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【100万円台から狙える!!】86&BRZは発売8年経った今が買い時!?

掲載 更新 18
【100万円台から狙える!!】86&BRZは発売8年経った今が買い時!?

 2012年2月に発表されたFRスポーツカーのトヨタ86/スバルBRZ。前年に開催された東京モーターショーで展示され、一般公開日には86/BRZを見るのに1時間以上という行列ができたことを今でも鮮明に覚えている。
 
 発表後、86/BRZを公道試乗した際にドリキンこと土屋圭市氏は、
 
 「フツウのクルマは新車が発表されたときにしか、注目されない。でもスポーツカーは新車が発表されたとき、そして中古車が手頃な値段になったときにもう一度注目される。
 
 この86/BRZも新車はおじさんがノーマルのまま乗って楽しんでもらって、安くなった中古車を若い子がチューンして楽しむ。早くそうなってもらいたい」。
 
 ドリキンが8年前、86/BRZが登場したときに発した言葉が、2020年ようやく実現しようとしている。86/BRZに100万円以下という手頃な価格で手に入る中古車が流通し始めたからだ。
 
 そこで、86/BRZの中古車はいまどうなっているのか? モータージャーナリストの萩原文博氏が中古車相場を調査! はたして今が買い時なのか、徹底解説する。

文/萩原文博
写真/トヨタ ベストカー編集部 ベストカーWEB編集部

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【画像ギャラリー】トヨタ86/スバルBRZデビュー当時の詳細写真&変遷写真

現行国産スポーツカーのなかで圧倒的に多い流通台数


デビュー時の86はフロントバンパーにフォグランプとウィンカーが埋め込まれていてBRZと外観上の差別化が施されていた 。ボディサイズは全長4240×全幅1775×全高1300mm、ホイールベース2570mm。車重は1230kg。エンジンは水平対向4気筒DOHC、1998cc、200ps/20.9kgm

上の写真をクリックするとトヨタ86の中古車情報が見られます!

BRZはヘッドランプとウィンカーが一体になり、フロントフェンダーに86はエンブレム、BRZはダクト風パーツを装着し差別化している

上の写真をクリックするとスバルBRZの中古車情報が見られます!

 トヨタ86/スバルBRZは2012年2月に発表、 BRZは3月28日 、86は4月6日から販売開始した。「直感ハンドリングFR」をコンセプトに、全長4240mmというコンパクトなボディに低重心なスバルの2L水平対向エンジンを搭載した、後輪駆動のみというピュアスポーツカーだ。
 
 86とBRZは兄弟車という位置づけとなっているが、走りの味付けやグレード構成などが異なっているのが特徴。またレース仕様車やスペシャルモデルなど、ざまざまなモデルが設定されている。

 2012年4月に販売開始以降、ほぼ毎年のように一部改良が加えられているが、大幅なマイナーチェンジ(以下MC)は2016年7月に行われている。

 内外装の変更に加えて、6速MT車は吸排気系にチューニングを施し、最高出力7ps、最大トルク7Nm向上させている。
 
 また、リアピラーにスポット増しを行い、ボディ剛性を向上させると同時に足回りの改良を行うことで、走行安定性とコーナリング性能を向上させている。便宜上このMC前を前期型、MC後を後期型と呼ぶことにする。

トヨタ86の中古は前期型が圧倒的に多い!

2012年4月に発売された前期型のトヨタ86。デビュー当時の価格は、標準グレードの「G」が241万円/248万円(6速MT/6速AT)、17インチホイールを履く上級グレード「GT」が279万円/287万円、本革+アルカンターラ内装がおごられた「GT“Limited”」が297万円/305万円となる。さらに、車両本体価格199万円(6速MTのみ)と、200万円を切るカスタマイズベース車「RC」をラインナップ

2016年7月のマイナーチェンジ後は前述のとおりフロントバンパーが変更されている。中古車市場ではまだまだマイチェン後のモデルは少ない

 それでは、兄弟車として登場した86/BRZの中古車事情をそれぞれ見てみたいと思う。

 まずは、トヨタ86からだ。現在86の中古車は約950台流通しており、モデルライフが長いといっても現行型国産スポーツカーのなかでは圧倒的に多い。

 そのうち2012~2016年式の前期型が約700台、2016年式以降の後期型が約250台と圧倒的に前期型が多くなっている。

 流通台数は3カ月前の時点が約920台だったが、その後いったん年明けにピークとなる約1100台を記録。

 その後、減少し現在の約950台となっている。流通台数に動きはあったものの、中古車の平均走行距離はこの3ヵ月の間ほぼ約3.8万kmで横這い。そして中古車の平均価格も約192万円から約190万円と小幅な値動きにとどまっている。

 続いて、86の中古車の価格帯を見てみる。現在86の中古車の価格帯は約75万~約745万円と非常に幅が広い。

 その理由の一つとして、高価格帯に14R-60やGRMNといったスペシャルモデルが流通しているからだ。

 その一方で100万円以下の中古車は約13台。走行距離が10万キロオーバーや修復歴有りなどそれなりの理由が挙げられるが、86の100万円以下の中古車のほとんどがAT車なのである。

 100万円以下中古車でMT車となるとわずか2台しかない。MT車をじっくり比べて選びたいとなると、予算150万円は考えてもらいたい。


GT系の6速MT車のシフトノブとブーツは本革製で赤ステッチ入り

 86の中古車のグレード構成は最も多いのが、2.0GTで約550台と実に半数を占めている。続いて多いのが上級グレードの2.0GTリミテッドの約215台、そして2.0Gとなっている。

 また86はスペシャルモデルや特別仕様車も数多く発売されていて、そのなかでも100台限定の14R-60は3台流通していて、価格帯は約474万~約598万円。なかには走行距離356kmという新車並みのコンディションのクルマもある。

 そのほかではエクステリアを大幅に変更したスタイルCbは6台流通していて、価格帯は約169万~約255万円となっている。

BRZは86よりも安くなっている?

2012年3月にデビューしたBRZ。デビュー当時のグレードは全部で3種類。ベーシックグレード「R」と装備充実の「S」に加え、モータースポーツでの使用やドレスアップを前提に装備を簡素化した「RA」もラインナップ。「R」と「S」では6速MTと6速ATが選べ、「RA」は6速MTのみとなる。価格はRA(6速MT)が205万8000円、R(6速MT/6速AT):247万8000円/254万6250円。S(6速MT/6速AT):279万3000円/287万1750円

2016年7月にマイナーチェンジされたBRZ。86同様にフロントバンパー形状が変更されているが、86、BRZとも変更箇所はもの凄く少ないため前期モデルでも古臭くない

 一方のスバルBRZの中古車の流通台数は約340台と86の約36%しかないうえ、2015年に発売された現行型マツダロードスターの約370台よりも少なくなっている。2012年~2016年式までの前期型が約250台。2016年式以降の後期型が約90台となっている。

 中古車の流通台数は3ヵ月前の時点では約300台で、その後増加し、年明けにピークとなる約360台を記録。その後はやや減少傾向となっているものの、その変動幅は小さい。

 中古車の平均走行距離は86とほぼ同じ約3.8万kmで横這いとなっており、平均価格は3ヵ月前が約175万円。

 そして2020年2月中旬現在は約176万円とほぼ横這いといえる動きだ。流通台数こそ違っているが、中古車の平均走行距離は同じなのに86よりBRZの中古車の平均価格が約15万円も安くなっている。

 その理由は先ほど述べたとおり、86のほうに14-60Rなど高価格なクルマが多く流通しているからである。

 そこで、BRZの中古車の価格帯を見てみると約95万~約350万円と86と比べると相場の上限が低く、価格帯のレンジが狭いことがわかる。

 限定車として発売された2.0tSは約21台流通していて、価格帯は約153万~約308万円。

2013年8月にBRZ初の限定車として登場したtS。2015年6月にはtSの第2弾が発売された。その影響で中古車として流通している(写真は2015年モデル)

 また限定100台の2.0GTイエローエディションはわずか2台しかないが、価格帯は約258万~約350万円とカタログモデルであるSTIスポーツ比べても差がない状況となっているのだ。

 BRZの中古車のグレード構成を見てみると、最も多いのがデビュー当初に最上級グレードだった2.0Sで約216台。そして2.0Rの約45台、マイナーチェンジで追加された2.0GTが約29台となっている。

 BRZの中古車で100万円以下のプライスを付けているのはわずか4台で、そのうちMT車は2台。走行距離は10万kmを超えて、1台は修復歴有りとなっている。

 予算を150万円まで拡大すると約57台となり、走行距離も5万km台まで短縮される。

 走りを楽しみたいスポーツカーだけに、クルマのコンディションを重視して中古車は選びたいところだ。

86/BRZともに「MT車5万km以内」は予算150万円必要

やはり86&BRZの走りを楽しむにはMTが必須だ

  86/BRZともにグレードによる価格差よりも、走行距離や修復歴といったコンディションでの価格差のほうが大きくなっている。

 やはりスポーツ車ということもあり、修復歴車に注意したい。修復歴車を視野に入れている人は、どれくらいの修理を行っているのかキチンと治っているのか販売店でしっかりと説明を受けたい。

 予算が100万円以内では、そのほとんどがAT車となり、10万kmオーバー、修復歴有りとなるので正直あまりお薦めできない。

 予算が150万円以上となると走行距離5万km以内でじっくりと選ぶことができるので、このあたりの中古車を探すことをお薦めする。

 中古とはいえ、新車の軽自動車ほどの価格で、86/BRZが手に入るのだからいい時代になったものだ。余裕があればチューニングやドレスアップなど施すのも86/BRZならではの楽しみとなるだろう。

●トヨタ86/スバルBRZ年表
■2012年2月デビュー(86は2日発表4月6日発売、BRZは3日発表3月28日発売)/10月レーシング発表(86)
■2013年1月RAレーシング発売(BRZ)/ 8月限定車のtS発表(BRZ)
■2014年4月一部改良(共通)/10月TRD14R-60発表(86)
■2015年2月一部改良(共通)/6月限定車のtS第2弾発表(BRZ)/12月GRMN発表(86)
■2016年7月マイナーチェンジ(共通)
■2017年9月一部改良(共通)/10月STI SPORT追加(BRZ)/11月GR追加(86)
■2018年7月GR SPORT追加(86)
■2019年2月平成30年排出ガス基準25%低減レベル(☆☆☆)取得(共通)
※そのほか特別仕様車をそれぞれ用意

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【画像ギャラリー】トヨタ86/スバルBRZデビュー当時の詳細写真&変遷写真

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みんなのコメント

18件
  • この車よく見ます。しかも半数以上外観はノーマルで運転手は若者。手を加えてるなって車は年増が多い。
  • 年式とかAT・MTかはぱっと見分からないけど、ここ最近確かに86を見かける頻度が増えた気がする。そしてドライバーも若い人が多い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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