■ゴツさでは「eKクロススペース」と新型「デリカミニ」も互角だが
三菱は2023年1月13日から15日まで開催されるカスタムカーイベント「東京オートサロン2023」で、5月に発売予定の新型車「デリカミニ」を初披露しますが、先行して1月10日にそのスタイリングが公開されました。
ベースモデルと噂される三菱「eKクロススペース」と比較し、2つの軽スーパーハイトワゴンの違いについて探ります。
【画像】「SUVらしい」のはどっち!? 三菱の軽スーパーハイトワゴン2モデルを写真で見る(32枚)
新型デリカミニは、アウトドアユーザーから長年に渡り親しまれてきた三菱「デリカ」シリーズの伝統を受け継いだ軽スーパーハイトワゴンのニューモデルです。
現在三菱で販売されているデリカシリーズは、クロスオーバータイプのミニバン「デリカD:5」などですが、こうしたモデルの力強いデザインと、大径タイヤによるSUVらしいスタイリングイメージを継承しているのが最大の特徴となっています。
同社ではこれまで軽スーパーハイトワゴンとして、2020年3月に「eKスペース」を発売しています。
そして同時に登場した派生モデルが、アウトドアテイストのSUV風モデル「eKクロススペース」でした。
垂直に通したメッキバーと水平基調のグリルを組み合わせ、力強さと安定感を表現したフロントデザインが目をひきます。
これは三菱車共通のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」のテイストを表現したものです。
三菱からの公式な発表はありませんが、スタイリングを見比べてみると、新型デリカミニはこのeKクロススペースをベースにしたモデルであることがわかります。
1月10日現在、新型デリカミニの内装デザインやスペック、価格などの詳細はまだ明らかにされていません。
したがって今回は、あくまでも外観上の印象で比較しますが、もっとも大きな違いはフロントマスクのデザインです。
三菱によると、新型デリカミニも同社のダイナミックシールドコンセプトをもとにしたデザインだと説明します。
ただしeKクロススペースが力強さと安定感を強調したのに対し、新型デリカミニは、半円形のLEDポジションランプを内蔵した愛らしい形状のヘッドライトを組み合わせたことで、親しみやすい雰囲気も加わっているのが特徴です。
これは、女性ユーザーも多い軽自動車の特性を考えた変更とみられます。
一方で、フロントバンパーとテールゲートガーニッシュには立体的な「DELICA(デリカ)」ロゴを採用するほか、タイヤを囲むホイールアーチのブラック部分もeKクロススペースに比べ幅広になるなど、力強い表現は拡大。
前後バンパー下部のスキッドプレート形状や、ダークシルバー塗装のアルミホイールなども同様の効果を高めました。
結果として、eKクロススペースと新型デリカミニはともにSUVのアクティブさを感じさせる「ゴツい」デザインとして成立しながらも、全体として受ける印象は大きく変わりました。
※ ※ ※
SNSなどでは早くも「デリカミニいいじゃん」「カッコいい」などの声が拡がるなど、注目度も高まっている模様で、東京オートサロン2023会場への出展がいまから期待されるところです。
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