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BYD Dセグメントセダンの「シール」が国内鮮烈デビュー

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BYD Dセグメントセダンの「シール」が国内鮮烈デビュー

BYDジャパンは2024年6月25日、Dセグメントのフラッグシップセダン「シール」を正式に発売した。「シール」はこれまで東京モビリティショーなどで展示され、発売が予告されてきたがようやく日本での正式発売が開始された。

BYDジャパンの東福寺厚樹社長と新型シール■モデル概要
車名のシールはアザラシの意味で、BYDの海洋シリーズの最上級モデルとなる。シールの販売は2022年5月に中国市場で開始され、2022年秋にパリ・モーターショーでヨーロッパ・デビューを果たしている。

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日本でのキャッチフレーズはPerfect or Not?シールには、EVモデル、PHEVモデル、後輪駆動モデル、AWDモデルがラインアップされているが、日本にはEVの後輪駆動モデルとAWDが導入される。最高熱効率46%という驚異的なエンジンとバッテリー駆動を組み合わせ、航続距離2100kmというPHEV(BYDの名称はDM-I)モデルの日本導入は現在検討中だという。

シールの競合モデルは、テスラ・モデル3、NIO ET5、ヒョンデ IONIQ6、そして最近デビューして中国市場で話題を集めているシャオミ SU7などが挙げられる。また国内市場では、BYDはメルセデス・ベンツCクラス、BMW3シリーズ、アウディウA4をライバルと位置付けているものの、これらのモデルにBEVはない。

シールのボディサイズは、全長4800mm、全幅1875mm、全高1460mm、ホイールベース2920mmというDセグメントのクーペ風フォルムを持つセダンであり、フラッグシップと呼ぶにふさわしい高い質感を備えている。

シールは、先進的なバッテリー技術、最新のEVプラットフォーム、最新の安全・快適装備を備え、セーフティ、スポーティ、快適性を高次元で融合させ、その性能に対して戦略的な価格により高い競争力を備えている。BYDでは、輸入車DセグメントEVの中で「e-スポーツセダン」というポジションの確立を目指すとしている。

■プラットフォームとボディ、レイアウト
シールは、BYDモデルの中でも最新のモデルで、e-プラットフォーム3.0を採用。EVの特性を活かし、ロングホイールベース、ショート・オーバーハング、ビッグキャビンを実現している。

e-プラットフォーム3.0はCTBボディであることが特長だ。CTBとはCell to Bodyの頭文字を取ったもので、薄い長方体のブレードバッテリーを縦形に並べて周囲・上下面を強固に囲ったバッテリーパッケージをフロア面の構造体とし、その上にボディを直接架装する形式としている。

Cell to Body構造。底床、軽量、高剛性を実現その結果、ボディ全体の軽量化、低床化を図ると同時に、ボディのねじり剛性は一般的なEVモデルの2倍で、F1マシンに近い高剛性を実現している。また前後荷重配分はAWDモデルで50:50となっており、後輪駆動モデルはややリヤ寄りの荷重となっている。

また前後のサブフレームは、ほぼアルミ鋳造によるギガプレス構造で軽量化を実現しており、ボディの各所は世界最先端の構造ということができる。

ボディ・デザインは、ウルフガング・エッガー氏が率いるデザインチームが担当し、スポーティさと質感の高さ、エレガントさを追求。また、ボディの空力性能はCd値0.219と驚異的なレベルで、高速巡航での電費低減に貢献している。

■モーターとバッテリー
シールは後輪駆動とAWDをラインアップしているが、後輪駆動用は永久磁石同期モーターを採用し、AWフロントのモーターは誘導式モーターを採用している。

AWDは後輪駆動が基本で、急発進や滑りやすい路面でフロントも駆動を担当。モーターは0.1ミリセカンド単位でトラクションコントロールを行なう後輪駆動モーターは312ps(230kW)/360Nmを発生し、フロント駆動モーターは217ps(160kW)/310Nmを発生。したがってAWDは総合出力529ps/670Nmと極めて強力だ。0-100km/h加速は、後輪駆動モデルで5.9秒、AWDは3.8秒。最高速度は180km/hとなっている。

8in1のe-アクスルなお、シールのモーターユニットを含めたe-アクスルは、8in1ユニットと呼ばれ、高電圧配電モジュール、DC-DCコンバーター、車載充電器、バッテリーマネジメントECU、モーターコントロールECU、車両コントロールECU、減速トランスミッション、駆動モーターを一体化している先進的な構造で、BYD内製の強みを見ることができる。

ブレード・バッテリーバッテリーはBYD子会社が製造するブレード形バッテリーで、BYDの技術特長であるリン酸鉄(LFP)リチウムイオン・バッテリーだ。LFPバッテリーは、発火、熱暴走がしにくく、充放電の耐久性は高く、レアアースの使用量が少ないため低コストである。3元系リチウムイオン・バッテリーに出力でやや劣る部分はブレード形状のセルを敷き詰めるというレイアウトでカバーしている。

また、バッテリーの温度コントロールとキャビン内のエアコンを一体化させた、ヒートポンプ式熱管理システムを搭載。これにより-30度~60度の温度域でバッテリーパックの温度コントロールを行なうことができるため、寒冷時、急速充電や高温時などでもバッテリーの性能を維持することができる。またこのシステムはインバーターなどの高電圧部の廃熱も回収しており、最新の温度コントロール・システムとなっている。

バッテリー容量は後輪駆動、AWDのいずれも82.56kWh。一充電での航続距離は後輪駆動で640km、AWDで575km(いずれもWLTCモード)だ。

充電は200Vの普通充電は6kW、直流急速充電は105kW出力まで対応している。日本におけるCHAdeMOの90kW急速充電での計測で、30分間の充電で42kWhの充電が可能で、30分間の間、充電器出力は一定で満充電に近づいても充電出力が抑制されることはないという高い充電性能を備えている。

■シャシー
フロントサスペンションは、ハイマウント型ダブルウイッシュボーン、リヤが5マルチリンク式。AWDモデルは可変調整式ダンパーを組み合わせている。

また、ステアリングはデュアルピニオン式EPSで、滑らかでフィードバックに優れたステアリングとなっている。

ブレーキはフロントベンチレーテッド・ドリルド・ディスク/対向ピストンキャリパー、リヤはベンチレーテッド式。タイヤは245/45R19で、コンチネンタル製エココンタクト6Qを装着している。

■インテリアと装備
インテリアは運転席用10.25インチのディスプレイと、インスツルメントパネル中央の15.6インチという大型回転式ディスプレイを装備しており、E/Eアーキテクチャーはソフトウエア・ディファインドを前提にしている。この分野でも最先端に位置しているということができる。

また標準装備でガラス製のパノラミックルーフを採用しており、明るい室内となっている。シートはナッパレザー製で質感は高い。

「Hi、BYD」と呼びかけることで起動する音声アシスタント機能や、スマートフォンのワイヤレス充電器(2つ)、ディナウディオのハイエンド・オーディオシステムなども標準装備となっている。

装備面はで最新の運転支援システムをフル装備し、さらに車内の幼児置き去り検知機能も備えている。これは車内の2ヶ所のミリ波レーダーにより幼児を検出し警告する機能だ。

また安全システムでは日本仕様専用に誤発進抑制機能を備えている。

容量50Lのフロント・トランクラゲッジスペースはトランクが400L、フロント部に50Lのサブトランクが備えられている。

価格

■1000台限定:導入記念・特別価格
シールの日本導入を記念し、「1000台限定導入記念キャンペーン特別価格」を設定している。6月25日から先行1000台について、特別価格を適用。また同時に8月31日までの期間限定で初期購入特典がプレゼントされる。特典は、ドライブレコーダー、ETC、初回車検費用+消耗品費用免除プログラム、家庭用充電器・工事費(10万円)が付与される。なお、このシールに対する政府CEV補助金の金額決定は7月になると予想されている。

価格

また導入に合わせ、全国で展示/試乗キャンペーンも展開される。現在決定しているのは下記の通り。

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BYDオートジャパン 公式サイト

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みんなのコメント

3件
  • for********
    もおこの類いの記事やめてください。
    また奴らがコメント欄へやって来るので。。
    本国のクルマを売り込みたいけど、日本を批判する人達。。。
  • Chutoreru220
    不要。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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