e-POWERが第2世代へと進化
7月19日にマイナーチェンジを受けた日産のハイブリッド(HV)専用コンパクトSUV「キックス」。セリングポイントのパワートレーン「e-POWER」は第2世代へと進化し、モーター出力が約5%、最大トルクが約7%強化され、よりパワフルな走りを実現するとともに、燃費も23.0km/L(WLTCモード)と従来から約6.4%改善している。
さらに、これまでFFのみだった駆動方式は、約26万円の上乗せで後輪用モーターを備える「e-POWER 4WD」も選べるようになり、ハードなレジャーユースや雪国での使用にも対応するようになった。マイチェンを機にスタート価格は279万8400円と約4万円アップしたが、変更の内容を考えるとお買い得度は増したといえそうだ。そこで今回は、商品力を強化してきた改良型キックスを掘り下げ、購入の参考となる情報をまとめてみた。
日産、新型キックス発売。第2世代e-POWERを搭載し、待望の4WDも追加
>>日産キックスe-POWERのカタロググレードをチェックする
ヤリスクロスと比較しても光るキックスの個性
まず、ライバルの「トヨタ ヤリスクロス」および「ホンダ ヴェゼル」と比較してみよう。ここで、お知らせしなければならないのはキックスのマイチェンを見計らったかのように、ヤリスクロスも同日、スポーティな「GR SPORT」を追加するなどの仕様変更を行ったこと。いかにトヨタといえども、ユニークなパワートレーンで人気が高いキックスの動向は無視できなかったようだ。
両車を比較すると、とにかく価格重視という向きは純ガソリン車を180万円台からラインナップするヤリスクロス一択。ただし、燃費や走りを考えてハイブリッドにしたいという向きは悩ましいところ。というのも、ハイブリッドの価格は220万円台からのヤリスクロスの方が安く、燃費も最高30.8km/Lを叩き出すヤリスクロスに軍配が上がるのだが、発進時の力強い加速やワンペダルドライブなどEVライクな先進の走りという点ではe-POWERを採用するキックスの独壇場だ。
さらに、装備を見ていくと、キックスはエントリーグレード「X」(279万8400円)でもLEDヘッドライトなどを標準装備しており、ヤリスクロスで同レベルの装備を求めると中間グレード「G 1.5L E-Four」(262万5000円)にオプションを装着しなければならず、価格差はグッと縮まる。元々、キックスの売りはマンション住まいなど充電環境が整わない人でもEVの走りを楽しめる点にあり、だからこそやや強気な価格設定にもかかわらずコンスタントに台数を稼いできた。今回はその美点を一層強化してきたわけで、装備の面も含めて、ここはキックスを推したい。
>>日産キックスe-POWERのカタロググレードをチェックする
>>トヨタ ヤリスクロスハイブリッドのカタロググレードをチェックする
>>トヨタ ヤリスクロスのカタロググレードをチェックする
ヴェゼルと比べてもキックスの装備と価格のバランスは絶妙
では、ヴェゼルとの比較はどうか。こちらも価格重視なら純ガソリン車(227万9200円)があるが、ハイブリッドに絞ると価格は260万円台からとヤリスクロス以上にキックスと拮抗する。また、燃費は最高25.0km/L(WLTCモード)のヴェゼルの方がキックスより優れており、こちらもドライブフィールが売りのキックスが、装備でどの程度アドバンテージを守れるかが焦点となりそうだ。
この点、キックス「X」とぶつかるのは、ヴェゼルハイブリッドのエントリーグレード「e:HEV X」(265万8700円/FF)となるが、本革巻きステアリング、後席用USBジャック、トノカバーなどが装備されず、ホイールサイズもキックスよりワンサイズ小さい16インチとなってしまう。もっとも、次に安い中間グレード「e:HEV Z」は、パワーリアゲートやフルオートエアコンなどキックスにはない豪華装備の代わりに289万8500円(FF)まで高価になってしまうから、パワートレーンに加え、キックスの装備と価格のバランスの良さは絶妙だ。
>>日産キックスe-POWERのカタロググレードをチェックする
>>ホンダ ヴェゼルハイブリッドのカタロググレードをチェックする
>>ホンダ ヴェゼルのカタロググレードをチェックする
ちなみに、FFと4WDの価格差はヤリスクロスおよびヴェゼルでは22~23万円となっており、キックスの上乗せが一番大きい。これはe-POWERの複雑さゆえかもしれないが、4WDユーザーはこの点でヤリスクロスおよびヴェゼルの方に惹かれるかもしれない。
おすすめグレードは約279万円の「X」
最後に、キックスのおすすめグレードを決めたい。実はキックスのグレード構成はシンプルで、パワートレーンは全車共通となっており、主にインテリアの仕立ての違いにより「X」(279万8400円)、「Xツートーンインテリアエディション」(290万8400円)、「X スタイルエディション」(301万8400円)となる。
なので、それぞれのインテリアを見て好みのグレードをチョイスすれば良いが、個人的にはベーシックなXで十分のように思う。なお、最上位のX スタイルエディションのみ、アラウンドビューモニターとカメラを使った液晶タイプのルームミラーが標準装備される(他グレードではオプション)。
以上、マイチェンしたキックスについて参考情報をまとめてみた。なお、キックスはタイで組み立てが行われる輸入車であり、改良後に需要が急増すると、昨今の部品不足により納期が長期化する可能性もありそうだ。この点は販売店で要確認だ。
>>日産キックスe-POWERのカタロググレードをチェックする
>>トヨタ ヤリスクロスハイブリッドのカタロググレードをチェックする
>>ホンダ ヴェゼルハイブリッドのカタロググレードをチェックする
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
これじゃヤンマー、イセキに負けている