現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > かわいさ満点! 手の平サイズの子エゾユキウサギに遭遇

ここから本文です

かわいさ満点! 手の平サイズの子エゾユキウサギに遭遇

掲載 更新
かわいさ満点! 手の平サイズの子エゾユキウサギに遭遇

 北海道留萌市在住の写真家・佐藤圭さんが撮った貴重な動物、風景写真をお届けする週末連載。

 第37回は、日本最速の哺乳類・エゾユキウサギの赤ちゃんのです。

2022年復活決定! “安くて楽しい”インテグラが体現したホンダらしさ

 警戒心が強く、親ウサギでも近づくのが難しいエゾユキウサギ。これほど小さな子ウサギの画像はとても珍しいんですよ。

写真・文/佐藤圭

【画像ギャラリー】忍者のように隠れる子ウサギと親ウサギの巨大脚!

ただじっと動かないのが最大の防御法

 今年の夏、オリンピック期間中は、北海道もこれまで経験がないほどの猛暑に襲われました。

 僕の地元、道北の留萌も例外ではなく、うだるような暑さが続くなか、撮影に出かけた草原で、生まれて間もないエゾユキウサギの子に出会いました。

産まれたての子ウサギ

 大きさは手のひらにすっぽり収まるサイズです。長年、エゾユキウサギを撮影していますが、ここまで小さい子ウサギを見つけたのは初めてです。

 エゾユキウサギは、日本に棲む哺乳類では最速で、そのスピードを支えるバカでかい後脚をもっています。

俊足の源である巨大な脚

 体自体も日本の野生種のウサギでは最大ですが、生まれたての子ウサギはこんなに小さいのかと驚きました。

 エゾユキウサギは春と夏に出産しますが、この子は夏の子です。春と夏の子で違いは特にありません。

早春の繁殖期のエゾユキウサギの夫婦

初夏の草原でお見合い中

 探し方は、親ウサギのテリトリーを把握し、その周辺の草むらを、ただただ歩き続けます。

 虫の大群に襲われたり、突然ヘビに遭遇したりして、心が折られそうになることもあります。

 数時間歩き回って、やっと、小さな小さな草原のアイドルに出会うことができました。まるでぬいぐるみのようなかわいらしさです。

 この日は、2匹が近くにいましたよ。エゾユキウサギは、通常2~4匹の子を産むようです。

 エゾユキウサギの子を発見したときに注意しなければならないことがあります。

 子ウサギにとって、動かないことが身を守るためのもっと有効な方法です。天敵に見つからないように、1日中、同じ場所でじっとしているのです。

 子ウサギが地面でじっとしていると、見つけるのは至難の業です。キツネも真横を素通りしてしまうほどの擬態なのです。

枯れ草の中で擬態する子ウサギ

 夜中にお母さんが授乳にきます。親は、子供が見つからないように、わざと離れて過ごしているんです。

授乳期のお母さんウサギ

夏毛のオスウサギ。子育てには参加しません

草むらに身を隠して、周囲をうかがう親ウサギ

 だから、もし見つけても、驚かしたり、迷子になったのかな?と連れて帰ったりしないでくださいね。

 驚かしてしまって、子ウサギが走り出すと、すぐに天敵のタカやキツネ、ヘビなどに見つかってしまいます。見つかると、俊足という武器をまだ使えない子ウサギはひとたまりもありません。

 エゾユキウサギは成長が早く、秋には親離れして単独で生きていきます。無事成長して、冬毛の真っ白な姿になった姿を見せてくれるのを楽しみにしています♪

真っ白な冬毛になったエゾユキウサギ

ちなみに、こちらが、もう一種の北海道固有のウサギ、エゾナキウサギの子

佐藤 圭  kei satou

 1979年、北海道留萌市生まれ。動物写真家。SLASH写真事務所代表。MILLETアドバイザー。

 日本一の夕陽と称される留萌市黄金岬の夕陽を撮影するために写真家の道に入る。北海道道北の自然風景と野生動物を中心に撮影を続け、各地で写真展を開催し、企業や雑誌、新聞などに写真を提供している。

 2018年、エゾナキウサギの写真「貯食に大忙し」で第35回『日本の自然』写真コンテスト(主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、森林文化協会)で最優秀賞受賞。

ウェブサイト:https://www.keisato-wildlife.com/

Facebook:https://facebook.com/kei.sato.1612

インスタグラム:https://www.instagram.com/slashslash_photography/

【画像ギャラリー】忍者のように隠れる子ウサギと親ウサギの巨大脚!

関連タグ

こんな記事も読まれています

トヨタ「“2階建て”車中泊仕様」がスゴイ! 大人5人が寝られる「豪華ホテル」風内装! 広さ2倍になる“マル秘機能”も搭載する「謎のハイラックス」とは?
トヨタ「“2階建て”車中泊仕様」がスゴイ! 大人5人が寝られる「豪華ホテル」風内装! 広さ2倍になる“マル秘機能”も搭載する「謎のハイラックス」とは?
くるまのニュース
レクサス『LBX MORIZO RR』やマツダ『CX-80』、最新4車種にブリッツ「OBDモニター」が適合
レクサス『LBX MORIZO RR』やマツダ『CX-80』、最新4車種にブリッツ「OBDモニター」が適合
レスポンス
マジ!? 今が[ベストタイミング]!? 新車は買えなくなったホンダ[S660]を中古で探すぞ!!
マジ!? 今が[ベストタイミング]!? 新車は買えなくなったホンダ[S660]を中古で探すぞ!!
ベストカーWeb
トヨタWRC代表、タイトル獲得に向けラリージャパンで“チームプレー”徹した勝田貴元の「マネジメント力を見ていた」
トヨタWRC代表、タイトル獲得に向けラリージャパンで“チームプレー”徹した勝田貴元の「マネジメント力を見ていた」
motorsport.com 日本版
みなとみらいのヤマハ発信拠点で“外に繰り出したくなる”イラスト展開催 12月11日~15日
みなとみらいのヤマハ発信拠点で“外に繰り出したくなる”イラスト展開催 12月11日~15日
レスポンス
ルクレール、”チームオーダー無視”のサインツJr.を批判「優しくすると、いつも損をするんだ!」
ルクレール、”チームオーダー無視”のサインツJr.を批判「優しくすると、いつも損をするんだ!」
motorsport.com 日本版
F1 Topic:ホテルでも空港でも遊べる“ギャンブルの街”ラスベガス。気になる賭け率とガスリーの躍進
F1 Topic:ホテルでも空港でも遊べる“ギャンブルの街”ラスベガス。気になる賭け率とガスリーの躍進
AUTOSPORT web
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
乗りものニュース
クルマはいまやボディだけじゃなくてシートもコーティングが基本! 車内で飲食するなら「布シートコーティング」は必須だった
クルマはいまやボディだけじゃなくてシートもコーティングが基本! 車内で飲食するなら「布シートコーティング」は必須だった
WEB CARTOP
エンブレムが立ち上がった! メルセデスベンツ『EQS』が「電気自動車のSクラス」らしく進化 1535万円から
エンブレムが立ち上がった! メルセデスベンツ『EQS』が「電気自動車のSクラス」らしく進化 1535万円から
レスポンス
4連覇達成のフェルスタッペン、レッドブル離脱は考えていたのか? 内紛とライバル猛追に苦しんだ2024年を回顧
4連覇達成のフェルスタッペン、レッドブル離脱は考えていたのか? 内紛とライバル猛追に苦しんだ2024年を回顧
motorsport.com 日本版
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
motorsport.com 日本版
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
レスポンス
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
VAGUE
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
バイクのニュース
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
AUTOSPORT web
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村