欧州では3グレード展開
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】新型BMW i4【ライバルの電動サルーンと写真で比較】 全118枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
BMWは、EVの新型セダン「i4」の市販モデルの詳細を発表した。英国では11月に発売され、価格は5万1905ポンド(808万円)からとなっている。
i4は、3シリーズのCLARプラットフォームを特別にアレンジしたものをベースとしている。ターゲットとするのはポールスター2やテスラ・モデル3だが、トップスペックのM50では、ポルシェ・タイカンやアウディeトロンGTに匹敵するパフォーマンスを発揮する。
当初は、後輪駆動で340psのeドライブ40スポーツおよびMスポーツ、そして543psのM50 xドライブが展開される。
英国では、全モデルに18インチホイールが標準装備され、eドライブ40スポーツには、グロスブラックのアルミニウム製インテリアトリムとエクステリアトリムが採用される。5万3405ポンド(831万円)からのMスポーツでは、専用のエクステリアとアロイホイール、レザーステアリングホイールが追加される。
M50の価格は6万3905ポンド(995万円)からで、228psの電気モーターをフロントアクスルに、312psのものをリアアクスルに搭載している。トルクは、eドライブ40の43.7kg-mに対し、80.8kg-mとなっている。
また、M50には独自のスポーツ・ブースト機能が搭載されており、スポーツモードで走行中、約10秒間、出力をフルに発揮することができる。この機能を有効にすると、0-100km/h加速を3.9秒で達成できる。xドライブ40の場合は5.7秒だ。
航続距離は最大590km
i4は、床置きの80.7kWhリチウムイオンバッテリーに蓄電する。このバッテリーは、現在のi3に搭載されているものよりもエネルギー密度が30%高いとされている。
最大210kWの充電に対応し、わずか10分で最大164km分の航続距離を得ることができる。さらに、回生ブレーキにより、M50では最大195kW、eドライブ40では最大116kWの速度でバッテリーを充電することができる。
タイヤのサイズやオプションによって異なるが、WLTPの公式航続距離は410~590kmとされている。
全長4785mm、全幅1852mm、全高1448mmというi4のサイズは、3シリーズとほぼ同じだが、開発責任者のフランク・ウェーバーは、このサイズがi4の魅力を語る上で重要であると述べている。
開発責任者のフランク・ウェーバーは次のようにコメントしている。
「3シリーズのお客様もいらっしゃるでしょうが、i4は積載性や室内空間の広さも魅力的で、5シリーズの潜在的なお客様、つまりスポーティなセダンをお探しの方にもアピールできます。わたし達がi4にこのサイズを選んだのには、それ相応の理由があるのです」
伝統のiドライブも最新世代
i4には、リフトアップ機能付きサスペンション・ダンパーとリア・エア・スプリングが装備されているが、M50のパフォーマンス志向のシャシーには、アダプティブ・ダンパー、アンチロール・バー、可変レシオ・スポーツ・ステアリングが採用されている。
また、M50はeドライブ40との差別化を図るため、パフォーマンススタイルのデザイン要素を採用している。ミラー、リアエプロン、シル、リアバンパーはグロスブラックとなっている。
インテリアでは、「豊かなドライブ体験」の提供を目指している。BMWの第8世代iドライブシステムを搭載した12.3インチインフォテインメント・スクリーン、14.9インチの曲面デジタルディスプレイ、スポーツシートに加え、EVであることを示すブルーのアクセントが随所に配されている。
また、3ゾーンのオート・クライメート・コントロールを標準装備し、2列目にはシートベンチレーターをオプションで用意している。
また、アダプティブMサスペンション、スポーツ・ステアリング、Mスポーツブレーキ、19インチアルミホイールを追加するMスポーツ・プロパックなど、さまざまなオプションパックが3モデルすべてに用意される。
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