BMWの新車はお高い。一番安くても300万円台後半。かといってM3やM4は1500万円クラス…そんな高いクルマ買えません!
新車で狙うべきオススメBMWはどれか? 自動車評論家 清水草一氏が指南! さあみんな、BMWに乗ってエリート気分に浸ろうじゃないか!!!
BMWを新車で狙うならこれを買え!! ギリ「500万円台」で買えるイチオシモデル3選
※本稿は2022年6月のものです。
文/清水草一、ベストカー編集部、写真/BMW、ベストカー編集部 ほか、撮影/池之平昌信、茂呂幸正
初出/ベストカー2022年7月26日号
■スポーツカー部門:新型220iクーペ Mスポーツ(550万円!)
●これぞBMWの原点! 走りは最高!
BMWの新車はお高い。一番安い118iでも373万円する。118iのエンジンは3気筒の1.5Lターボ。それじゃカーマニアは満足できない! とは言うものの、憧れのM3やM4は1500万円級。そんな高いクルマ買えません!
そこでカーマニア諸君にお薦めなのが、新型2シリーズクーペのベーシックモデル「220i」だ。価格はMスポーツで550万円。
220iクーペは現在のBMWのなかで最も小さくて軽いFRモデル。クーペだが後席も実用的な広さを確保している
決してお安くはないが、アルファードだってそれくらいする! エリート気分のBMW、しかも新車なんだから、500万円台は仕方なかろう。
エンジンはBMWの超定番、4気筒の2Lターボで、最高出力は184馬力。物足りなく思うかもしれないが、思えば最初のM3は195馬力だった。そう、220iクーペは、E30型M3の再来なのだ(と思いましょう)!
その走りは、まさにBMWの原点。比較的コンパクトでカッチリしたボディと、ガツンとスポーティな足回りを持つ、古きよき後輪駆動車なのである。ステアリングはあくまでダイレクトでインフォメーションに富み、軽いノーズは寸分違わず狙ったラインをトレースする。
184馬力のエンジンは、8速ATを介して正確に路面に伝えられ、アクセルのオン/オフで自在に姿勢をコントロールできる。なにより快感なのは、公道でもしっかりパワーを使い切れること! これ以上のパワーはいりません!
現在のBMW、4気筒ターボは、胸のすくような回転の伸びを見せ、ストレート6に引けを取らない快感がある。いやむしろ、軽快な回転フィールは、3L直6ターボをも上回る!
かつてM3に憧れたカーマニアよ! 220iクーペを狙え! M240iクーペ(直6)はいらん! 現代のBMWは直4に限るっ!
■SUV部門:X2 20d Mスポーツ(567万円!)
●スポーティでカッコいいのに実用性アリ!
BMWのクーペSUVは、Xのあとに偶数が付く。X2はBMW最小のクーペSUVで、ベースはX1だが、フォルムはぐっとスポーティでカッコいい
BMWのようなプレミアムブランドにとって、SUVは打ち出の小槌。ラインナップは超多彩だ。BMWは、スポーティな「クーペSUV」を初めて世に送り出したメーカーでもある。
古典的カーマニアとしては、SUVだろうがクーペSUVだろうが、心底惹かれることはなかったが、このX2にはやられた。クーペSUVにありがちな「無理矢理スポーティにしました」感がなく、ごく自然にカッコよく見えるじゃないか!
全高は立体駐車場にも入る1525mm。後席も意外に広く、実用性は充分だ。SUVでありながらハッチバックに近い感覚で、より気軽に乗ることができる。
全高低めとはいっても、SUVだけに着座位置はそこそこ高いので、見晴らしもいいぞ。
X2はエンジン横置きのFFベース4WD。2Lディーゼルは190馬力の最高出力を誇る
全高が低めなぶん重心も低く、走りはほぼハッチバック感覚。FFベースのエンジン横置き4WDだが、今やBMWはFFのほうがFRよりフィーリングがいいのは前述のとおり。SUVに拒絶反応が出る古典的カーマニアでもX2には惹かれるに違いない!
エンジンは3種類。ガソリンには1.5Lと2Lのターボがあるが、ベストは2Lのディーゼルだろう。
BMWは日本での販売の約半分をディーゼルが占めるディーゼル王国。BMWの4気筒ディーゼルは静かでトルクフルだ。
コンパクトなX2のボディを、思いどおりに加速させる。四駆なので直進安定性も抜群。横風にも強いヨ! コイツならどこまでも走って行ける! お値段567万円也。
■グランクーペ部門:218dグランクーペ Mスポーツ(506万円!)
●新FFだけどエリート感は充分!
218dグランクーペ Mスポーツ。前から見るとお饅頭っぽいけど、後ろから見るとスポーティでカッコいいのだ!
グランクーペとは言うものの、トランク付きの4ドアセダン。つまりBMWの王道だ。3シリーズセダンがデカすぎると感じたなら、これを選ぶしかない!
デザインは1シリーズと3シリーズの中間的な雰囲気でややヌメッとしているが、後ろから見るとスポーティで、特にテールランプの光り方がカッコいい。夜、後ろから見れば、どこかの凄いスポーツカーにも見える!
全長4540mm、全幅1800mmは、先々代3シリーズ(E90)とほぼ同じ。このサイズ感だけで惹かれてしまう。コンパクトなセダンは、それだけで貴重品だ。
私が大スイセンするBMWのFFだけに、走りはスバラシイ。特に2Lディーゼルを積む18d Mスポーツは、コスパ的にはモデル最強。
パワーは150馬力と、3シリーズ等が積む190馬力の20d系に比べて控え目だが、ディーゼルの場合、最高出力を使う機会などまずない。重要なのはトルクだ。トルクの厚さはほぼ変わらない。
「3シリーズに比べると、やっぱり質感が」という声もあるが、3シリーズより100万円安く2Lディーゼルが買えるのは魅力だ!
■結論
新車ならBMWの「2」が狙い目!
【番外コラム】一番売れてるBMWは?
今回は2の付くシリーズを推したが、BMWで最もメジャーなモデルと言えば、ダントツで3シリーズだ。
BMWと言えば3シリーズが代表! 最もわかりやすいBMWであり、販売もダントツ。ワゴンもあるが相変わらずセダン強し!
その強さは圧倒的で、昨年の日本におけるBMW車販売台数約3万6000台のうち、約9000台を3シリーズが占めた。
SUV全盛の現在でも、ナンバー1は3シリーズ。3シリーズこそ長年にわたってBMWを代表するモデルであり、BMWの象徴と言っていい。
ただ、先代に比べると現行3シリーズの販売比率はやや落ちている。ちなみに昨年の第2位は、約5000台で1シリーズだった。
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みんなのコメント
BMWの600万以下で買える新車じゃ、BMWの名前しか買えない。
600万もあれば日本車なら最上位は買えるぞ。
そこまでしてBMWというブランドにこだわるか?