0-60mph(0-96.5km/h)加速は衝撃の2.9秒!
2.4Lターボ搭載で608ps&76.0kgmを実現!
「ポルシェやGT-Rよりも速いCH-Rだと!?」608馬力の強心臓を搭載してパワーウエイトレシオは驚異の2.20kg/ps!
日本では2016年末に発売されたコンパクトSUVのC-HR。パワートレインは1.8Lハイブリッドと1.2Lターボの2種類で、17年の国内新車販売でSUVのクラストップに輝いたのも記憶に新しい。
世界戦略車のため、もちろんアメリカでも販売されており、エンジンは日本仕様よりもパワーとトルクに余裕のある3ZR-FAE型2.0L直4を搭載している。アメリカでは17年3月に正式発表されたが、C-HRが彼の地で最初に大きな注目を集めたのは同年秋にラスベガスで開催されたSEMAショーだったと言っても過言ではない。その時、トヨタのオフィシャルブースに突如あらわれ、耳目を集めたのが、この“C-HR R-Tuned”なのである。
製作を担当したのはカリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くダン・ガードナー・スペック。トヨタの公式プロジェクトとあって、車両は発売前の16年10月にはチームの手元に届けられ、改良を施す前に実施されたウィロースプリングでのテストでは、まだ車体全体に擬装が施されていた。
アメリカ国内のロードレースで3度のナショナルチャンピオンに輝いた経歴を持つダン・ガードナー代表を中心に、チームはC-HRという素材をいかにサーキットを走るモンスターに仕上げるかを徹底的に検討。“OE-Quality”=メーカー純正クオリティを備えたハイパフォーマンスマシンの製作をモットーとしているだけに、データ分析を重視した本格的なクルマ作りが施されていった。
エンジンは、サイオンtCなどに搭載された実績を持つ2AZ-FE型2.4L直4DOHCエンジンを換装。E型5速MTとともにハスポートのマウントで支持されている。鍛造ピストン&コンロッドを備え、圧縮比は9.0:1に設定。
ギャレットのGTX3076R Gen.IIを核とするターボレイアウトをデザインし、ダウンパイプやインテークもワンオフで製作する。Tialの水冷ウエストゲートはエキマニ集合部から横に延長させているのも面白い。制御はAEMのシリーズ2だ。
オイルクーラー2個とファン付きトランスミッションクーラーを装備し、熱対策も施す。最高出力はブースト圧約1.62キロ時に608ps、最大トルクは76.0kgmを実現。
ホイールはエンケイのRPF1、タイヤはトーヨーのプロクセスRRを装着。ちなみにフロントスプリッターの幅に合わせるためアクスルは約5インチ延長されている。フロントブレーキにはブレンボの鍛造モノブロック4ポットキャリパーと355mmディスク、サスペンションにはMCSの3ウェイ調整式ダンパーを採用。ハイ/ローの減衰調整ノズルを備える前後別タンクはエンジンルームと室内に装着している。
室内は、ダッシュボードこそノーマルだが、センターコンソールやフットパネルはアルミでワンオフ製作されている。8点式のロールケージも備わる。軽量化した上で、フロアやドアパネル内側までボディ色でしっかり塗装するのは、さすがショーカー。Racepakのロガー機能付きデジタルダッシュを採用し、GPSアンテナやドライバーと交信する無線も装備する。ECUにUSB経由でアクセスすれば、天気などに応じて制御マップやブーストを変更することも可能だ。
空力はチームのエンジニアが3DモデリングでCFC解析を行った上で、室内側の強化バッフルを介してテールゲートに大型ウイングを固定。ステーの間に筋交いも備えて剛性を高めている。ボンネットはベントが設けられたカーボン製だ。
また、純正フロントバンパーは開口部が狭いため内側にダクトを増設し、プライマリーオイルクーラーとインタークーラーに導風を促す。フロントスプリッターの位置を前後に調節できるキャッチ構造も考案し、最大75mm前方に出すことができる。
パラシュート効果を抑制するためエキゾーストは小型化した上でセンター1本出しに変更するなど、空力の最適化で最大136kgものダウンフォースを生み出す。
その他、サスペンションやブレーキ、冷却系も徹底したブラッシュアップが施され、信頼性も大幅に向上。晴れてSEMAでデビューを飾った後には、再びウィロースプリングでのシェイクダウンを迎えた。
そこでC-HR R-Tunedが見せつけたのは、驚きの速さと状況に応じて車両特性を最適化できるフレキシビリティ。0-60mph(0―96.5km/h)加速は2.9秒と、まるでスーパースポーツ並みの驚異的な加速性能を示した。そしてベストラップは1分25秒22をマーク。これは各サーキットの市販車のラップタイムをアーカイブしているFastest laps.comというサイトを参考にすると、R35型日産GT-Rニスモやポルシェ911ターボSよりも速いタイムとなっている。
コンパクトクロスオーバーのC-HRが、モータースポーツのベースとして高いポテンシャルを持つことを証明したC-HR R-Tuned。SEMA出展後はネット上でもバズりまくり、世界のスポーツカーシーンに一石を投じる存在として今なお大きな話題となっている。
PHOTO:Akio HIRANO/TEXT:Hideo KOBAYASHI
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