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ハイラックスに新たなライバル 新型フォルクスワーゲン・アマロック、欧州発表

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ハイラックスに新たなライバル 新型フォルクスワーゲン・アマロック、欧州発表

12年ぶりのフルモデルチェンジ

フォルクスワーゲンは、2代目となる新型ピックアップトラック「アマロック」を欧州で発表した。2010年にデビューした初代モデルの後継として、サイズや機能性が拡張されている。フォード・レンジャーとは構造を共有する兄弟車で、2022年末までに欧州で発売される予定だ。

【画像】VWの中型ピックアップトラック【新型アマロックを初代やライバルと写真で比較】 全89枚

大幅に刷新されたエクステリア、新しいデジタル機能を備えた上質なインテリア、30以上の運転支援システム、最高出力250psの3.0L V6ディーゼルターボをはじめとする幅広いエンジンラインナップ、4輪駆動システム「4モーション」などが新型の特徴となる。

英国では、4ドアのダブルキャブ仕様を中心として、ベースモデルのほか「ライフ」、「スタイル」、「アベンチュラ(オンロード)」、「パナメリカーナ(オフロード)」の5つのグレードが用意される。来年には2ドア・シングルキャブ仕様もラインナップに加える予定だ。

欧州市場では、トヨタ・ハイラックス、三菱トライトン、フォード・レンジャーなどがライバルとなる。

初代アマロックの世界累計販売台数は83万台を超えており、フォルクスワーゲンはオーストラリア、ニュージーランド、アフリカ、中東、欧州を主要市場とする後継モデルにも大きな期待を寄せている。

力強くモダンなデザイン

フロントエンドでは、角張ったヘッドライト、デイタイム・ランニングライト、スリムなグリル、X型のフロントバンパーなどを備えている。ボリューム感のあるデザインで、モダンな雰囲気を漂わせている。

ドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲン商用車部門のデザイン責任者、アルベルト・キルジンガーは、「デザインに大きな変更を加えました。より表情豊かになっています」と語っている。

基礎となる構造部分と同様に、フロントガラス、ルーフ、サイド&リアウィンドウ、ドアハンドル、ミラーハウジングなど、エクステリアのさまざまな要素がレンジャーと共通化されている。ボンネット、ウイング、ドアなどのデザインは、アマロック独自のものだ。

ボディラインをより明確に際立たせ、キャビンを視覚的に長くすることで、先代モデルよりもさらにスタイリッシュな外観に仕上げている。また、ルーフラックの最大積載量が増加し、先代比150kg増の350kgとなっている。

荷台の積載量は、最大1160kg。レンジャー・ワイルドトラックと同様の電動式ロールカバーを採用し、荷台の内側から、あるいはキーフォブからリモートで操作することが可能だ。また、英国では荷台用のハードトップも提供される予定。

フォルクスワーゲンによると、リアホイールアーチの間にユーロパレットを横向きに積み込めるという。また、最大500kgの荷重に対応する新しいアイリングも装備されている。新開発のサイクルホルダーや、「マルチファンクション・キャリア」と呼ばれるシステムなど、オプションも充実している。

テールゲートには「AMAROK」のロゴが刻印されている。

最大12インチの大型タッチスクリーン搭載

新型アマロックのサイズは、ダブルキャブ仕様で全長5350mm(先代比96mm増)、全幅1910mm(34mm減)、全高1888mm(10mm増)となっている。最も大きな変化はホイールベースで、173mm延長され3270mmとなった。

なお、欧州向けのトヨタ・ハイラックスは全長5330mm、全幅1855mm、全高1815mmで、ホイールベースは3085mmだ。

新型アマロックはオーバーハングが短いため、先代よりもオフロード走行に適しているという。フロントとリアのアプローチアングルはそれぞれ29度と21度。

18インチホイールを標準装備し、オプションで最大21インチも選択可能。さらに、純正ブルバー、アンダーボディプロテクション、牽引用アイリング、Aピラーに装着されるシュノーケルなどのオプションも用意されている。

インテリアでは、ダッシュボード、インフォテインメント・タッチスクリーン(標準は10.0インチ、上級モデルは12インチ)、各種操作系などをレンジャーと共有している。

一方、本革巻きマルチファンクション・ステアリングホイール、デジタルメーターのグラフィック、センターコンソールスイッチ、シフトレバー、内装材はアマロック独自のものだ。

インフォテインメント・システムはフォードの「Sync4」を搭載するが、フォルクスワーゲン独自のグラフィックが採用され、先代の手動ハンドブレーキは新たに電動式に変更される。

選択肢豊富なパワートレイン

パワートレインは地域によって異なるが、3つのエンジンをベースに計7種類を展開する。

2.0L 4気筒ディーゼルエンジンは、シングルターボで最高出力150psまたは231ps、ツインターボで204psと210psを発生する。

3.0L V6ディーゼルでは、最高出力240psまたは250psを発生する。

また、最高出力300psのターボチャージャー付き2.3L 4気筒ガソリンエンジンも登場する予定だ。

トランスミッションは、5速と6速のマニュアル、6速と10速のオートマチックの4種類が用意されている。燃料タンクは先代モデルと同様、80Lのものを標準装備する。一方、ディーゼル車のアドブルータンクの容量は、13L増えて19.3Lとなった。

4輪駆動システムの4モーションは、エンジンの種類に応じて、パートタイム方式とフルタイム方式の2つがある。オフロードでのトラクションと牽引能力を高める2速トランスファーケースも搭載。牽引力は最大3500kgに向上した。また、走行可能な水深は先代の500mmから800mmに増加している。

足回りはレンジャーと同じで、フロント・ダブルウイッシュボーン、リア・リーフスプリングのビームアクスルを採用する。

2代目アマロックの生産は、南アフリカ・プレトリアにあるフォードのシルバートン工場で9月から開始される予定だ。

一方、初代アマロックも引き続きアルゼンチン・パチェコのフォルクスワーゲン工場で生産され、南米の各市場向けに販売される。

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みんなのコメント

2件
  • 日本はハイラックスしか選べない

    日産のナバラやフロンティア、三菱のトライトン、ホンダのリッジラインなんかも導入して欲しい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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