラインナップのデザインコンセプトを「魂動デザイン」に統一します。これによって、コンパクトカーからSUV、セダンまで、どれを見ても、それがマツダ車であることがわかるようになりました。そして、プラットフォームやパワートレインといったテクノロジーも、なるべく同じものを使うようにします。それが「スカイアクティブ・テクノロジー」です。

 今回、発表された新型「マツダ3」(日本では「アクセラ」の名称で販売されているモデル)は、そうした「魂動デザイン」と「スカイアクティブ・テクノロジー」が新世代に刷新されています。これから登場する新世代のマツダ車のトップバッターと言えるのが新型「マツダ3」だったのです。

「私たちは、『マツダ3』のデザインを魂動デザイン・フェーズ2と呼んでいます。ただし、もともとの魂動デザインの狙い自体は、まったくブレていません。見たときに、心や魂を動かせるデザイン。それが基本です」と話すのは、新型「マツダ3」のチーフデザイナーである土田康剛氏。

 ちなみに「魂動デザイン」を英語で表現するときは「KODO(Soul of Motion)」と、必ず「ソウル・オブ・モーション」と注釈が入るようにしているとか。

 では、魂動デザイン・フェーズ2の具体的なデザインの進化はどのようなものなのでしょうか。

「これまでの魂動くデザインは、2つの動きを重ねることでリズミカルな動きを表現していました。新しいものは、1つの動きで美しさを見せようとしています」と土田氏。その変化が一番わかりやすいのは、真横からクルマを見たときだといいます。

 先代「アクセラ」など、これまでの魂動デザインでは、フロントフェンダーの上とリアフェンダー部分という2か所に、プレスラインのピークがありました。ところが新型「マツダ3」には、2つのピークがありません。全体がひとつの流れになっています。また、ボディ側面はツルリとしていながら微妙な曲面になっており、いろいろな外の光や風景画がボディに写り込むようになっているのです。

 このデザイン上の特徴は、ここ2~3年、マツダが発表してきたデザイン・コンセプトカーの「ビジョン・クーペ」や「魁(カイ)コンセプト」にも共通するもの。すでにマツダは、新型「マツダ3」のデザインをコンセプトカーで示唆していたのです。

■なぜ新しいデザインは、動きを2つから1つにした?

「マツダは日本生まれのブランドです。その独自性を確立するためには、深く掘り下げる必要があります。日本の持つ美意識って何だと思いますか。たとえば匠の造り込み。ほとんどのものが一見シンプル。でも、ものすごく手間がかかっています。そうしたものが日本の美意識にあるんですね。ただし、それはミニマリズムではありません。無味無臭ではなく、味わいを濃くする。それを面の美しさで表現しています」と土田氏はいいます。

 日本の美意識に沿ったものに「魂動デザイン」を進化させた結果が、一見シンプルでありながらも、微妙な面で構成される新型「マツダ3」のデザインとなったというわけです。

「マツダ車に乗ることで、心が満たされる。充足されるものを目指しています。また、私どもの執行役員の前田も言っているように、私たちは“Car as Art”でありたいと考えています。クルマがアートでありたいんですね。クルマというのは街の空気を変えます。そこで環境を壊したくないんです。逆に、マツダ車があることで全体をよくしたい。大衆車でありながら、マツダ3ほどデザインに力を入れたクルマはないと思います」と最後に力強く語った土田氏。

 街の景観は建物だけでなく、そこを歩く人や走るクルマもその一部。格好の悪いクルマがたくさん走っていれば、その街の印象も悪くなることでしょう。そういう意味で、大衆車であるマツダがデザインに力を入れるというスタンスは素晴らしいことですね。

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