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「最新モデル試乗」スタイリッシュな最新SUV、ハリアーが人気を集める理由とリクエストしたいポイント

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「最新モデル試乗」スタイリッシュな最新SUV、ハリアーが人気を集める理由とリクエストしたいポイント

新型はグローバルモデルに成長。魅力はスタイリッシュな造形

 ハリアーがモデルチェンジした。新型(4thモデル)は、「人の心を優雅にみたす、ただひとつの存在」を目指して開発された意欲作。見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質を重視したという。
 トヨタは、日本で2017年の夏に発売された現行カムリを皮切りに、新世代プラットフォーム戦略を展開し、GA-Kプラットフォームを採用したニューモデルを積極的にリリースしている。7年ぶり一新されたハリアーも、そんな1台だ。

第4世代の新型トヨタ・ハリアーが待望のデビュー。車両価格は299万円~504万円に設定

 新型は、基本的に日本国内市場用だった従来型から一変、アメリカ、そして中国といった巨大マーケットを視野に入れたグローバルモデルに変身した。アメリカでは新型ヴェンザとして、すでに5月に発表されている。

 ボディサイズは全長×全幅×全高4740×1855×1660mm。日本の道路環境を優先していた従来型比で、全長は15mm長く、全幅は 20mmワイド。対して全高は30mmのダウンした。実際に対面すると、「より流麗なプロポーション」を重視したことを実感した。ボディ後方の平面絞りやリアウィンドウ傾斜角の強さ、クーペライクなサイドウィンドウグラフィックは個性的で、しかも美しい。新型の魅力ポイントは、まずスタイリッシュなルックスにある。


全幅は1855mm! ルームミラーはドライブレコーダー機能付きデジタル式

 1855mmの全幅は賛否が分かれるだろう。「タイヤハウス周辺のたくましさを表現するためには、この寸法がどうしても必要だった」とは開発陣のコメントだが、一部のパレット式立体駐車場は全幅1850mmまでという規格だ。わずかに 5mmとはいえ、規格をはみ出してしまうのだ。要は〝そこまでスタイリングにこだわった〟モデルだといえる。
 日本ではいまひとつ人気のないサンルーフにトヨタ初の調光式という凝ったアイテムを設定したのは、新型が国際車となり、サンルーフが人気のアメリカ市場での事情が反映されているに違いない。

 外観同様、室内も魅力的に仕上がっている。素材を巧みに吟味して、上質なインテリアを表現する手法は歴代ハリアーの得意技。その完成度がいちだんと高まった。新型のキャビンに乗り込むと、デザインと質感がレベルアップしていることが瞬時に実感できる。ダッシュボードやドアトリム部分のレザーライクな素材は、思わず手を触れたくなる。ただし乗馬用の鞍をイメージしたという幅広のセンターコンソールに設けられたカップホルダーには、未使用時用カバーがほしかった。

 ルームミラーには、前後に専用のカメラを追加したレコーダー機能付きのデジタル仕様を設定。一方、ドアミラーは通常の鏡面タイプになる。先進のカメラ方式を採用しなかった理由は、「ステーを用いた外部カメラやインテリア内の表示ディスプレイがスタイリッシュではないから」だという。この点も新型ハリアーの最大のこだわりが、洗練されたデザインにあることを物語っている。

走りは静粛でスムーズ。速さも十分! 足回りの高い完成度に驚いた

 ラインアップは2.5リッター直4ガソリンとモーターを組み合わせたハイブリッドと、2リッター直4ガソリンを設定。足回りのチューニングはハリアー専用だが、基本のランニングコンポーネントはRAV4と共通になる。

 短時間だったが、サーキット内でハイブリッドのFF/4WD仕様と、2リッターエンジンのFF仕様、計3台のプロトタイプに試乗した。
 全車に共通して感じられたのは、予想と期待以上に強靭なシャシーのポテンシャル。横Gを残しつつ強いブレーキングを行うといった厳しい状況下でも、濃厚な接地感をキープして、さしたる修正舵を要求しない。

 FF仕様で218ps、4WD仕様は222psというシステム出力を発揮するハイブリッド車は、トヨタのストロングハイブリッドモデルらしく、静粛でスムーズな街乗りシーンでの動力性能と、アクセルを深く踏み込んだ状況での「絶対的ともいえる加速力」を両立させている。
 とはいえ、強い血縁関係を持つRAV4には300ps超のシステム出力を誇るPHVがデビューした。パフォーマンスでも環境性能の面でもいちだんと優れるPHVモデルが、ハリアーにも設定されることを期待したい。

 シリーズ中で最も軽量な2リッターエンジン搭載のFFモデルは、軽快感に富んだ自在なハンドリング感覚が光った。見た目がアピールポイントとはいっても、決して「それだけ」には留まらない高い完成度、それが新型ハリアーだ。

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