トヨタ 新型C-HR:プリウスのテクノロジーが活用された、223馬力の新型「トヨタ C-HR」プラグインハイブリッドに試乗した!
集団の嗜好の最大公約数に応えようとするならば、多くの外れを許容することはできない。世界最大の自動車メーカーであるトヨタのグローバルカーは、退屈させたら右に出るものはいない。
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しかし、日本国内では派手なスピードスターを許容しているのと同様に、欧州専用に開発されたクルマでも勇気を発揮している。というのも、このコンパクトクロスオーバーが2024年1月に発売されれば、「オペル クロスランド」、「VW T-Roc」、ヒュンダイ コナ」といった競合車を退屈な存在に変えてしまうからだ。
C-HRはヨーロッパでデザインされた
ニース近郊のヨーロッパのスタジオでデザインされたこのアイキャッチャーを、日本人は「公道用のショーカー」と称し、シリーズモデルとは思えないラインと、とりわけライトに言及している: さらにシャープなエッジ、さらに印象的なヘッドライト、コントラストカラーのルーフスポイラー、リアライトはリア全体に連続的に光るウィングとなっている。
さらに、すっきりとした側面と優れた空気抵抗係数を実現するため、ドアハンドルが埋め込み式になった。また、「C-HR」には印象的なツートーンペイント仕上げも用意され、誰にも見落とされないようになっている。これだけ形状に趣向を凝らしているのだから、日本人がほとんど形式を変えないのも無理はない。4.40メートル弱の全長、2.64メートルのホイールベース、そして先代モデルの広々とした空間は変わらない。
コックピットはフルデジタル化
一方、「C-HR」の内部も大幅に刷新され、スマートフォン世代にふさわしいものとなった。ドライバーはデジタルコックピットを眺め、その横にある大型スクリーンをタップする。さまざまな色の間接照明が適切な雰囲気を提供する。
インテリアの風通しを良くするため、パノラミックルーフにはローラーブラインドを不要にする新しいタイプのコーティングが施されている。これにより軽量化が図られ、ヘッドルームも少し広くなった。しかし、何の意味があるのかと思うほど、日差しはほとんど入らない。
一方、持続可能な素材の選択はまったく問題ない。100以上の部品が再生プラスチックで作られ、革製と思われるステアリングホイールはビーガンであり、バンパーの下、ホイールアーチは無塗装の樹脂で成形されている。これにより、生産にかかる何百トンものCO2が削減され、ぶつかるたびに塗装修理に行く手間が省ける。
落ち着いて目的地に到着するクルマ
「C-HR」のデザインは日本車には珍しいかもしれないが、技術はトヨタらしい。ステアリング、サスペンション、ブレーキなど、気さくだが居心地のよいチューニングが施されており、鼓動が高鳴ったり口角が上がったりするようなものではなく、リラックスして淡々と目的地に到着できるように設計されている。
これは、日本が新型プリウスから引き継いだ駆動システムにも当てはまる。このクーペはハイブリッド専用で、CVTギアボックスが搭載されている。このギアボックスは、開発の段階を経るごとに、ゴムバンドのような回転器官から少しずつ遠ざかり、実際には非常にゆっくりと、半ば普通のオートマチックのように感じられるようになる。
価格は34,990ユーロ(約560万円)から
C-HRは、140馬力の1.8リッターエンジンと、電気だけで数kmしか走れないほど小さなバッファーバッテリーを搭載した34,990ユーロ(約560万円)からスタートする。その上には、198馬力のよく似た2.0リッターがあり、全輪駆動も選択できる。
力強く加速するプラグインハイブリッド
トップモデルは初のプラグインハイブリッド。大型4気筒エンジンに163馬力の電動モーターを組み合わせ、システム出力は223馬力となる。このモデルのバッテリーは13kWhで、クロスカントリー走行で66kmの純電動走行が可能だ。
しかし、両方のエンジンがフロントアクスルで一緒に引っ張られると、事態はエキサイティングになる: 「C-HR」は静止状態から7.3秒で100km/hまで気持ちよく加速する。そして、180km/hで頭打ち、そこからはヨーロッパのライバルを先に行かせなければならなくなる・・・。
結論:サステイナブルなインテリアと新しいプラグインハイブリッドオプションによって、「C-HR」は確かにクリーンな未来への道を歩んでいる。しかし、日本車もまた、長期的にはこのままではうまくいかないことを知っている。このSUVクーペは、2024年春に同じような形とフォーマットのEVとして発売される予定で、燃焼エンジンを持たない2番目のオールエレクトリックモデルとなる。
Text: Thomas Geiger Photo: Toyota
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