初代モデルから一貫して採用してきたインパネシフト。ところが新型アルファード/ヴェルファイアは伝統を破り、フロアシフトに!! ミニバンといえば2列目へのウォークスルーなど、便利な側面もあったのに……なんでやめたのよ?!
文・写真:ベストカーWeb編集部
インパネシフトの時代は終わり!? 新型アルヴェルがフロアシフトに変わったワケ
■コラムからインパネに!! 国産車にとっちゃ当然の装備に
初代エルグランドもコラムシフトを採用するなど、かつてはこのタイプが当たり前だったのだ
かつてミニバンのほとんどがコラムシフトであった。後席へのアクセス、あるいは運転席→助手席の移動も容易だったために、ファミリー層にはうってつけの装備であった。
2000年代のミニバンブーム以降、徐々にインパネシフトのモデルが台頭。そのころに登場した初代アルファード、2代目エルグランドもインパネに装着されていた。
この流れは今なお続き、ミニバンのみならずN-BOXなどの軽自動車にまで波及。そう、このインパネシフトはもはや国産車では当たり前の装備といっても過言ではないのだ。
■高級感がキモ!? やっぱシフトはフロアじゃないと!!!
先代モデルの売れ線グレードはエグゼクティブラウンジと同様に巨大センターコンソールを装備!! この包まれ感が大ウケしていたのだ
ところが新型アルファード&ヴェルファイアはフロアシフトに!! 開発者によれば「アルヴェルユーザーはファミリーだけでなく、法人がかなり多い。そして何より高級車からの乗り換えが相当数存在し、インパネシフトを嫌遠する意見が多かった」とのこと。
そして後席へのウォークスルーを使用するユーザーがほかのミニバンに比べて少ないというデータもあるという。
先代アルファードはインパネシフトで、原則フロントシート間スペースはウォークスルーも可能であった。
だが、もっとも売れていたS Cパッケージは巨大なセンターコンソールが装着されており、その包まれ感がウケているとディーラーマンが話していたほど。もちろん最上級グレードのエグゼクティブラウンジも同じく、センターコンソールが鎮座していたのだった。
要するに今回の新型アルファード/ヴェルファイアはユーザーの意見を隅々取り入れた、最良のモデルというワケ。
■ガソリン車はランクルと同じ!? 新型アルヴェルにシフトが2種!?!?
ヴェルファイアのターボモデルを選ぶならシーケンシャル付のシフトがいいような気もするが……
ちなみに新型アルファード/ヴェルファイアはシフトが2種存在する。最上級グレードのエグゼクティブラウンジとヴェルファイアのZプレミア、そしてアルファードのベースグレードとは全くの別モノが装着されるのだ。
前者はプリウスやクラウンシリーズと同じタイプとなっており、慣れてしまえば超絶便利な仕様。
一方後者は、いわゆるゲート式でランドクルーザー300と激似のシフトを採用し、シーケンシャルシフトも装備!! もっとも走り自慢の新型ヴェルファイアのターボモデルはもちろんコレかと思いきや違うのは不思議なところ。
先にも述べたが、今回の新型アルファード/ヴェルファイアは内外装の見た目や質感もさることながら、シフトなど細かな部分にも大幅に改善されているのだ。
人気ゆえ、納車まで時間を要する可能性が大だが、待つ価値十分にアリです!!!!
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