アクセサリーパーツを見た目だけでなく、整流効果を高める機能をもたせる。それにこだわり、技術を磨いてきたホンダアクセスのModuloが手がける「実効空力デバイス」。その違いを体感するべく、愛車に手作りデバイスを装着してテストドライブしてみました。
ホンダアクセスが誇る「実効空力デバイス」
クルマでも自転車でも、動いているものには何でも、風の抵抗を受けているのはご承知のとおり。速く前へ進んでいくためには先を尖らせたり、風の通り道を邪魔しないようボディ面の凹凸を減らすなど、乗り物は往々にして風と戦ってきました。
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逆に言えば、風を味方につければより前へ速く進み、より快適に乗り物を動かすことができるというわけです。
そこで自動車メーカーは整流効果に寄与するアフターパーツやエアロデバイスなど、しのぎを削って「風を味方につける」製品を世に送り出しています。
と、ここで紹介するのは、ホンダアクセスのModuloが徹底して車体を整流させることにこだわる「実効空力デバイス」です。
実効空力デバイスの最新技術「シェブロン形状」とは
2008年にホンダアクセスが発表した「Sports Modulo シビック タイプR」は、ボディ全面を使って走行中の車体をフラットに保ち、ノーマル車と比べて速くかつ快適に運動させる「実効空力デバイス」を初導入したモデルです。
そこから16年、実効空力の技術は進化を続けた結果、ボディ全面を使わずとも、ひとつのエアロパーツのみで実効空力を実感できるようになりました。2024年に発売されたシビック用のエアロパーツ「テールゲートスポイラー(ウイングタイプ)」は、スポイラー裏面にギザギザしたシェブロン形状のデバイスが設けられており、実効空力の効果を得られるといいます。
これは車体のまわりで乱流する空気を整え、車体に抵抗を与えないよう寄与してくれるというもの。たったこのギザギザで、車体をより安定させ、つまるところ乗り心地や快適性まで向上できると謳っているのです。
そこで筆者はその違いを実感するべく、ホンダアクセスが用意したN-BOXとシビックe:HEVに試乗し、シェブロン形状の効果が本当にあるのかどうかを体感してきました。
N-BOXで感じた違い、シビックで見えた未来
まずはN-BOXから。ここでは、実際に市販されているスポイラーではなく、各辺3cmの正三角形をつなげてシェブロン形状を作ったマグネットをルーフ後端に設置し、その有無をもって違いを体感しました。
はじめに実効空力デバイス無しで試乗し、その後一度降車してデバイスを装着、再度走り出します。
すると、「ん?こんなボディ振動の収まり良かったっけ。」と頭を悩ませました。旋回する場面では、ハンドルの修正舵の回数が減ったように思います。そう、確かに違いを実感することができたのです。
そして実効空力デバイスを実装した市販パーツ「テールゲートスポイラー(ウイングタイプ)」を装着したシビックe:HEVに試乗します。これもデバイスの有無をもって違いを体感しました。
装着後に乗り換えると、「あれ?こんなに車体がビタッと路面に安定していたっけ。」と再び頭を悩ませます。旋回中の車体の動きがフラットで、ひとことで言えば「スゥーーっと」進んでいく感覚です。
違うと言われれば確かに・・・という不確かな感覚ではなく、確かに違う動きを見せるので非常に驚きます。しかし同時に、そう思い込んで乗っているから効いてると感じてしまっているのでは? という疑問は残ったままです。
そこでModulo開発部の方が「愛車に実効空力デバイスをつけてみてください」と。確かに、いつも乗り慣れている自分のクルマであれば違いが明確にわかる気がします。ということで、実際に先ほどN-BOXやシビックで走ったコースを愛車で走らせてみることにしました。
「確かに違う」という感覚、公道で試せないのが惜しい!
まずは普通にコースを走ります。その後、件のシェブロンをまずは愛車のテール部分に配置して走り出します。
すると、さっきまで旋回中にムズムズ動いていたリアタイヤが、ピタッとした動きを見せました。なんだか乗りやすくなった気さえ・・・。
効果を体感したあと、ルーフ上端や、フロントリップ裏、ホイール内部などいろんな箇所にシェブロンを装着してテストドライブ。不思議なことに、どれもそれぞれ微妙に異なる動きを見せてくれました。
筆者の持ち込んだ愛車がFR車だったこともあり、Modulo開発部の方いわく「リア寄りにデバイスをつけると、後ろにより荷重がかかりやすくなるから、ハンドリングが楽しくなるよ」と教えてくれましたが、確かに色んな場所にシェブロンを装着した結果、テールエンドにつけた時がもっともポジティブな違いを実感できました。
不思議な試走を終えると、シェブロンとはお別れです。実はこれ、手作りの実行デバイスは鋭利な部分があり公道では試せないとの理由で、回収されてしまいました。クローズドコースでの試乗で体感した明らかな違いを、公道で試せないのはなんとも惜しい限りです。
今後の展開が楽しみな「実効空力デバイス」
先ほどシビックで体感した違いから推察するに、やはり実効空力の効果はホンモノだという結論に至りました。
ホンダアクセスのModuloブランドの開発アドバイザーを務める土屋圭市氏は試乗会の場で「この違いはまず、疑ってかかってほしい。そんなちっさなギザギザで効果があるのかよ、と。その方がより違いを理解しやすいと思います」と語りました。
確かに疑って乗ってみるとその違いは明らかで、逆にいえば、たったこれだけで車両運動の可能性は広がるということがわかります。
着実に風を味方につけてきたModulo。そしてそれを実感できるパーツは次第に拡大されると思いますが、今後の展開をますます期待してしまう、そんな仕上がりでした。
[ アルバム : Modulo実効空力デバイス試乗会 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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