■ハイラックスのマイチェン。ユーザーの反響はどう?
2020年9月現在、日本において新車で購入できる唯一のピックアップトラックがトヨタ「ハイラックス」です。
2004年発売の7代目以降、日本での販売が中止になっていましたが、既存ユーザーからの声を受けて2017年に日本市場へ復活を果たしました。
そして2020年8月には、日本市場復活後で初のマイナーチェンジをおこないましたが、その反響はどうだったのでしょうか。
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ハイラックスは、1968年に初代が登場してから50年以上の長期にわたり販売され続けているロングセラーモデルで、世界180以上の国・地域で販売されています。
現在の日本仕様は、タイから日本へ輸入されるかたちで、現行の8代目が販売されています。
その後、2018年にハイラックスの誕生50周年を記念した特別仕様車「Z“Black Rally Edition”」が発売され、2019年におこなわれた一部改良では安全装備を強化。そして、2020年8月にマイナーチェンジがおこなわれました。
このマイナーチェンジを受けての反響はどうだったのでしょうか。トヨタの販売店スタッフは次のように話します。
「これまでもそうでしたが、ちらほらと購入を検討される人はいらっしゃいますが、マイナーチェンジがおこなわれたことで、大きな差を感じるほど注文件数が増えたということはありません。また、既存ユーザーで買い替えるという人もあまりいない印象です。
とくに、ハイラックスのような特殊なモデルのユーザーは、余程の理由がない限り数年で買い替えるという人は少ないと思います。
現在のハイラックスのユーザーの多くは、2017年の日本市場導入以降のモデルを所有されている人が多いと思われるので、購入からはまだ2年から3年といったところでしょう。
今回は一部仕様の変更や燃費の向上などはありますが、マイナーチェンジということでフルモデルチェンジほど大きな変更があるわけでもないので、購入からまだ数年の既存ユーザーからすると買い替えるほどのことではないと考える人が多いのではないでしょうか」
一方で購入まで至らないにせよ、デザインが変更されたことで問合せが増えたという別の販売店もあります。
「ハイラックスは、ほかのクルマと違い多くの受注を頂くことはありません。しかし、新車で唯一のピックアップトラックという希少性や最近ではファッション的なポジションも得ていることから、一定数のファンはおります。
そのため、実際の購入までは至っていませんが、フロントのデザインが変わった部分に関する問合せは増えております。
また、欧州やタイでは、さらにアクティブな架装が施された仕様が存在しますが、『その仕様は日本で販売しないのか』という問合せは何件かありました」
※ ※ ※
ハイラックスは特殊なポジションのクルマといえ、販売店のエリアによってはその反響も異なるようです。
■マイナーチェンジでハイラックスはナニが変わったのか
現行モデルは、全長5340mm×全幅1855mm×全高1800mmという1ナンバー登録の大型サイズで、ボディタイプは4ドアのダブルキャブ。駆動方式はダイヤル操作で2WDと4WDを選択できる「パートタイム4WDシステム」を採用しています。
2.4リッター直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載しており、トランミッションはシーケンシャルシフトマチックを採用したスーパーインテリジェント6速オートマチック(6 Super ECT)です。マイナーチェンジでは、ディーゼルエンジンの改良とアイドリングストップシステムの搭載によって燃費性能の向上も実現しました。
また、急な上り坂や滑りやすい上り坂での発進時に自動的にブレーキを制御することで車両の後退を緩和する「ヒルスタートアシストコントロール(HAC)」を全車標準装備。
加えて、Zグレードには高い車両コントロール性能を実現する「アクティブトラクションコントロール」や、車両の安定性を確保する「ダウンヒルアシストコントロール(DAC)制御」が標準装備されています。
さまざまな路面状況に応じた駆動力の制御が可能で、オンロードからオフロードまで高い走行性能を実現しています。
今回のマイナーチェンジでは、フロントフェイスを台形の大型グリルに変更したほか、日本仕様専用のバンパーガードガーニッシュの追加や、これまで上位のZグレードのみ設定されていた「オプティトロンメーター+4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」を全車に装備するなど、仕様や装備の変更や追加がおこなわれています。
※ ※ ※
街中では全長5m超えのボディは扱いづらい印象がありますが、実際に乗るとそこまで大きさを感じさせないハイラックス。さまざまなオプションパーツも展開されており、カスタマイズのベースとしても人気があるようです。
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