2018年からクラス4連覇!
艶消し銀のレブル! ホンダ「レブル500/SE」「レブル300」の北米2022年モデルが登場
二輪車新聞が2021年のバイク新車販売台数(推定値)を発表した。全クラスで販売台数が大幅増を見せた(原付一種のみ小幅)なか、5年連続の前年比増を達成したのが軽二輪(126~250cc)クラスだった。これを牽引したのはホンダ「レブル250」「PCX160」、続くは「ニンジャZX-25R」や「YZF-R25」などだ。
●出典: 二輪車新聞
昨年までの大幅増ペースは鈍化したものの、それでも圧倒的なレブル250
二輪車新聞は、元旦号で2021年の二輪車販売実績を総括した。これは毎年発表されるデータであり、どの排気量クラスが盛り上がっているのか、売れた機種はなんだったのかをつぶさに見ることができる貴重な特集記事だ。
原付一種(50cc以下)の販売台数は前年比5.8%増の12万9500台で、4年ぶりの前年比プラスに。ホンダとスズキは微減したものの、ヤマハが約29%増と8年ぶりの増加で5年ぶりの5万台超えを果たし、ホンダ/スズキの減少分を補った形に。
原付二種(51~125cc)は全体で前年比22.9%増の12万5000台。ホンダは19.8%増でこのクラスを牽引(シェア61.9%)し、これにシェア18%のスズキ(台数は前年比7.4%増)と、シェア15.6%のヤマハ(台数は前年比23%増)が続く。カワサキは前年比で10倍近い約6000台を販売し、シェア4.8%となった。
また、251cc以上の小型二輪クラスは全体で前年比24.5%増の9万3900台を達成し、3年連続前年比増および14年ぶりの8万台超えを達成。ヤマハSR400が首位、そしてホンダが4年ぶりトップシェアに返り咲くなど話題も豊富だった。これについては別記事で詳報する。
本記事の主題である軽二輪(126~250ccクラス)は、5年連続の前年比増および2年連続で7万台超え(7万9800台)を達成している。2020年にはコロナ禍にあって前年比29%増を記録するという大健闘を見せ、今期も増加幅では小型二輪クラスに及ばない7%増となったものの好調には変わりない。
トップセールスを記録したのはホンダのレブル250だ。2017年4月に発売された後、2018年(4779台)、2019年(8140台)から倍々ゲームであるかのように、2020年には1万3958台を記録。2021年は部品入荷の遅れなどから各社とも増産が難しい状況が続いたものの、ほぼ前年並みの1万2048台をキープし累計4万台が目前の状況になっている。2位につけたホンダPCX160の2倍近い販売台数で、軽二輪クラスの5年連続前年比増を牽引する存在がレブル250と言ってよさそうだ。
3位には2020年9月に発売されたニンジャZX-25Rシリーズが入り、4位はYZF-R25/MT-25シリーズ、5位はADV150と続く。
レブル250の勝因は、シンプルかつライダーが跨った状態で完成形となるクールなデザイン、そしてシート高690mmによる圧倒的に良好な足着き性だろう。トルクフルなエンジンや扱いやすいハンドリング、軽量で取りまわしやすい車体、そしてスポーティな走りも意外と楽しめるなど、幅広い層から支持されるに十分な資質を備えている。
以下に上位5傑を紹介しよう。
―― 【1位:レブル250/S】推定の累計販売台数は4万台に迫り、1980年代のバイクブームと比べてもそん色ないレベル。2017年に初代が発売され、2020年にマイナーチェンジしてLED×4灯の個性的な顔をゲットした。ビキニカウルなどを装備したSエディションもラインナップする。2021年は長兄にあたるレブル1100/DCTも登場した。■水冷4ストローク単気筒 249cc 26ps/9500rpm■車重170kg[S=171kg] シート高690mm 燃料タンク容量11L ●価格:59万9500円~63万8000円
―― 【2位:PCX160】2021年1月にフルモデルチェンジを受け、コロナ禍のバイク通勤需要に応える形で2020年の4212台から6667台へと躍進した。原付二種のPCX/PCXハイブリッド、電動バイクのPCXエレクトリック(リース販売のみ)などバリエーションも豊富だ。WMTCモード燃費45.2km/Lと経済性も上々。■水冷4ストローク単気筒 156cc 15.8ps/8500rpm■車重132kg シート高764mm 燃料タンク容量8.1L ●価格:40万7000円
―― 【3位:ニンジャZX-25R/SE/SE KRTエディション】2020年9月に長年の沈黙を破って復活した4気筒250ccエンジンをクラスで唯一搭載。初年度は4か月弱の販売期間だったにもかかわらず3089台を販売し、2021年はカラーチェンジを挟みつつ4761台を記録した。ワンメイクレースも開催されるなど熱い1台だ。■水冷4ストローク並列4気筒 249cc 45ps/15500rpm(ラムエア加圧時46ps)■車重183kg[SE=184kg] シート高785mm 燃料タンク容量15L ●価格:84万7000円[SE/SE KRT=93万5000円]
―― 【4位:YZF-R25/ABS/MT-25】兄弟車のMT-25と合計でのランクイン。これはニンジャ250/Z250などと同様で、型式による分類のためだ。2019年にLEDヘッドライトや倒立フォークを採用するマイナーチェンジを受け、2020年は4921台、そして2021年の4387台と好調を堅持する。■水冷4ストローク並列2気筒 249cc 35ps/12000rpm■車重170kg シート高780mm 燃料タンク容量14L ●価格:65万4500円 ※諸元と価格はYZF-R25 ABS
―― 【5位:ADV150】2020年2月に発売され、同年は6689台で販売台数2位、2021年は受注期間限定カラーも設定して4173台を販売した。フルモデルチェンジ前のPCX150をベースにSUVスタイルのデザインとストロークの長いサスペンションが与えられ、150cクラスのスクーターにオフテイストを持ち込んだ。欧州では兄弟車のADV350も発表されている。■水冷4ストローク単気筒 149cc 15ps/8500rpm■車重134kg シート高795mm 燃料タンク容量8L ●価格:45万1000円
2021年 軽二輪 国内販売台数 上位20機種(二輪車新聞推定)
―― ●出典: 二輪車新聞
余談ではあるが、歴代ベストセラーのように記憶されているホンダNSR250Rは、累計はともかく年間販売台数ではヤマハTZR250(1KT)の記録に及ばず、その1KTもホンダVT250Fには及ばなかったという。1983年には販売台数330万台に迫ったという、史上空前のバイクブームと言われた時代のことである。
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みんなのコメント
新規流入層、性能なんか気にしてないよ。クラッチ軽くて色幸せならOKっていう若い層をつかむのは性能じゃない、色だと思うよ。赤・黄色・青・水色・オレンジなど。それだけで倍売れるよ。