日本でも販売されていたクーガの最新版
米国の自動車メーカーであるフォードは、欧州で販売するクロスオーバーSUVのクーガの改良新型を発表した。デザインや車載システムを一新し、新しいハイブリッド・パワートレインも導入した。
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クーガはかつて初代モデルと第2世代が日本で販売されていたこともあるCセグメントSUVで、2019年に登場した現行型は第3世代に数えられる。米国ではエスケープの名で販売されている。
今回の改良における最大の変更点は、フォードの最新インフォテインメント・システム「Sync4」の導入である。13.2インチの大型タッチスクリーンに搭載され、従来のSync3の2倍の演算能力を持つという。
アップル・カープレイとアンドロイド・オートの無線接続に対応し、アマゾンの音声アシスタントであるアレクサを利用できる。
フロントガラスのデフロスターを除く空調コントロールは、すべてタッチスクリーンに移された。また、ドライビングモード、リアビューカメラ、360度カメラなど、これまでセンターコンソールにあった物理的なコントロールもデジタル化し、小さな収納スペースに代わっている。
パワートレインとしては、新たに四輪駆動のハイブリッドが追加された。前輪駆動のハイブリッドと同じ最高出力182psを発生するが、0-100km/h加速タイムは0.8秒短縮され、8.3秒となる。
一方、1.5Lガソリンエンジン「エコブースト」搭載のエントリーグレードと前輪駆動のハイブリッドは、ともに従来比で0.8km/lの燃費向上を実現したという。
最大牽引能力は、クラス最高の2100kgを誇る。参考までに、フォルクスワーゲンの新型ティグアンは2000kg、キア・スポーテージは1500kgである。
ナビゲーションも改良され、自車とトレーラーの寸法を入力することで、幅の狭い道路や車高制限のあるルートを回避できる。
価格は以前よりわずかに値下がりしている。エントリーグレードの「タイタニウム」は3万2080ポンド(約600万円)からで、以前より1300ポンド(約24万円)安くなった。
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