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【アルピーヌ A110 GT】フレンチスポーツを身近にする紳士な大人のGTカー

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【アルピーヌ A110 GT】フレンチスポーツを身近にする紳士な大人のGTカー

輸入車 [2023.09.04 UP]


【アルピーヌ A110 GT】フレンチスポーツを身近にする紳士な大人のGTカー

エンジン車のゆくえを左右する環境規制【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】

新車価格:965万円~ (A110 GT)
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス
問い合わせ:アルピーヌ コール TEL:0800-1238-110
URL:https://www.alpinecars.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年10月号の内容です)


アルピーヌA110シリーズで再度魅了された大人の「GT」
 現行型アルピーヌA110は、2017年春先のジュネーブモーターショーで発表されたモデルだ。かつてラリーモンテカルロで活躍した初代A110の生産終了からちょうど40年後となる。当時のデザインをうまい具合にリメイクし、多くのファンを納得させたのはご存じのとおり。発売と同時に世界中で人気者になった。

 現行ラインアップはスタンダードモデルのA110/A110 GT/A110S、それと直近仲間に加わったA110Rという顔ぶれ。限定車としては、ル・マン100周年を記念した「A110R ル・マン」とアルピーヌF1チームの本拠地エンストンの名をつけた「A110S エンストンエディション(発売予定)」 が話題である。「A110R ル・マン」は2000万円のプライスタグがついているから驚く。ついにA110シリーズがその価格帯に突入したのかと。

 そんな状況でステアリングを握ったのがA110 GT。A110Rの比較車両として、久しぶりにエンジンに火を入れた。

 それじゃA110 GTはどんなクルマかというと、まさにその名のとおりのGTカー。グランツーリズモの精神の上に開発されている。スパルタンな走りのイメージをGTカーという味付けで、A110を身近な存在にしてくれている。週末サーキットでタイムアタックすることを前提にしたA110Sとはハッキリ言って別物だ。

 具体的に大きく違うのはサスペンションのセッティング。A110 GTは適度なダンパーの減衰圧を利用した当たりのやさしい設定で、比較的心地よい乗り味を提供してくれる。路面からの入力をソフトに受け入れる感じは、言うなればフランス車的だ。と同時に、ワインディングへ行けばその楽しさも提供してくれる。パワステはクイックで足の反応もいい感じ。よってスポーティさがスポイルされることはないのでご安心を。

 装備もそう。インテリアではドアトリムやシート形状がGTカー的で、シートヒーター、シートリフター、革巻きステアリングなどを装備する。軽量化を前提としながらもこのクルマには高級感やエレガントさが注入されるというわけだ。まさに大人な雰囲気である。

 というように、A110 GTは見た目とは異なる紳士さを備える。いいバランスで、スポーツカーよりのGTカーとして成立しているのだ。写真の白いボディは“ブラングラシエ”と呼ばれるもので、そんな性格を引き立たせる。でも個人的にはオプションのヴェールサンドルが好み。大人のGTカーとして活躍してくれそうだ。

Profile:自動車ジャーナリスト 九島辰也
ファッションや旅にも造詣が深い自動車ジャーナリスト。プライベートでは、アメリカ、ドイツ、イギリスと各国のクルマを乗り継いでいる。


コンパクトなボディにバランスの取れた2シーターを実現したパッケージングは絶妙だ。ハンドル位置は左右から選べる。リアエンドにウイングは付かないが、ダウンフォースの稼げるデザインを取り入れている。

こちらが走りを磨き上げたA110R。「R」は「レーシング」ではなく「ラジカル」を意味する。ボディはカーボンとエアロキットで武装。通常のシートベルトではなく、6点式ハーネスを標準装備する。価格は1550万円~。

ご先祖となるA110は、1963年から1977年まで生産。本文に記したようにラリーモンテカルロで活躍した名車だ。エンジンは今日のようにフロントではなくリアに縦置き。当然駆動輪も前ではなく後ろだった。
アルピーヌ A110の新車情報を見る

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みんなのコメント

5件
  • フルチンスポーツを身近にする紳士な大人…、に見えた。
  • 熱対策が甘くとにかく前も後ろのトランクには荷物の中身なども考えて積載する必要があるのが難点だ。夏場の食料品などはすぐに寄り道などなしで帰らないと腐敗の心配で積めたものではない。とにかく異常に熱くなりすぎだ。軽量化の為に断熱材もロクに使ってない?のかな。しかしあまりに酷い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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