Lamborghini Murcielago
ランボルギーニ ムルシエラゴ
V10を搭載した新世代スモール・ランボ「ガヤルド」前編(2003-2007)【ランボルギーニ ヒストリー】
伝統と革新を併せ持つ21世紀版V12ミッドシップ
1990年から2001年まで生産が続けられたディアブロ。その後継車となったのが、2001年のフランクフルト・ショーで正式に発表されたムルシエラゴだ。ムルシエラゴとはイタリア語で蝙蝠(コウモリ)を意味する言葉だが、同時にそれはスペインの闘牛史に残る、勇気と精神力をもった史上最強の闘牛の名でもあった。
ムルシエラゴが、すでにランボルギーニによって進められていた、カントやアコスタといったデザイン・プロトタイプをもとにした次世代モデルのプランをキャンセルし、親会社であるアウディの主導で改めて開発されたモデルであることは、ディアブロの項でも触れたとおり。その事実が最も直接的に表れているのは、やはりエクステリア・デザインだろう。
後にランボルギーニへと移籍し、ランボルギーニ・チェントロスティーレ(デザインセンター)のチーフに抜擢される、ルーク・ドンカーヴォルケによって生み出されたボディは、最新世代のスーパースポーツに必要不可欠なエアロダイナミクスを実現すると同時に、ランボルギーニの伝統的なモチーフを効果的に採り込んだ、現代的で魅力的なものに仕上がった。かつてのカウンタックを連想させるリヤセクションのフィニッシュや、ディアブロの面影を残すダイナミックなシルエット、リヤピラーにはバリアブル・エアフロー・クーリング・システムと呼ばれる可変エアインテークが採用されており、これもまたオープン時にはカウンタックを彷彿させる。リヤウイングは速度可変式となり、220km/h以上の速度域では最大値の70度までライズアップする仕組みになっている。
カーボン製のハニカム材を使用して強化されたシャシー
このボディがマウントされる基本構造体は、これも鋼管スペースフレームとディアブロ時代から変わらないが、走行中の応力を負担するためにカーボンファイバー製のハニカム材が補助構造材として使用されるほか、フロアパネルもカーボンファイバー製に。前後のサスペンションはダブルウイッシュボーン形式で、ダンパーには電子制御の減衰力可変機構が備わる。これはオートマチックモードのほかに、マニュアルオペレーションもキャビンのスイッチにより操作することも可能だ。ブレーキを含めたシャシー一式は、まさに万全の備えといった印象。タイヤはピレリ製のPゼロ・ロッソが唯一の純正装着タイヤで、フロントは245/35ZR18、リヤが335/30ZR18というサイズ設定となっている。
580psを発揮する自然吸気仕様のV12エンジン
一気に現代的な雰囲気となったキャビンは、とてもラグジュアリーな空間だ。ワイドなセンタートンネルがキャビンを明確に二分しているのは、このムルシエラゴもカウンタックから継承する、独特なパワーユニットの搭載方法を採用しているからだ。
ミッドに搭載されるエンジンは、ディアブロの最終型、6.0のそれからさらにストロークアップすることで6192ccの排気量を得たV型12気筒DOHC48バルブ。吸気システムが前後2系統に分割されたことやバリアブル・ジオメトリー・インテーク・システムを新採用したこと、そして潤滑方式がドライサンプに改められたことなどで、より高性能なエンジンへと進化を果たしている。
2003年にはセミATを追加。そして2004年にはロードスターも
最高出力で580psを発揮するこのエンジンに組み合わされるトランスミッションは、ついに6速化されたものの、当初はMTのみの設定。ランボルギーニが「eギヤ」と呼ぶセミATの追加は2003年まで待たなければならないが、このeギヤ仕様はムルシエラゴのセールスに、さらに大きな加速度を生み出した。ちなみにeギヤは10気筒モデルのガヤルドが先行して採用したメカニズム。オートマチックモードをもつガヤルドに対して、ムルシエラゴのeギヤには同モードが存在しない。また駆動方式は4WDのみとなる。2004年のジュネーブ・ショーでは、オープン仕様の「ロードスター」もラインナップに加わった。
【SPECIFICATIONS】
ランボルギーニ ムルシエラゴ
発表:2001年
エンジン:60度V型12気筒DOHC(4バルブ)
総排気量:6192cc
圧縮比:10.7
最高出力:426kW(580ps)/7500rpm
トランスミッション:6速MT(6速セミAT)
駆動方式:AWD
車両重量:1650kg
最高速度:330km/h
ランボルギーニ ムルシエラゴ ロードスター
発表:2004年
エンジン:60度V型12気筒DOHC(4バルブ)
総排気量:6192cc
圧縮比:10.7
最高出力:426kW(580ps)/7500rpm
トランスミッション:6速MT(6速セミAT)
駆動方式:AWD
車両重量:1650kg
最高速度:320km/h
解説/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
5速MT搭載! トヨタ“新型”「超スゴいAE86」に反響多数! 「買う」「乗りたい!」 「パンダトレノ」に画期的「テンロクNAエンジン」搭載! 最新「GRトレノ」登場
「90万円」台から販売中! ダイハツ新型「軽ハッチ」に反響殺到! 「コスパ最強」「めちゃ低燃費」「MTも欲しい」の声も! 超オトクな「ミライース」に熱視線!
約180万円から! ダイハツ本気の「AWDスポーツカー」に反響あり! パワフルな「ターボ×専用エンジン」搭載! ド迫力ボディを“5速MT”で操る「辛口モデル」X4に大注目!
“約172万円”のホンダ新型「フィット」登場! 大人気「コンパクトカー」がやっぱりスゴイ! 全長4m級の「4代目モデル」の魅力とは
「世界一高い」日本の自動車諸税、ついに変えられる? カギは「国民民主党」!? 躍進で状況一変のワケ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
120万円です。
ひゃくにじゅーまんえん!ですよ!
フロントガラス交換で軽自動車買えます
まぁそれくらいしても不思議じゃないが
普通の金銭感覚では乗ってられないと思った
カウンタックよりメンテ知識なくても乗れ、ディアブロよりも安全に走れる。
かつMTで上に開くドアを持つ。
何度か本気で買おうとしたのも良い思い出。