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ついに2019年12月で生産終了! 日産「キューブ」の歴代モデルを振り返る

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ついに2019年12月で生産終了! 日産「キューブ」の歴代モデルを振り返る

■発売後、大ヒットとなった初代キューブ

 日産のコンパクトカーとして屈指の知名度を誇る「キューブ」。初代の発売から現在まで20年の歴史があるキューブですが、2019年をもって国内生産が終了となりました。今回は日産の名車といえるキューブの各モデルを見ていき、その歩みを追っていきます。

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 1998年に発売された初代キューブは、低重心のフォルムに長めのフロントノーズ、横長のヘッドライトデザインで、その名のとおり立方体のような形が特徴的でした。

 キューブはルノーと共同開発したプラットフォームを使用したため、2代目マーチとベースが同様になっています。また、当時ゾーンボディという日産が積極的に採用していた、衝突安全ボディを初代キューブも採用しました。

 1998年の生産開始から約10か月で生産累計台数が10万台を突破し、初代キューブは大ヒットといえるモデルとなりました。

 初代キューブはコンパクトなボディながらも居住性に優れており、使い勝手がいいことや、発売当時はライバル車がいなかったことなどから、マーチに続く日産の売れ筋モデルとなったのです。

2001年に発売された2代目キューブは、初代キューブの発売から4年と比較的短い期間でフルモデルチェンジが行われました。

 2代目キューブは、初代よりもより角ばった印象を与えるフォルム、丸いヘッドライト、大きな格子状のグリルなど、デザインの特徴もさることながら、キーレスエントリーやパワーウインドウが標準装備となったのもこのモデルからです。

 2代目キューブは「初期」「中期」「後期」とマイナーチェンジがおこなわれ、それぞれで細かな変更が加えられています。

 初期モデルではマーチと同様の1.4リッターエンジンを搭載し、フロントグリルは正方形の格子状となっています。中期モデルでは丸いヘッドライトはそのままに、ウインカーランプも丸型に変更され、エンジンは「ノート」などに搭載されていた1.5リッターエンジンも追加されました。フロントグリルはひし形の格子状となっています。

 後期モデルでは再度フロントのデザインが変更され、格子状のグリルは小さくなり、ヘッドライトはウインカーランプと一体型になったため四角い形となりました。また、エンジンの改良などにより燃費を向上させています。

 2003年には派生モデルとして、7人乗りである「キューブキュービック」が発売されました。7人乗りでありながら、1.4リッターという小型乗用車の排気量のコンパクトミニバンであることに、当時話題を呼びました。キューブキュービックはモデルチェンジがおこなわれず、1代で廃止となりました。

■居住性が増した、現行モデルのキューブ

 現行モデルである3代目キューブは2008年に発売されました。

 2代目モデルよりもボディをひと回り大きくし、室内空間を充実したものに。それにより使い勝手や居住性が向上し、より快適な仕様となっています。

 2代目で印象的だった大きな格子状のグリルは縮小されており、丸型ヘッドライトも変更されました。角ばったフォルムもやや丸みを帯び、一見キューブとわかりにくい部分もありますが、左右非対称ボディや片開のバックドアなど、歴代のキューブの特徴を継承している部分もあります。

 これまでのモデルは日本市場のみの販売だったキューブですが、3代目からは海外市場にも進出しています。ヨーロッパやアメリカ、韓国で発売され、車名は日本と同様の「Cube」としました。2018年には「2018年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞し、長年日本人に親しまれたデザインが評されたのです。

 3代目発売から10年以上経った2019年、日産の売り上げを牽引したキューブの生産終了が発表されました。

 「ハイトワゴン」は軽自動車の鉄板ジャンルとなっており、先進安全技術が設定されていないキューブが苦戦を強いられていたことなどが生産終了の原因なのではと考えられます。

※ ※ ※
 
 キューブは街中で見かける機会も多く、一時は大ヒットを記録したクルマで、生産終了の知らせは衝撃という人も多いでしょう。

 キューブは日産がコンパクトカーの旗手の一角として開発しただけあって、現在でも十分な快適性と燃費の良さを保っています。

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