■これは良い! 新型ISがマイナーチェンジで熟成モデルに
レクサスは、2020年6月に世界初公開した同社コンパクトFRスポーツセダンの新型「IS」を同年11月5日に発売しました。
「クルマを操る楽しさ」を追求士し続け熟成された新型ISはどのような進化を遂げているのでしょうか。
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1999年に登場した初代IS以来、コンパクトFRスポーツセダンとして進化し続けてきたモデルで、現行ISはグローバルで3代目にあたり2013年に登場しています。
運動性能の高さとスポーティなデザインが評価され、20年以上に渡って累計約110万台をグローバルで販売しました。
マイナーチェンジを遂げた新型ISの外観デザインは、新開発の小型軽量ランプを搭載した薄型ヘッドランプを採用。
低く構えたグリル周りとそれに合わせて下げたサイドのキャラクターライン、トランク後端の造形で重心の低さを表現しました。
ボディサイズは、全長4710mm(+30mm)×全幅1840mm(+30mm)×全高1435mm(+5mm)と、マイナーチェンジ前よりも拡大しているものの、ホイールベースは2800mmと同じです。
フェイスデザインを印象付ける新意匠のスピンドルグリルは、グリル先端を起点に立体的な多面体構造とすることで押し出し感を強調。
スピンドルをモチーフとしたブロック形状とメッシュパターンを組み合わせ、スポーティな印象としました。
リア部分では、L字をモチーフにした横一文字のリアコンビネーションランプと立体的なバンパーガーニッシュを採用することで、スタイリッシュなデザインを実現しました。
スポーティグレードとなる“F SPORT”では専用のFメッシュパターンを採用。グリルロア部のエアインテーク、専用19インチアルミホイール、リアスポイラーなどを専用装備。
内装は、新型ISのマルチメディアシステムとしてタッチディスプレイを新採用。Apple CarPlayやAndroid Autoへの対応に加え、10.3インチワイドディスプレイで画面操作や音声操作が可能になるなど利便性が向上しました。
内装の各部分に有彩色を設定してツートンカラーにすることで、左右方向の広がりを強調。ドアトリムの一部にレクサスの新たな加飾表現となるエンボスラインを交差させたグラフィックパターンを採用しています。
■走りが超絶進化!? 新型ISの熟成度はいかに
新型ISは、愛知県にある下山テストコースをはじめ、世界各地で走り込み、走行性能を鍛え上げています。
加減速、操舵がシームレスに繋がり、ドライバーの意図に忠実な運転を可能にすることで、気持ちの良い走りを体感できるといいます。
新型ISのパワートレインについて、2リッター直列4気筒ターボエンジン(IS300)、2.5リッター直列4気筒エンジン+ハイブリッドシステム(IS300h)、3.5リッターV型6気筒エンジン(IS350)といった3種類を搭載することは、マイナーチェンジ前後で変わりはありません。
しかし、新型ISでは走行試験の結果に基づき、路面状況や走行シーンに応じて徹底的にチューニングを実施。
さらには、ハンドルやペダルの初期応答だけでなく「戻す」際のコントロール性も向上しています。
足回りでは微小な動きに対しても流路抵抗による減衰力を発生させる「スウイングバルブショックアブソーバ」を採用。
これはストローク速度が極めて低い場合でも減衰力を発揮させることで、応答性が良く上質な乗り心地を実現されるほか、新採用の19インチタイヤは、コーナリングフォースを大幅に向上させ、気持ち良いハンドリングとブレーキングを実現しました。
新型ISについて、チーフエンジニアの小林直樹氏は次のように話しています。
「新型ISを開発するにあたり念頭に置いたのは、ドライバーとのコミュニケーションに優れ、それがどんな路面状況や走行状況でも破綻しないの懐の深いクルマにすることです。
それを実現するために、好評なコンパクトボディを活かし、新設のテストコースで開発して成熟を図りました。
レクサスのコンパクトFRスポーツセダンとして、上質な乗り心地でありながら高い車両コントロール性を備え、長く乗れば乗るほど操る楽しさを感じられるクルマを目指しました」
※ ※ ※
安全面では、「レクサスセーフティセンス+」をさらに進化させ、単眼カメラ+ミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車検知や夜間の歩行者検知など「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大しています。
また、高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト」や全車速追従となった「レーダークルーズコントロール」、「ドライバー異常時対応システム」を搭載しました。
※ ※ ※
新型ISの価格(消費税込み)は、IS300が480万円から550万円、IS300hが526万円から642万円、IS350が650万円となっています。
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ボッタクリ欧州車の価格設定に見慣れてしまうと、やたらと安い。