車のエンタメ [2024.04.28 UP]
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」3
愛車が故障したり、交通事故になって動けなくなると、助けにきてくれるのがレッカー車だ。そんなレッカー車の仕組みはどうなっているのだろうか? レッカー車の架装メーカーである横浜のヤマグチレッカーに話を聞いてみた!
●文・写真:鈴木ケンイチ ●写真協力:(株)ヤマグチレッカー
クルマを助けるクルマ、それがレッカー車だ。大きなクルマも軽々と運ぶその仕組みは驚くばかり。バリエーションと歴史もとても興味ぶかいぞ!
日本最大級の75tレッカー『センチュリー1075/ニーブーム』のヒミツ2
アンダーリフト
アンダーリフトを格納状態にしたところ。けん引しないときは、この状態で走行している。
アンダーリフトを伸ばしたところ。右のT字の先に、けん引する車両の前輪を取り付ける。
アウトリガー
車体の左右4か所にあるアウトリガー。車体を安定させるためブームを延ばすときに使う。
操作レバー&スイッチ
車体側面の左側にあるレッカーブームの操作レバー。右側にウインチ用のレバーがある。
アンダーリフト横にある操作スイッチ。ブームの上下、伸縮、起きる、上げる、を操作する。
ウインチ
レッカーブームの先にあるのが2本のウインチだ。太さ22.2mmの鋼鉄製のワイヤーを使用。
ブーム
アメリカの「センチュリー」ブランドのレッカーブーム。75t仕様であることが記される。
3段に伸びるレッカーブームを最大限に伸ばしたところ。高さ12.67mで360度旋回可能。
アンダーリフト用ウインチ
ウインチはレッカーブーム2か所とアンダーリフト用の合計3つ。写真はアンダーリフト用。
パワーテイクオフ
エンジン出力を油圧ポンプに送り出すパワーテイクオフ。油圧ポンプでブーム類を動かす。
●センチュリー1075/ニーブーム
主要諸元 寸法:全長10300×全幅2490×全高3730mm 車両重量:31100kg ※公道を走るための特別な許可を得ている。
レッカー部:75t 360度旋回式油圧レッカーブーム(最大フック吊り上げ高12.67m)、27.2t 油圧ウインチ×2基(レッカーブーム部搭載/22.2mmウインチケーブル×76.2m)、15.8t 油圧式ウインチ×1基(ニーブーム型アンダーリフト部搭載/15.9mmウインチケーブル×60.9m)、25t 油圧式ニーブーム型アンダーリフト搭載
トラック部:スカニアR500(B8X4NZ) エンジン:13リッター直列6気筒ディーゼル、最高出力:368kW(500馬力)/1900rpm、最大トルク:2550Nm/1000~1300rpm、トランスミッション:前進12段・後進2段(オートマチック)/スカニアオプティクルーズ/スカニア流体リターダ付き 駆動:フロント2軸ステア/リヤ2軸駆動 フレーム:F957ダブルフレーム(強化フレーム)/アウター9.5mm・インナー7mm(高張力鋼)
●今回取材でお世話になったのは……40年の歴史を持つレッカー車の架装メーカー「株式会社ヤマグチレッカー」
横浜市の港湾エリアである金沢区鳥浜町にあるレッカー車の架装メーカーがヤマグチレッカーだ。
1984年に神奈川近県のレッカー・サービス会社として誕生。車両は自社で製作したため、架装メーカーとしても、ここに始まる。
アメリカのレッカー・メーカーであるミラー社と強いコネクションを持ち、年間30台ほどのペースでレッカー車を生産する。
●株式会社ヤマグチレッカー
神奈川県横浜市金沢区鳥浜町2-69
https://yamaguchi-wrecker.co.jp/
神奈川エリアのレッカー・サービスと、レッカー車の架装の両方を手掛けるのが特徴だ。
日本車のシャシーとぴったりあうサブフレームを設計し、オーダーメイドのように製作。
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