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子育てファミリーが選ぶべきは? 新型登場で激化するノアヴォク・ステップワゴン・セレナを「ガチ子育て中ママ」が比較

掲載 更新 53
子育てファミリーが選ぶべきは? 新型登場で激化するノアヴォク・ステップワゴン・セレナを「ガチ子育て中ママ」が比較

 この記事をまとめると

■いま子育てファミリーを中心に国産Mクラスミニバンが話題

ファミリー向けなのに生活感ゼロ! ウソみたいな両立を実現したオシャレミニバン5選

■ノア/ヴォクシーの新型が登場、ステップワゴンがフルモデルチェンジを控え、日産セレナも依然として人気がある

■3台をママ目線でチェックした

 超ロングスライド+オットマンがトレンド!

 この春、子育てファミリーを中心に人気のあるMクラスミニバンが話題です。まずはトヨタのノア/ヴォクシーの新型が登場し、もうすぐ、ホンダ・ステップワゴンも新型にフルモデルチェンジ。そして2016年に登場以来、何度もカテゴリーの販売台数No.1に輝いている日産セレナも依然として人気があります。ともにミニバンとして長い歴史を持ち、ミニバンブームを牽引してきた3モデル。そのうち2台が新型になり、使い勝手や装備の差はどのようになっているか、ママ目線でチェックしました。

 まず、新型になった2台にどちらも採用されたのが、2列目シートのオットマン。新型ステップワゴンの詳細はまだ正式発表されていませんが、新型ノア/ヴォクシーでは大型折りたたみテーブルが付き、2列目のシートヒーターも一部グレードに装備されるなど、“プチアルファード化”が進んでいます。ファミリーカーといえども、上質でゆったりとした時間を過ごしたいという、ユーザーの声に応えたものではないでしょうか。セレナには2列目シートの超ロングスライドはありますが、オットマンやシートヒーターの設定はありません。ですが今後は、超ロングスライド+オットマンというのが、新しいミニバンのトレンドと言えそうです。

 また、シートアレンジの傾向として新型ノア/ヴォクシーと新型ステップワゴンでは方向性がわかれたと感じます。というのも、ノア/ヴォクシーにも2列目シートがベンチシートになる8人乗りモデルはあるものの、どちらかというと7人乗りのキャプテンシート仕様がメインで、上級嗜好の強い室内空間だと感じます。大型コンソールやテーブルがついているので、センターウォークスルーはできません。子供が小さいうちは、車外に降りなくても室内ですべての席に移動できると便利なシーンが多いものですが、その点は、新型ステップワゴンではハイブリッドモデルでもウォークスルーが可能(多少、足を大きく広げて低めのコンソールをまたぐことになりますが)となっており、自分たちにはどちらが便利か、チェックして欲しいところです。セレナではウォークスルーが可能です。

 そしてもう1つ、大きく分かれたのがバックドアの使い方と3列目シートの格納方法。これまで、ノア/ヴォクシーは通常の1枚開きのバックドア、ステップワゴンは縦に開くサブドアを備えたバックドア、セレナは上下二分割で上半分だけでも開閉できるバックドアを採用していました。1枚開きのバックドアはシンプルな反面、後ろに壁などがある狭い場所や天井の低い駐車場では全開にすることができず、使いにくいと感じることも。小柄な人は背伸びをしないと閉められず、けっこう重くて子供を抱っこしたまま片手で閉めるのはとても大変でした。

 その弱点に目をつけ、二分割式にしてきたセレナは狭い場所でも上半分だけ開けて荷物の出し入れができ、とても便利。ですが、小さな荷物は出し入れしやすいものの、ベビーカーなど大きな荷物の出し入れは厳しく、やはり完全に解決したとは言えませんでした。ステップワゴンのサブドアはその点、狭い場所でもベビーカーを折りたたまずに出し入れできるなど、セレナの弱点はクリアしていましたが、デザイン的に縦線が入ってしまうのが気になる人がいたり、後方視界が分割されてしまうのがイヤだという人も。新型のステップワゴンでは、サブドアは廃止されています。

 3列目シートの格納方法が異なる

 そこで、すべての問題を解決しようと新型ノア/ヴォクシーが新採用したのが、「フリーストップバックドア」という新機構。パワーバックドアが装備されたグレードなら、ボディ両サイドにあるスイッチを押すだけで、バックドアを開けている最中にどの角度でも自由に止めることができます。じつは新型ステップワゴンにも、パワーバックドアが装備されたモデルでは好きな角度で止めることができる機能が採用されており、しかもその角度を記憶しておけるのが便利です。

 でも、パワーバックドアが装備されないグレードでも、同じような使い方ができるのがノア/ヴォクシーのすごいところ。止めたい角度で一度、バックドアを手で押し戻すと止まる仕組みになっていて、その状態でもう一度押してもそれ以上開くことはなく、間違って開いてしまうようなこともないので安心です。試しにフリーストップバックドアを30度くらいの角度で止めてみましたが、この程度の隙間でもベビーカーはちゃんと積み込めそうだし、立ったまま荷室の整理をするような時でも便利だなと感じました。雨風が強い日に、なるべく荷室を濡らさないように荷物の出し入れがしたい、なんて時にもこれなら助かりますね。

 さて、もう1点の3列目シートの格納方法ですが、セレナとノア/ヴォクシーは跳ね上げ格納タイプ。ステップワゴンは新型も従来通り、回転床下格納タイプを採用しています。

 跳ね上げ格納タイプのメリットは、床に荷物が散らばっていても格納操作ができるし、床下収納もたっぷり使えるところです。でも、格納操作は最後にフックで固定する際などにとても重くて、女性が片手で操作するのはけっこうキツいものでした。また、格納した状態だと後方視界が邪魔されてしまうのも気になる点。でも新型ノア/ヴォクシーはその弱点を見事クリアし、なんとワンアクションで完全固定までの格納操作が完了。復帰操作もワンアクションで、これなら誰でも片手操作が可能です。しかも超薄型で、格納状態でも後方視界がスッキリ。荷物もたっぷり積めるようになっています。「こんなに薄くて、乗り心地は大丈夫?」と心配になりましたが、それほど不快ではなく、これなら長距離でもまずまずなのではと感じました。

 一方、床下格納タイプの新型ステップワゴンは、3列目がくるりと回転するので操作が軽く、フロアが完全フラットになるのがメリット。まだ実際に試していないのでわかりませんが、3列目シートの厚みをアップし、乗り心地など快適性にこだわったとのこと。ジャンケンで負けた人が3列目シートに座る、なんて罰ゲームみたいなイメージのある3列目シートをなんとかしたいという、開発者の思いが込められているようで、試乗するのが楽しみです。

 ということで、2列目シートの快適性がプレミアム化し、シートアレンジや荷物の積み込みの便利さが進化した新型ミニバン。ミニバンはまだまだ、ファミリーに優しくなれる乗り物なのだと実感したのでした。

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みんなのコメント

53件
  • ドンキに家族で買いに来るような奴らは、ノアヴォクじゃなくて、大中古のアルヴェルだよな。
    当然改造フォグで夜10時半頃子連れでくる。

    小学生のガキは後ろ伸ばしてメッシュと刈り上げ。
    母親はデブで黒のトレーナー。派手なマニキュアでケータイケースはピンク

    タマタカの駐車場でミニバン見ることがないように、
    そのクルマが似合うレベルの場所に集まる笑
  • ミニバンは人生の終焉を物語る。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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